腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜

けん玉マスター

12話 期末テストと打ち上げ

「試験時間は50分。カンニングは厳しく指導するからくれぐれもやらないように…始め!」
先生の合図で皆、テスト用紙を表にした。
この学校の期末テストは数、国、英、理、社の5科目である。
中でも最初の3科目は特に重要な科目である。この3つで赤点をとってしまうと補習+課題が出るのだ。
なので中間にあまり真面目に取り組んでいなかったものも期末テストとなるとやはり皆雰囲気が違った。
そんなこんなで終了5分前。
優は見直しをしていた。
ふと、隣が気になり見てみると…
「!」
「…」
起きてるだと…!
なんと何回も見直しをしているではないか。
おお…成長して…俺は嬉しいよ…!



「よし…!期末テストはここまでだ…!」
そう言った瞬間みんなの緊張がほどけ、一気に教室が盛り上がった。

「優、どうだった?」
「俺か?そうだな…まあまあってとこだな。」
「そうか…ミーシェさんは?どうだった?」
「へへへー…数学と国語ばバッチリ!」
「おいミーシェ、英語はどうした?」
「あは…ははは〜…単語だけは〜…一応?」
「まああの後勉強忘れてサイゼに長居しすぎたからな…。」
「それと…お前。」
「ん?」
「理科と社会の時間、ずっと鉛筆転がしてたろ?」
「だ、だってぇ…」
「まあ明日には返される。赤点がないことを祈ろう。」
「そういう陸は大丈夫なのか?」
「問題ない。」
「おお!陸くん凄い自信…!」
どうでもいいがミーシェは小宮のことを陸くんと呼ぶようになった。
「全教科100点をとるつもりで望んだからな。」
「へぇー…じゃあ陸くんが全教科100点取ったら小宮くんの奢りでどっか食べに行こ!?」
「待て、なんで僕なんだ?」
「んー…むかつくから?」
「たく…別にいいけど…。」
「マジか。陸、ご馳走様。」
「ありがと!陸くん。」
「そうだな。適当に店決めといてくれ。絶対に100点取ってみせるさ。」
「じゃあ帰ろっか?」
「おう。」
「帰りコンビニでアイス食べてこ?」
「暑いしな。」
「俺今日からバイトだわ。」
「今日はなんのバイトなんだ?」
「レストランだな。」
「そうか、頑張れよ。」
「ああ。」
3人は帰路に着いた。


「おーし、テストの結果返すぞ〜。」
翌日テスト返却日。
隣ではミーシェが緊張した表情で座っている。
「大丈夫か?」
「う、うん…。あ、赤点だったらどうしよう…。」
「心配するなよ。あんだけ勉強したんだから…な?」
「そう…だね…!」
「おーい藤山、取りにこーい。」
「あ、はい。」

3人は優の家に集まり、テストの結果発表会を開いていた。
「まずは俺から発表しよう。」

一学期期末テスト
2年  藤山優

国語  78
数学  75
英語  100
理科  80
社会  67


「おお!英語100点!流石ユウ!」
「社会どうした…?」
「いやー…最後だったから…眠くなっちゃって…。」
「寝たのか…。次は僕だな。」

2年  小宮陸

国語  100
数学  100
英語  100
理科  100
社会  100

「爽快だな…。」
「ご馳走様、陸くん。」
「ああ、いつにする?」
「明日で頼む。」
「陸くんの都合が良ければだけど…。」
「大丈夫だ。」
「ミーシェ、お前の番だ。」
「こんな感じ。」

2年  山田ミーシェ

国語  68
数学  36
英語  51
理科  91
社会  87

「「おい。2.3ヶ所突っ込ませろ。」」
「へ、へへへ〜…」
「待て、数学36ってなんだ?僕はなんのために教えたんだ?」
「そ、それは…」
「あの時何度も見直ししてたのはなんだったんだよ…?」
「ま、まあ赤点はなかったわけだし…」
「なんで鉛筆転がして解いた理科と社会が点数高いんだよ?」
「い、いいじゃん!赤点なかったし…!」
「はぁ…なんかもういい。」
「よーし!夏休みは遊びまくるぞ〜!」
「「はぁ…」」


波乱の期末テストは幕を閉じましたとさ。


翌日、約束通り優を含めたいつもの3人は集まり、皆で遊びに行くことになった。
「ご飯食べに行くんじゃないのか?」

「いいじゃん、期末テストの打ち上げだよ!」
「まあ…いいが。」
「どこ行く?」
「取り敢えず駅前のデパートでも行くか…。」
「そうだな。」
「よし、しゅっぱーつ!」


