腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜
9話 エンジョイ文化祭
円陣を組んだ優達はそれぞれ最後の準備に取り掛かっていた。
「あの…ユウ。」
「ん?どした?」
「え…あ、その…あり…がとう。」
「…」
「いろいろ…助けてくれて…。」
すると優は白い歯を見せてニッと笑う。
「…おう!」
「っ…!」
ミーシェは顔を背ける。
「どうした?」
「べ、別になんでもないの!準備に戻るね!」
「?…ああ。」
ミーシェは花園のところに走っていった。
「おうおう…顔赤くしちゃってたぜ、ミーシェさん。」
数人の生徒が話しかけてきた。準備を手伝ってくれた人達だ。
「なんの事だ?」
「いいなぁ…藤山。」
「え?」
「ミーシェさんの事泣かせたら許さないからね?」
「?」
「ま、今日はよろしく頼むよ。」
「藤山くんって雰囲気変わったよね。」
「そ、そうか?」
「うん。ちょっと誤解してたかも。私たちの言いたい事代わりに言ってくれてありがとね。」
「ま、まあ…。」
「ただお前…馬鹿力だな。」
「へ?」
「気づいてないのかよ?さっき殴った壁凹んでるぞ?」
「…マジか。」
「これからも仲良くしてね?藤山くん。」
「あ、ああ。」
「人気だな…優。」
「陸…皆どうしたんだ?俺なんかに話しかけて。」
「みんな思ってたことは同じってことさ。天城は失脚だな。」
「そうか…。ま、どうでもいいけど。」
「さっきのはかっこよかったぞ?優。」
「ああ…あれか。あれは誰でもキレるだろ?」
「まあそうだが…天城に意見するやつは少ないだろ?」
「…ミーシェのあんな顔見ちまったからな…。」
「…もういっそ付き合えばいいじゃないか。」
「…それは…どうだろうな…。」
すると先生が入ってきた。
「開会式始まるから廊下並べー。」
この学校の文化祭は三日間行われる。
1日目は学校内だけの公開となっており、2日目と3日目は一般公開である。
そのため1日目は2日目と3日目のためのリハーサルを兼ねているので少しまったりとしていた。
「…まさか俺たちだけでやることになるなんてな。」
「そ、そだね…。」
「まあ仕事してないやつに掻き回されるのも癪だ。」
「そうだな…。」
花園が作り直したシフトはほとんどが仕事をしていた人が入っていた。
「藤山くん、この衣装でいいの?」
クラスの女子生徒が聞いてきた。
「ああ。合ってるよ。」
「そう…で?」
「え?」
「似合ってる…?」
「…え?、あ、ああ〜。うん、いいんじゃね?」
「ありがと。」
女子生徒は教室の中に入っていった。
…
「な、なんで俺なんかに聞いたんだろうな。」
「君の株も上がってるってことだろう?」
「そ、そうか…。」
「ユウ、お客さん来たから接客して。」
「え?」
「ほら、早く!」
「あ、ああ…?…なんか…怒ってるか?」
「別に、怒ってないよ。」
「?…そうか?」
そのままユウは接客を始めた。
「ようこそ…さまよいのもりへ…。」
「ひっ…」
「ユウ、中々いいじゃん!お客さん怖がってるよ!」
「褒めてんのか?それ。」
「ちゃんと褒めてるよ。」
「おい、見ろよアレ。魔女のコスプレしてる子いるぞ。」
「マジで?超可愛いんだけど!」
気付くと2年1組の周りにはたくさんのギャラリーが出来ていた。
「ねえ君。」
一人の男がミーシェに話しかけた。
「え?私ですか?」
「そう、君。そのコスプレ可愛いね。」
「あ、ありがとうございます!」
「今どれ位並んでるの?」
「あ、20分ほどお待ちいただければ…。」
「じゃさ、その間話し相手になってよ。」
「え?あ、ほかのお客様もいるので…」
「いいじゃん、他の子に任せとけば。」
「そ、そういう訳には…」
「ミーシェ。交代の時間だぞ。」
「あ、ユウ…。」
「すいませんねお客様。俺ら中行っちゃうんで…」
「そなの?残念…じゃね。」
男は去っていった。
「…嘘。私たちまだ交代じゃないよ?」
「…わり…忘れてたわ。」
「…ありがとう…。」
「ああ…。でも嫌なら嫌っていえばいいだろ?」
「そ、そうだけどさ…」
「だいたいお前はいつも…」
