腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜

けん玉マスター

4話 結成!文化祭グループ!

文化祭まで残り1週間を切った。
2年1組のお化け屋敷も準備は大詰め…のはずが…。

「えぇ?!まだこれしか塗り終わってないんですか?!」
花園が優達3人に問いかけた
「この量を3人で1週間は無理だ。」
「ここの担当は6人のはずでしたよね?」
「渡辺達はやってない。」
「え?」
「先帰っちまうんだよ。だからこれまでも俺たち3人でやってきた。」
「そんな…。あとどれ位ですか?」
「10枚くらいだな…。」
「終わる見込みは?」
「さあ?微妙なところだな。まあ俺はこの一週間はバイト入れてない。残ってやればギリギリってとこだな。」
「渡辺さん達は?」
「知らねぇよ。帰ったんじゃねえの。」
「そうですか…。私も自分の仕事が終わったら極力そちらの手伝いに行きます。なので…。」
「分かってるさ。」
「うん!私たちで頑張ってみる!」
「お願いします。」


「たく…渡辺達はどこで何やってんだか…。」
「そうだね…。」
「まあ今更手伝いにこられてもな…。3人の方が容量よく出来るかもしれないな。」
「それはそうかもだけど…みんなで楽しみたいじゃん…。」
「まあそれはあるけどな。」
「私…声掛けてみようかな。」
「無理すんなよ?」
「うん。ありがとう。」
「…ミーシェ、藤山くん、小宮くん。少し休憩しない?」
松山が話しかけてきた。
「…お茶入れたの。お菓子もあるよ。」
「お、お菓子!」
「ミーシェ…落ち着け。まあ少し疲れてきたしな。」
「少し休むか…。」


「いつもの6人だな…。」
残っているのはミーシェ、優、陸、江ノ島、松山、花園の6人である。
「…まあみんな部活でも出し物とかあるしね…。」
「ん?松山、お前軽音部だろ?発表とかあるんじゃねえの?」
「…うん、ちゃんと練習してるよ?夜に私の家防音の部屋があるから…泊まり込みで。」
「それは大変じゃないか?」
「…そうだけど…楽しいし。」
「あまり無理するなよ?」
「…心配してくれてありがとね?小宮くん。」
「ぼ、僕は別に…ふん…。」
「部活かぁ…。」
「そう言えばミーシェは部活とか入らないの?」
江ノ島が尋ねた。
「うーん…あんまり向いてる部活とか思いつかなくって…。私不器用だし。」
「料理出来るんだし…ホームメイキング部とかは?」
「うーん…行ってみたんだけど…ちょっとレベル低いって言うか…。」
「まあお前の料理プロ級だもんな。今日の弁当も美味かった、ありがとよ。」
そう言って優は鞄から弁当箱を取り出し渡す。
「…え?ミーシェ…藤山くんにお弁当作ってるの?」
「え?うん。いつもコンビニのおにぎりとか購買のパンばっかでバランス悪いかなぁって思って。」
「…ふーん…。」
「ちょっといいですか?」
会話に参加していなかった花園が入ってきた。
「花園さん、なぁに?」
「その、山田さんと藤山さんは…その…お付き合いされてるんですか?」
「…え?」
「…は?」
「えと…え?」
「な、ななな…何言ってんの?つ、付き合ってないよ?」
「そ、そそそそうだな。し、親友って言うか…なぁ?」
「う、うん!」
「そ、そうですか…。」
「美琴ちゃん…」
「江ノ島さん?」
江ノ島は花園に耳打ちする。
「近いうちにくっつくから心配しないで。」
「は、はあ…。」
「そうだ!この6人でトークのグループ作らない?」
「え?」
「よく残ってやるわけだしさ。ね?いいじゃん。」
「そうだな…。」
「…賛成。」
「僕も構わない。」
「いいね!」
「グ、グループ…ですか…?」
「え?なんか問題ある?」
「い、いえ…別に…。」
「じゃあ招待するね!…あれ?私花園さんのID持ってないや…。交換しよ?」
「え?あ…はい…その…交換…した事なくて…教えて貰っていいですか…?」
「え?あ、うん。ここをこうして…はい!おっけー!」
「あ、ありがとうございます…。」
「でも以外だな。副委員長が誰の連絡先も知らないなんて。」
「し、失礼な!クラスのグループには入っています!」
「そうなの?俺入ってないから知らねぇや。」
「優くん入ってないの?招待してあげようか?」
「いや…いい。天城とかに連絡先知られんのやだし。まあ何故か携帯番号バレてるけど。」
「そ、そう…。」
「よし!グループ完成!」
「それはいいですけど…文化祭の時だけですよね?あんまり需要があるとは思えませんが…。」
「いいじゃん!これからも仲良くしよ?み、美琴ちゃん!」
「は、はい…。そう…ですね…。山田さん。」
「あ、私のことはミーシェでいいよ?」
「で、でも…。」
「ミーシェがいいなぁ?」
「わ、分かりました…ミーシェさん。」
「呼び捨てでいいのに…。ま、それでいっか。」
「なんかお前が転校してきた時同じような会話した気がするな…。」
「た、確かにそうだね…。1番最初に話しかけたのユウだし…。」
「まあ…よろしくな…。」
「は、はい…。」
「お前もその堅苦しい性格何とかすれば友達出来そうなのになぁ?」
「な!」
「いつも小言ばかり言って…母ちゃんかよ!って。」
「そ、それは私のことですか?!」
「さあな〜。」
「ははは…まあ仲良くやろ?」
「…そうね。文化祭の準備、頑張りましょう。」
「そうだな。」


「もう暗くなってきたね…。」
「…そうね…。最近暗くなるの早いし…。」
「どうしますか?私はそろそろ帰らなきゃ行けなくて…。」
「あ、全然いいよ!私はまだ残れるし…。」
「すいません…途中で抜ける形になってしまって…。」
「いいっていいって。気にすんな。気を付けて帰れよ〜。」
「私も…帰らなきゃ。」
「菜々ちゃんも?」
「うん。」
「まああとは僕達に任せておけ。」
「…うん。任せて。」
「ありがとう。美琴ちゃん、一緒に帰ろ?」
「は、はい。じゃあ皆さん、失礼します。」
「バイバイ!」


「おいミーシェ、そこは黒だろ…?」
「げっ!ごめーん…!」
「君…さっきも同じミスしてたろ?それに気づかない。さっきから何回塗り直してることか…。」
「ご、ごめんってば!」
「…ふふふ、この1枚だけ頑張りましょ?」

文化祭の準備も大詰め。
夜の学校に楽しそうな声が響いた。



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コメント

  • かつあん

    いいね〜。どんどん仲良くなってますね〜。渡辺達はもういっその事来ないでくれれば幸せ...w
    本当は仲良くなって欲しいです。はい。

    1
  • たくあん

    小宮くんの「ふん」頂きましたァ!!

    2
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