「ユ、ユウ!このポーチ可愛くない?!」
「そ、そうだな。」
「あ、でもこれもいいし…ねえ、どっちがいいと思う?!」
「さあ?」
「優。」
「ん?」
小宮は紳士服コーナーに優を手招きする。
「これ、優に似合いそうじゃないか?」
「…お前、センス無いのな。」
「え?」
「あ、いや…何も無い。」
胸元にエビフライの刺繍がされたものを小宮は指さした。
「じゃあ陸にはこれを。」
「どれ。」
「ぷっ…あっははっ!陸くん、何それ?!」
優が小宮に手渡したのは星型のサングラスである。
「おかしいか?」
「あはははははっ!」
「?」
そのまま優たちの足はゲームコーナーへと向いた。


「な?!おかしいだろ?!今のは計算上入るはずだ!」
「いや、ホッケーに計算とか求めんなよ…。これは力ゲーなんだよ。」
「ぐっ…もう1回だ。」
「いいぜ。」
「行くぞ!」
2人はホッケーで死闘を始めた。

「ユウ!あのぬいぐるみ欲しい!」
「あー…やめとけやめとけ。ああいうのは取れないようになってんだよ。」
「…」
「なんだよ?」
「だって…そこはユウが…任せろ。とか言って取ってくれるとこでしょ?」
「悪いが俺はUFOキャッチャーで、お小遣いを半分消し飛ばしたやつのことを知ってる。」
「へぇー、その人大丈夫だったの?」
「ああ、シフト2倍にしたから。」
「それ絶対ユウの事だよね…。」

ダンッ!
「お、お客様!機械は叩かないでください!」
「す、すいません。」
「何やってんだ?陸。」
「なんでこんなバランスが悪いのが取れないんだ…。」
「ははは…落ち着け。」
「そうだよ!そうだ、プリクラ撮ろ?」
「「プリクラ?」」
「え?」
なんだそれ…プリキュアの進化系みたいなやつか?
「なんだそれ…プリキュアの進化系みたいなやつか?」
小宮が同じこと言ったw
「知らないの?…仕方ない!私が教えてしんぜよう。こっちだよ!」
「ああ。」

「陸くん、証明写真じゃないんだから…。」
キリッと真顔で立つ小宮にミーシェが言う。
「難しいな…。」
「普通に写真撮る感じでいいんだよ?」
「そ、そうか…。」
「ユウ!あくびしないで!」
「わ、悪い…。」
パシャ!
「よし!あとは私に任せて!」
ミーシェは液晶画面と向き合い何やら書いている。

「出来た!」
ミーシェは優と小宮に出来たものを渡す。
「おい、なんで僕の目がでかくなってるんだ?」
「私が色々改造したの。」
「おお…なんかいい感じだな。」
「でしょ?」
「また撮るか…。」
「そうだね!」
「メガネを外してみる。」
そんなこんなで1時間撮りまくったw


そのまま優達はテパードのレストランへと出向いた。
「よーし…たくさん食うぞ〜!」
「僕の金だというのを忘れるなよ?」
「お、じゃあ俺も遠慮なく行くか…。」
「君たち…。」
「藤山?」
「あ、天城。」
レストランに行く途中思わぬ人物とばったり会う3人だった。


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ミーシェは小宮のことを名前呼びにしたのに苗字で呼んでいる描写があったので直しました…。

ミーシェと優を間違えているところがあり、修正致しました。

コメント

  • ぱんれお

    「よし!あとは私に任せて!」
    優は液晶画面と向き合い何やら書いている。

    ミーシェか優、どっちが書いてるかはっきりしてくださいw

    1
  • たくあん

    天城何かやらかすな
    絶対に!

    3
  • 勝長

    小宮様...あ、そうだこっちは小宮さんにしよう。
    小宮さん頭良すぎぃーー!オール100点とか無理だろ!
    服のセンスのなさとかプリキュアの進化系てww
    小宮さん面白すぎてもう無理wwwww

    1
  • ノベルバユーザー206269

    小宮様の服のセンスのなさとかギャップ萌え!www

    1
  • ペンギン

    ミーシェの小宮に対する呼び方バラバラですね...w
    まぁ、僕はいいのですが...敢えてそうしてるんですか?

    1
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