腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜
33話 ライバル同士
優兄さんの友達?
そんなの嘘!
お母さんだって…毎日男連れ込んで…友達って言って…2人で私を置いて出ていった。
「そんなの…信じられる訳ないじゃん…。きっとミーシェさんも…優兄さんのことたぶらかそうとしてる。私がなんとかしなくちゃ…。」
カナはさらに森の奥に進んで行った。
「カナとはどこで別れたんだ?」
「一緒に探しに行こうとしたんだけど…」
「なるほど…先に森に入っていったわけか。」
「うん…。」
「…まあ、あいつもここに来て長いからな。迷うことは無いだろ。」
「そう…だね…。」
「あれ?こっちの道のはずだけど…。」
カナは森の中をさまよっていた。
「あれ?おかしいな…」
さっきから同じ道をグルグルしてる気がする。
「探しに行った方がいいんじゃない?ユウ…。」
「…そうだな…。さすがに遅いよな…。俺行ってくるよ。ミーシェはこいつら頼む。」
「あ、うん…。気をつけてね?」
「ああ。」
「カナー?いるかー?」
カナを呼びながら歩く。
「奥まで行ったか…。」
ユウはさらに森の奥まで歩いていった。
どうしよう…。道がわかんない…。
「こ、こっち…のはずなのに…。」
暗くなってきた。
「う…なんで…こんな…。」
その場に座り込む。
「優兄さん…。」
!、ダメだ…優兄さんに迷惑かけたら…!
ズルッ!
「あ…」
足を滑らせる。
「きゃっ!」
カナは土手を転がっていく。
やばい…この下って…。
土手の下に池が見えた。
「だ、ダメ…!」
落ちる…!
ガシッ!
「よっと…危なかったなぁ…。」
「え?」
目の前で優がカナの手を掴んでいた。
カナの手を持ち一気に持ち上げる。
「ふう…大丈夫か?」
「う…うわぁん!ごめんなさい!優兄さぁん!」
カナは優に飛びついた。
「おっと…。泣くなよ…。」
「だって…優兄さんに迷惑かけて…。私…みんなの役に立たなきゃ行けないのに…優兄さんの代わりにやって行かないといけないのに…優兄さんに迷惑かけて…」
ぽん…
「…」
優はカナの頭に手を置く。
「気にすんな。お前はよくやってくれてるよ。」
「!…うわぁん…!」
「泣き虫なのは昔から変わってねぇな。」
「ぐず…くー…くー…」
「は?寝たのか?嘘だろ…。仕方ねえな…。」
優はカナをおぶり帰路に着いた。
「ただいま。」
「あ、ユウ!」
「おう、ちゃんと居たぞ。」
「カナちゃん…。」
ミーシェはユウの背中で眠るカナに目をやる。
「疲れて寝てるだけだ。」
「良かったぁ…。あ、ご飯出来てるよ!」
「おお…。ちょうど腹減ってたんだよ。ほら、カナ。飯できたぞ。」
「ふにゃ?あ…。」
カナは顔を赤くして降りる。
「ご、ごめんなさい!優兄さん!」
「いや、いいよ。」
「ふふふ…ご飯できてるよー?カナちゃん。」
カナはミーシェをきっと睨みつける。
「え?」
「私…まだ認めたわけじゃないから!」
カナは走って行ってしまった。
「…何かあったのか?」
「ユウと私が友達って言ってからあんな感じで…。私…嫌われてるのかな…。」
「…カナに友達はまずかったか。」
「え?」
「あいつ…育児放棄された捨て子なんだよ。理由はシングルマザーだった母親が男と一緒に出ていったから。カナのお母さんはその男を家に連れ込んでたんだけどな。その時は友達だって言ってたらしい。その結果捨てられて…。だから異性で友達ってのはあいつは信じられないんだよ。」
「そんなことが…。」
「まああんま気にすんなよ。」
「…私、カナちゃんと話してみる。」
