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腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜

けん玉マスター

7話 お泊まり会

優とミーシェは手を繋いだまま、保健室の前まで来ていた。
「やっと着いた…。」
「そうだな…。」
「お、優、ミーシェ。」
「あ、陸、松山。どこいってたんだ?」
反対側の廊下から歩いてきた陸と松山に問いかけた。
「すまないな、松山が逃げ出したもんだからな。」
「うっ…だって…。それよりも…なんで手繋いでるの?」
「え?あ、ああ、これか?ミーシェが怖いらしくてな…。仕方なくだ。」
「仕方なく…か。」
「…なんだよ?」
「いいや、別に…。」
「それよりもとっとと布団でも運ぼうぜ?」
「そうだな…。」
4人は保健室に入った。


「!、ちょっと!スタンドのライトついてるよ!」
「あ、ほんとだ…。」
恐る恐る保健室のドアを開けると机で寝そべる一人の女性がいた。
「あ、山田先生じゃない?」
「山田先生?うちの学校の保健室の先生そんな名前だったか?」
「今年変わったじゃない。」
「そうだったか…。」
「…ん?」
先生が目を覚ました。
「誰…?」
「あ、俺達は…」
「ベルちゃーん!!」
「…え?」
「ちょっと、ミーシェ?!」
ミーシェは何故か先生の方へ走っていった。
「ミーシェ…?」
陸が部屋の電気をつけた。
ハッキリと先生の顔が照らされた。
「あ…あなたは…。」
「…あら?ユウくんじゃない。久しぶりね…。」
「は、はい…お久しぶりです…ベルさん…。」
そこに居たのはミーシェの姉、山田ベルだった。


「…まさか学校で働いてるとは思いませんでした…。」
「ふふふ、ごめんね?驚かそうと思って。」
「医療関係の仕事…保健室の先生って訳か…。」
「ふふっ、驚いたー?お姉ちゃん白衣似合うでしょ?」
「あ、ああ。まあ…。」
「で?あなた達はこんな時間に何をやっているのかしら?」
「あ、そうだ!私たち閉じ込められちゃって…。」
「当直の先生がいたでしょ?」
「寝てるんです…。」
「はあ…またあのじじいね…。」
「お姉ちゃん!今日ここに泊めて!」
「無理よ…。私怒られちゃう。」
「だってぇ…帰れないもーん!」
「そうです!今から昇降口に戻るだけでも怖くて怖くて…」
「校長先生には黙っとくから〜…お願ーい!」
「はあ…たくしょうがないわねぇ…。」
「泊めてくれるんですか?」
「…ダメに決まってるでしょ。」
「え?」
「あのねぇ、大人には色々都合があるの。あなた達を泊めたら最悪私の首が飛ぶわ。」
「うう…」
「そうですか…。」
「…でも…楽しそうね。」
「え?」
「ちょっと?ベルさん?」
「特別に許可しちゃおっかなぁ?」
「いいの?!」
「…特別よ?」
「わあ…!」
「やったぁ!」
「ふう…やれやれ…。」
「ま、何とかなったし…いいんじゃね?」
「そうだな…。」


「それじゃあここが女子のエリアね。」
「こっちが僕たちか…。」
「…狭くね?」
男子のエリアは明らかに狭かった。
「嫌ね〜。女子が3人いるんだからしょうがないでしょ?」
「そうだよ!」
「え?ベルさんもここで寝るんですか?」
「あ?元々私の部屋じゃボケ。」
「え?」
「男子なんだからそこで我慢しなさい!」
「は、はあ…。」


その夜。
女子エリア
「…ミーシェ、今日なんで藤山くんと手繋いでたの?付き合ってるとか?」        
「ち、違うよ!私はただ…」
「へぇ…ユウくんと付き合ってるの?」  
「べ、ベルちゃん!ち、違うって!ただ怖くて…だからちょっと…。」
「…ふうん…」               
「そ、そういう由希ちゃんは陸くんと2人だったんでしょ?!どうだったの?!」     
「恋バナかぁ…懐かしいわ〜。」
グビ…
「え?グビ?」
「どうしたの?」
「ちょ、山田先生!それ…」
ベルはビールの缶を片手に話を聞いていた。
「ベルちゃん!お酒禁止ってお姉ちゃんに言われてたでしょ?!」
「たまにはいいじゃない。」
「めっ!」
ミーシェはベルからビールの缶を奪い取る。
「あー!私のお酒!」
「めっ!さては今までも保健室で飲んでたなぁ?」
「ぎく…。」
「冷蔵庫見せなさい!」
「だ、だめよ!」
ミーシェが冷蔵庫を開けるとそこには缶ビールがぎっしり詰まっていた。
「おーねーえーちゃーんー?」
「…ははは。」
「す、すいません…。」


男子エリア
「騒がしいな…。」
「そうだな。」
2人は横になり話す。
「ミーシェのお姉さんとは顔なじみだったんだな。」
「ああ、あいつの家で会ったんだ。」
「家に行ったのか?」
「え?あ、ああ。まあな…。成り行きだよ。」
「どんどん仲が深まって…いいことじゃないか。」
「う、うるせぇ…。」
「そろそろ素直になってもいいんじゃないか?」
「…そう…だけどな…。」
「…ま、君の好きにしたらいいさ。」
「陸…。」
「僕は他の誰でもない。ミーシェは君こそ相応しいと思ってる。君は自分に自信が無いとか思ってるかもしれないが…やっぱり僕は君以外いないと思ってる。」
「…」
「だから君のペースでやればいい。応援してる。だが…あんまりのんびりしてると他の男に取られてしまうかもしれないぞ?」
「分かった。ありがとう、陸…。」
「ま、まあ…親友…だからな…!」
「ああ…。お前が親友で良かったよ…。」
「ふ、ふん…。僕は寝るぞ。」
「ああ、おやすみ。」

学校に泊まりたいと言うミーシェの願いが叶い、朝が訪れた。

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