「ユウ…怒ってる?」
「お、怒ってねえし!」
(((ああ…早くくっつけよ…この2人。)))
そう思うクラスメイト達であった。
優、陸、ミーシェの休憩時間が来た。
「ふう…ようやく休憩だな…。」
「みんなでどっか回ろ!」
「そうだな…どこ行く?」
「私お腹空いた!」
「たく…君は食べることばっかりだな。」
「いいじゃん。2人も空いたでしょ?」
「まあ…。」
「少しは…」
「決まりだね!行こ?」
「ああ。」
「そうだな…。」
「…藤山くんたち出かけるの?」
松山が話しかけてきた。
「ああ。」
「…じゃ、みんなの分のジュースよろしく。」
「え?」
「ありがとな〜、藤山〜。」
「サンキュー!」
「ちょま…」
「藤山くんありがとー!」
「マジか…」
「何食べよっか?」
「俺は焼きそば食べたい。」
「僕はドーナツだな。」
「じゃあ…どっちも食べよ?」
「そうだな…。僕はみんなの分のドーナツを買ってくる。2人は焼きそばとジュースを頼む。」
「え?ああ、分かった。」
「ありがとね、陸くん。」
「ああ…頑張れよ、優。」
「…ああ。」
「頑張れって?何を?」
「いや、いいんだ。行こう。」
「?…うん。」
っしゃあ!二人きりだ!
「あの…ユウ。」
「ん?どした?」
「え…あ、その…あり…がとう。」
「…」
「いろいろ…助けてくれて…。」
すると優は白い歯を見せてニッと笑う。
「…おう!」
「っ…!」
ミーシェは顔を背ける。
「どうした?」
「べ、別になんでもないの!準備に戻るね!」
「?…ああ。」
ミーシェは花園のところに走っていった。
「おうおう…顔赤くしちゃってたぜ、ミーシェさん。」
数人の生徒が話しかけてきた。準備を手伝ってくれた人達だ。
「なんの事だ?」
「いいなぁ…藤山。」
「え?」
「ミーシェさんの事泣かせたら許さないからね?」
「?」
「ま、今日はよろしく頼むよ。」
「藤山くんって雰囲気変わったよね。」
「そ、そうか?」
「うん。ちょっと誤解してたかも。私たちの言いたい事代わりに言ってくれてありがとね。」
「ま、まあ…。」
「ただお前…馬鹿力だな。」
「へ?」
「気づいてないのかよ?さっき殴った壁凹んでるぞ?」
「…マジか。」
「これからも仲良くしてね?藤山くん。」
「あ、ああ。」
「人気だな…優。」
「陸…皆どうしたんだ?俺なんかに話しかけて。」
「みんな思ってたことは同じってことさ。天城は失脚だな。」
「そうか…。ま、どうでもいいけど。」
「さっきのはかっこよかったぞ?優。」
「ああ…あれか。あれは誰でもキレるだろ?」
「まあそうだが…天城に意見するやつは少ないだろ?」
「…ミーシェのあんな顔見ちまったからな…。」
「…もういっそ付き合えばいいじゃないか。」
「…それは…どうだろうな…。」
すると先生が入ってきた。
「開会式始まるから廊下並べー。」
この学校の文化祭は三日間行われる。
1日目は学校内だけの公開となっており、2日目と3日目は一般公開である。
そのため1日目は2日目と3日目のためのリハーサルを兼ねているので少しまったりとしていた。
「…まさか俺たちだけでやることになるなんてな。」
「そ、そだね…。」
「まあ仕事してないやつに掻き回されるのも癪だ。」
「そうだな…。」
花園が作り直したシフトはほとんどが仕事をしていた人が入っていた。
「藤山くん、この衣装でいいの?」
クラスの女子生徒が聞いてきた。
「ああ。合ってるよ。」
「そう…で?」
「え?」
「似合ってる…?」
「…え?、あ、ああ〜。うん、いいんじゃね?」
「ありがと。」
女子生徒は教室の中に入っていった。
…
「な、なんで俺なんかに聞いたんだろうな。」
「君の株も上がってるってことだろう?」
「そ、そうか…。」
「ユウ、お客さん来たから接客して。」
「え?」
「ほら、早く!」
「あ、ああ…?…なんか…怒ってるか?」
「別に、怒ってないよ。」
「?…そうか?」
そのままユウは接客を始めた。
「ようこそ…さまよいのもりへ…。」
「ひっ…」
「ユウ、中々いいじゃん!お客さん怖がってるよ!」
「褒めてんのか?それ。」