「え?」
「カナちゃんとは仲良くなりたいし。」
「そうか…。あんま無理すんなよ?」
「うん。」
「はぁ…美味かったぁ…。」
「「ミーシェお姉ちゃん!ありがとう!」」
瑠美と莉美がミーシェにお礼を言う。
「どーいたしまして!2人は?美味しかった?」
晶と健人に話しかける。
「「う、うす!」」
「そう…。良かったぁ…。」
「えと…その…味付けも完璧で…その…えと…。」
「め、めっちゃ美味かったっす!」
「ふふふ…ありがとう!」
「「うす…。」」
そのあとミーシェは皿洗いをしていた。
「ミーシェさん、ここに皿置いときますね…。」
「あ、カナちゃん。」
「…なんですか?」
「お皿拭くの…手伝ってよ。」
「あ…はい。」
「カナちゃん、私ね、ユウとは友達って言ったけど…。それだけじゃ終わりたくないの。」
「え?」
「私ね…多分ユウのこと…好き…なのかな…。」
あ…恋する人の顔だ…。
カナはミーシェの顔を見てそう思った。
「ダ、ダメ!優兄さんは私が…!」
「カナちゃんも…ユウのこと好きなの?」
「わ、私は…!」
「だったら私たちはライバルだね!」
「ライ…バル?」
「そう!ライバル!私もね、異性で友達ってのはそんなにないと思う。絶対どっちかが好きだもん。ユウは私の事どう思ってるかは分からないけど…私は…ユウが好きなの。だから!カナちゃんには負けない!」
「わ、私だって!」
「だからね。ライバル同士…よろしくね?」
「う、うん…。分かった…。ミーシェさん。」
「そんな堅苦しい呼び方じゃなくていいよ?」
「じゃ、じゃあ…ミーちゃん…。」
「あ、いいねそれ!」
「よ、よろしく…ミーちゃん…。」
「うん!」
「奈美さん、話ってなんですか?」
優は園長先生に呼ばれて園長室に来ていた。
「…見つかったわよ。」
「…まさか…。」
「あなたのお父さん。」
「…」
「一応、あなたのお父さんの住所と連絡先を渡しておくわ。でも…無理しなくていいからね?」
「…はい…。」
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そんなの嘘!
お母さんだって…毎日男連れ込んで…友達って言って…2人で私を置いて出ていった。
「そんなの…信じられる訳ないじゃん…。きっとミーシェさんも…優兄さんのことたぶらかそうとしてる。私がなんとかしなくちゃ…。」
カナはさらに森の奥に進んで行った。
「カナとはどこで別れたんだ?」
「一緒に探しに行こうとしたんだけど…」
「なるほど…先に森に入っていったわけか。」
「うん…。」
「…まあ、あいつもここに来て長いからな。迷うことは無いだろ。」
「そう…だね…。」
「あれ?こっちの道のはずだけど…。」
カナは森の中をさまよっていた。
「あれ?おかしいな…」
さっきから同じ道をグルグルしてる気がする。
「探しに行った方がいいんじゃない?ユウ…。」
「…そうだな…。さすがに遅いよな…。俺行ってくるよ。ミーシェはこいつら頼む。」
「あ、うん…。気をつけてね?」
「ああ。」
「カナー?いるかー?」
カナを呼びながら歩く。
「奥まで行ったか…。」
ユウはさらに森の奥まで歩いていった。
どうしよう…。道がわかんない…。
「こ、こっち…のはずなのに…。」
暗くなってきた。
「う…なんで…こんな…。」
その場に座り込む。
「優兄さん…。」
!、ダメだ…優兄さんに迷惑かけたら…!
ズルッ!
「あ…」
足を滑らせる。
「きゃっ!」
カナは土手を転がっていく。
やばい…この下って…。
土手の下に池が見えた。
「だ、ダメ…!」
落ちる…!
ガシッ!
