腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜
一学期編 エピローグ 晴れの日
「な、なんで私が…ユウのベッドに…?」
「お、俺が…聞きたい…。」
「確か…昨日は…えっと…あ…私…あのまま寝ちゃったんだ…。だからユウのベッドに…。」
「…」
「ご、ごめんなさい!私別に…やましい気持ちとかなくて…えっと…だから…その…。」
「いや、いい。俺こそ寝ちゃったからな…ごめんな。」
「う、うん…。」
「…お姉さん達には連絡したのか?」
「あ…。」
ミーシェはスマホを開く。
「ふ、不在着信…120件…」
「ははは…。これは土下座かな?」
「ど、どうしよう!」
「そうだな…。」
ぐぅー…
「腹…減った。」
「…ご飯…作ろうか?」
「頼む…。」
「いただきます…。」
「どうぞ…。」
優は卵焼きを食べる。
「…美味いな…やっぱり…。」
「そ、そお?」
「母さんの味に…似てる。」
「ユウ…。」
「本当に…感謝してる。あのままだったら俺…きっと取り返しのつかない事してた。お前や陸を…傷つけてた。」
「…」
「でもお前の言葉で目が覚めたよ。今からは誰のためでもない…親父に認めてもらうためでもない、自分のために生きる。」
「…ユ…ウ…」
「は?なんでお前が泣いてんだよ?」
「え?私…泣いてる?」
「泣いてるよ…。ほら、ハンカチ。」
「あ、ありがと…。」
「…大丈夫か?」
「えへへ…ごめんね。」
「それよりも言い訳考えないと…。」
「そ、そだね…。」
「本当に…申し訳ありませんでした…!」
「でした!」
優とミーシェは二人揃ってサラに頭を下げる。
「妹さんは…うちで泊めました…。も、もちろん何もしてません!俺が先に寝たって言うか…その…。」
正直に言うことにした2人w
「はあ…無事に帰ってきたならそれでいいわよ…。」
「サラさん…。」
「ミーシェ、バツとして庭の草むしり。」
「え?!」
「ユウくんも手伝うのよ?」
「は、はい!」
「そんなぁ…。」
「ふぅ…終わったぁ!」
「お前ほとんど麦茶飲んでただけじゃねえか。」
「な、なんのこと?」
「たく…」
「あら、綺麗になったわね〜。ありがとね、ユウくん。」
「あ、いえ。本当にすいませんでした。」
「いいのよ。…なんか…吹っ切れた?」
「え?」
「前より明るくなったでしょ?」
「そ、そんなこと…いえ、そうですね…。ミーシェのおかげです。」
「ちょ…ユウ?!」
「これからもよろしくお願いします。」
「いいえ、こちらこそ。ミーシェをよろしくね?」
「はい。」
「ユウ…。」
「アイスでも食べてって。」
「あ、いただきます。」
「わぁい!アイス〜!」
図書館。
「陸…本当に悪かった…!」
「…」
「俺が間違ってたよ。お前にも…ひどい事言った。本当に…ごめん…。」
「…いいさ。親友…だからな。」
「陸…。」
「たまにはこうして喧嘩するのも良いものだな。喧嘩かどうかは知らんが。だが結構傷ついた。」
「っ…ごめん…。」
「だから!…昼飯…奢りな?」
「陸…。」
「2週間くらい遊べてないからな。この後あのアニメの映画を見に行こう。そのためにあのアニメ全部見たんだ。」
「そう…だな…!」
「ふふふ…私も行っていい?」
「もちろん。来ないつもりだったのか?」
「まさか〜。行くに決まってんじゃん!」
「二人とも…。」
「優。」
「ん?」
陸は優を手招きし、耳打ちする。
「…昨日は2人仲良く寝てたな。何やったんだ?」
「!、おまっ、なんでそれを?!」
「さあ?なんでだろうな。…行こうか。」
「おい、ちょっ!待てよ…!」
「ねーねー…なんの話し?」
「べ、別に!?なんもねーよ。な?陸。」
「どうだろうな。」
「ちょっ…待てよ〜!」
夕方。
カランカラン…