「ちゃんと褒めてるよ。」
「おい、見ろよアレ。魔女のコスプレしてる子いるぞ。」
「マジで?超可愛いんだけど!」
気付くと2年1組の周りにはたくさんのギャラリーが出来ていた。
「ねえ君。」
一人の男がミーシェに話しかけた。
「え?私ですか?」
「そう、君。そのコスプレ可愛いね。」
「あ、ありがとうございます!」
「今どれ位並んでるの?」
「あ、20分ほどお待ちいただければ…。」
「じゃさ、その間話し相手になってよ。」
「え?あ、ほかのお客様もいるので…」
「いいじゃん、他の子に任せとけば。」
「そ、そういう訳には…」
「ミーシェ。交代の時間だぞ。」
「あ、ユウ…。」
「すいませんねお客様。俺ら中行っちゃうんで…」
「そなの?残念…じゃね。」
男は去っていった。
「…嘘。私たちまだ交代じゃないよ?」
「…わり…忘れてたわ。」
「…ありがとう…。」
「ああ…。でも嫌なら嫌っていえばいいだろ?」
「そ、そうだけどさ…」
「だいたいお前はいつも…」
「ユウ…怒ってる?」
「お、怒ってねえし!」
(((ああ…早くくっつけよ…この2人。)))
そう思うクラスメイト達であった。
優、陸、ミーシェの休憩時間が来た。
「ふう…ようやく休憩だな…。」
「みんなでどっか回ろ!」
「そうだな…どこ行く?」
「私お腹空いた!」
「たく…君は食べることばっかりだな。」
「いいじゃん。2人も空いたでしょ?」
「まあ…。」
「少しは…」
「決まりだね!行こ?」
「ああ。」
「そうだな…。」
「…藤山くんたち出かけるの?」
松山が話しかけてきた。
「ああ。」
「…じゃ、みんなの分のジュースよろしく。」
「え?」
「ありがとな〜、藤山〜。」
「サンキュー!」
「ちょま…」
「藤山くんありがとー!」
「マジか…」
「何食べよっか?」
「俺は焼きそば食べたい。」
「僕はドーナツだな。」
「じゃあ…どっちも食べよ?」
「そうだな…。僕はみんなの分のドーナツを買ってくる。2人は焼きそばとジュースを頼む。」
「え?ああ、分かった。」
「ありがとね、陸くん。」
「ああ…頑張れよ、優。」
「…ああ。」
「頑張れって?何を?」
「いや、いいんだ。行こう。」
「?…うん。」
っしゃあ!二人きりだ!
「腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
甘え上手な彼女2
-
563
-
-
甘え上手な彼女
-
880
-
-
僕と彼女たちのありきたりなようで、ありきたりではない日常。
-
480
-
-
俺の高校生活がラブコメ的な状況になっている件
-
501
-
-
学園のアイドルと同居することになりましたが・・・
-
631
-
-
甘え上手な彼女3 秋編
-
365
-
-
《冷姫》に告白をした結果泣かれてしまったが、なぜかその後積極的に話しかけてくる件
-
903
-
-
超絶美少女の彼氏(凡人)は尽くされているが気苦労が絶えない
-
1,027
-
-
99回告白したけどダメでした
-
836
-
-
美少女同級生が新たな家族に!!
-
1,393
-
-
ヘタレ魔法学生の俺に、四人も美少女が寄ってくるなんてあり得ない!
-
455
-
-
部活の後輩と付き合ってみた
-
1,783
-
-
草食系男子が肉食系女子に食べられるまで
-
989
-
-
先輩はわがまま
-
366
-
-
奴ら(許嫁+幼馴染諸々)が我が家に引っ越してきたのだが…
-
962
-
-
家族に愛されすぎて困ってます!
-
550
-
-
妹との日常。
-
924
-
-
学園の人気者のあいつは幼馴染で……元カノ
-
259
-
-
非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果
-
4,282
-
-
二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?
-
639
-
コメント
かつあん
ユウの人気がどんどん上がっていって嬉しいなー。
ペンギン
お?遂に優が決意した...?