「よっと…危なかったなぁ…。」
「え?」
目の前で優がカナの手を掴んでいた。
カナの手を持ち一気に持ち上げる。
「ふう…大丈夫か?」
「う…うわぁん!ごめんなさい!優兄さぁん!」
カナは優に飛びついた。
「おっと…。泣くなよ…。」
「だって…優兄さんに迷惑かけて…。私…みんなの役に立たなきゃ行けないのに…優兄さんの代わりにやって行かないといけないのに…優兄さんに迷惑かけて…」
ぽん…
「…」
優はカナの頭に手を置く。
「気にすんな。お前はよくやってくれてるよ。」
「!…うわぁん…!」
「泣き虫なのは昔から変わってねぇな。」
「ぐず…くー…くー…」
「は?寝たのか?嘘だろ…。仕方ねえな…。」
優はカナをおぶり帰路に着いた。
「ただいま。」
「あ、ユウ!」
「おう、ちゃんと居たぞ。」
「カナちゃん…。」
ミーシェはユウの背中で眠るカナに目をやる。
「疲れて寝てるだけだ。」
「良かったぁ…。あ、ご飯出来てるよ!」
「おお…。ちょうど腹減ってたんだよ。ほら、カナ。飯できたぞ。」
「ふにゃ?あ…。」
カナは顔を赤くして降りる。
「ご、ごめんなさい!優兄さん!」
「いや、いいよ。」
「ふふふ…ご飯できてるよー?カナちゃん。」
カナはミーシェをきっと睨みつける。
「え?」
「私…まだ認めたわけじゃないから!」
カナは走って行ってしまった。
「…何かあったのか?」
「ユウと私が友達って言ってからあんな感じで…。私…嫌われてるのかな…。」
「…カナに友達はまずかったか。」
「え?」
「あいつ…育児放棄された捨て子なんだよ。理由はシングルマザーだった母親が男と一緒に出ていったから。カナのお母さんはその男を家に連れ込んでたんだけどな。その時は友達だって言ってたらしい。その結果捨てられて…。だから異性で友達ってのはあいつは信じられないんだよ。」
「そんなことが…。」
「まああんま気にすんなよ。」
「…私、カナちゃんと話してみる。」
「え?」
「カナちゃんとは仲良くなりたいし。」
「そうか…。あんま無理すんなよ?」
「うん。」
「はぁ…美味かったぁ…。」
「「ミーシェお姉ちゃん!ありがとう!」」
瑠美と莉美がミーシェにお礼を言う。
「どーいたしまして!2人は?美味しかった?」
晶と健人に話しかける。
「「う、うす!」」
「そう…。良かったぁ…。」
「えと…その…味付けも完璧で…その…えと…。」
「め、めっちゃ美味かったっす!」
「ふふふ…ありがとう!」
「「うす…。」」
そのあとミーシェは皿洗いをしていた。
「ミーシェさん、ここに皿置いときますね…。」
「あ、カナちゃん。」
「…なんですか?」
「お皿拭くの…手伝ってよ。」
「あ…はい。」
「カナちゃん、私ね、ユウとは友達って言ったけど…。それだけじゃ終わりたくないの。」
「え?」
「私ね…多分ユウのこと…好き…なのかな…。」
あ…恋する人の顔だ…。
カナはミーシェの顔を見てそう思った。
「ダ、ダメ!優兄さんは私が…!」
「カナちゃんも…ユウのこと好きなの?」
「わ、私は…!」
「だったら私たちはライバルだね!」
「ライ…バル?」
「そう!ライバル!私もね、異性で友達ってのはそんなにないと思う。絶対どっちかが好きだもん。ユウは私の事どう思ってるかは分からないけど…私は…ユウが好きなの。だから!カナちゃんには負けない!」
「わ、私だって!」
「だからね。ライバル同士…よろしくね?」
「う、うん…。分かった…。ミーシェさん。」
「そんな堅苦しい呼び方じゃなくていいよ?」
「じゃ、じゃあ…ミーちゃん…。」
「あ、いいねそれ!」
「よ、よろしく…ミーちゃん…。」
「うん!」
「奈美さん、話ってなんですか?」
優は園長先生に呼ばれて園長室に来ていた。
「…見つかったわよ。」
「…まさか…。」
「あなたのお父さん。」
「…」
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コメント
かつあん
カナちゃんカワイイ。ついにミーシェの新ライバルが現れた!どうなるカナ?カナだけにw(つまんないですよね。ごめんなさい。)
そしてユウのお父さんが見つかった...一発殴りに行ったりしてwまあ、ユウだからそんなことないだろうけど。
楽しみですね!
ペンギン
はい!面白いです!もう、流石ですね!w
この後の優のことも気になりますが...ミーシェとカナちゃんの勝負が面白そうですね!
次回の更新も楽しみにしてます!
これからも、頑張ってください!応援しています!