「いらっしゃいま…」
「店長…。」
優はバイト先に顔を出していた。
「…優くん?どうしたの?2週間も連絡よこさないで。辞めるってだけ言って電話切って…心配してたのよ?!」
「すいません…。その事なんですけど…。その話…なしにしてもらう事って出来ませんか?」
「…あなたが決めたことでしょ?」
「っ!…そう…ですよね…。…すいませんでした。失礼します。」
「あら?どこ行くの?」
「…え?」
「…面接に来たんでしょ?」
「!…店…長…。」
「分かってると思うけど最初は皿洗いよ?厳しくするから覚悟してね?」
「…はい…!」
夏休み最終日。
「ユウ〜!どうしよう!課題終わってないよぉ!」
「はぁ?!今日最終日だぞ?!」
「えぐっ…えぐっ…だってぇ…何度見ても終わってないもーん…!」
「…全く、君は…。」
「仕方ねぇな…どれくらい終わってないんだ?」
「英語以外…終わってません!テヘペロッ!」
「「…」」
「陸、最終日だしどっか遊びに行かないか?」
「そうだな、駅前のモールにでも行くか…。」
「うそぉ!ごめんなさい!手伝ってください!」
「たく…計画的にやらないからこんなことになるんだぞ?って俺のせいでもあるか…。」
「仕方ないな…3人で手分けすれば何とかなりそうだな…。」
「ユウ…陸くん…!」
「ほら!とっとと手を動かせ、手を!」
「そうだぞ?君の課題なんだからな?」
「うん…!ありがとう!二人とも…!」
夏休みももう終わり。
秋の風が吹き始めようとしていた。
一学期編〜Fin〜
特別編2話目です。
これで一学期編は終わりです。
次回からは学校での話に戻り、二学期編が始まります。
フォローorコメントよろしくお願いします!
「お、俺が…聞きたい…。」
「確か…昨日は…えっと…あ…私…あのまま寝ちゃったんだ…。だからユウのベッドに…。」
「…」
「ご、ごめんなさい!私別に…やましい気持ちとかなくて…えっと…だから…その…。」
「いや、いい。俺こそ寝ちゃったからな…ごめんな。」
「う、うん…。」
「…お姉さん達には連絡したのか?」
「あ…。」
ミーシェはスマホを開く。
「ふ、不在着信…120件…」
「ははは…。これは土下座かな?」
「ど、どうしよう!」
「そうだな…。」
ぐぅー…
「腹…減った。」
「…ご飯…作ろうか?」
「頼む…。」
「いただきます…。」
「どうぞ…。」
優は卵焼きを食べる。
「…美味いな…やっぱり…。」
「そ、そお?」
「母さんの味に…似てる。」
「ユウ…。」
「本当に…感謝してる。あのままだったら俺…きっと取り返しのつかない事してた。お前や陸を…傷つけてた。」
「…」
「でもお前の言葉で目が覚めたよ。今からは誰のためでもない…親父に認めてもらうためでもない、自分のために生きる。」
「…ユ…ウ…」
「は?なんでお前が泣いてんだよ?」
「え?私…泣いてる?」
「泣いてるよ…。ほら、ハンカチ。」
「あ、ありがと…。」
「…大丈夫か?」
「えへへ…ごめんね。」
「それよりも言い訳考えないと…。」
「そ、そだね…。」
「本当に…申し訳ありませんでした…!」
「でした!」
優とミーシェは二人揃ってサラに頭を下げる。
「妹さんは…うちで泊めました…。も、もちろん何もしてません!俺が先に寝たって言うか…その…。」
正直に言うことにした2人w
「はあ…無事に帰ってきたならそれでいいわよ…。」
「サラさん…。」
「ミーシェ、バツとして庭の草むしり。」
「え?!」
「ユウくんも手伝うのよ?」
「は、はい!」
「そんなぁ…。」
「ふぅ…終わったぁ!」
「お前ほとんど麦茶飲んでただけじゃねえか。」
「な、なんのこと?」
「たく…」
「あら、綺麗になったわね〜。ありがとね、ユウくん。」
「あ、いえ。本当にすいませんでした。」
「いいのよ。…なんか…吹っ切れた?」
「え?」
「前より明るくなったでしょ?」
「そ、そんなこと…いえ、そうですね…。ミーシェのおかげです。」
「ちょ…ユウ?!」
「これからもよろしくお願いします。」
「いいえ、こちらこそ。ミーシェをよろしくね?」
「はい。」
「ユウ…。」
「アイスでも食べてって。」
「あ、いただきます。」
「わぁい!アイス〜!」
図書館。
「陸…本当に悪かった…!」
「…」
「俺が間違ってたよ。お前にも…ひどい事言った。本当に…ごめん…。」
「…いいさ。親友…だからな。」
「陸…。」
「たまにはこうして喧嘩するのも良いものだな。喧嘩かどうかは知らんが。だが結構傷ついた。」
「っ…ごめん…。」
「だから!…昼飯…奢りな?」
「陸…。」
「2週間くらい遊べてないからな。この後あのアニメの映画を見に行こう。そのためにあのアニメ全部見たんだ。」
「そう…だな…!」
「ふふふ…私も行っていい?」
「もちろん。来ないつもりだったのか?」
「まさか〜。行くに決まってんじゃん!」
「二人とも…。」
「優。」
「ん?」
陸は優を手招きし、耳打ちする。
「…昨日は2人仲良く寝てたな。何やったんだ?」
「!、おまっ、なんでそれを?!」
「さあ?なんでだろうな。…行こうか。」
「おい、ちょっ!待てよ…!」
「ねーねー…なんの話し?」
「べ、別に!?なんもねーよ。な?陸。」
「どうだろうな。」
「ちょっ…待てよ〜!」
夕方。
カランカラン…
「いらっしゃいま…」
「店長…。」
優はバイト先に顔を出していた。
「…優くん?どうしたの?2週間も連絡よこさないで。辞めるってだけ言って電話切って…心配してたのよ?!」
「すいません…。その事なんですけど…。その話…なしにしてもらう事って出来ませんか?」
「…あなたが決めたことでしょ?」
「っ!…そう…ですよね…。…すいませんでした。失礼します。」
「あら?どこ行くの?」
「…え?」
「…面接に来たんでしょ?」
「!…店…長…。」
「分かってると思うけど最初は皿洗いよ?厳しくするから覚悟してね?」
「…はい…!」
夏休み最終日。
「ユウ〜!どうしよう!課題終わってないよぉ!」
「はぁ?!今日最終日だぞ?!」
「えぐっ…えぐっ…だってぇ…何度見ても終わってないもーん…!」
「…全く、君は…。」
「仕方ねぇな…どれくらい終わってないんだ?」
「英語以外…終わってません!テヘペロッ!」
「「…」」
「陸、最終日だしどっか遊びに行かないか?」
「そうだな、駅前のモールにでも行くか…。」
「うそぉ!ごめんなさい!手伝ってください!」
「たく…計画的にやらないからこんなことになるんだぞ?って俺のせいでもあるか…。」
「仕方ないな…3人で手分けすれば何とかなりそうだな…。」
「ユウ…陸くん…!」
「ほら!とっとと手を動かせ、手を!」
「そうだぞ?君の課題なんだからな?」
「うん…!ありがとう!二人とも…!」
夏休みももう終わり。
秋の風が吹き始めようとしていた。
一学期編〜Fin〜
特別編2話目です。
これで一学期編は終わりです。
次回からは学校での話に戻り、二学期編が始まります。
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コメント
かつあん
ちょっ...店長いい人すぎ...ぐふっ。。。(lll __ __)バタッ
夏休み編も終わりましたね!はぁ〜。またあのウザイ天城が出てくんのか〜。
うたたか
店長むっちゃいい人やん!
帆楼
いい話だな〜(小並感)
垂直抗力(元ラノベ大好きサムライ)
一学期編お疲れ様でした!!これからも頑張ってくださーい!楽しみにしてます!『クレイジークラスルーム』も楽しませてもらってます!