とある歌姫の物語

マリン

プロローグ(?)

「さぁ、今宵も始まりました!今宵は司会をさせていただきます。どうぞ皆様よろしく申し上げます。」
挨拶が終わった瞬間、拍手が起こる。これで今宵の司会は私に認められた。
「まず皆様にご紹介しますは、こちらです!」
そう言った瞬間檻が出てきた。中には一人の女が入っている。泣いてはいるが無理に顔を見せようとして傷をつけられない。めんどーな品だ。
「この少女は地球という星の日本から連れてきました。とても珍しい黒髪黒目のこちらは、沖縄という、日本の中でも暑いところから連れて参りました。こちらの商品をお買い上げ頂ければ昇格間違いなしです!」
おぉーや、素晴らしいなどの称賛の声が飛び交う。
「では皆様、1ペリアルから参ります。どうぞお出し下さいませ。」
その掛け声と同時に瞬く間に淡い光が宙を舞う。「文字よ消えろイレーズ」そう唱えると10万を超える文字がなんと、1文だけになったのだ。
「96ペリアースですか。これより上はございませんか?」
すると、一文が浮かび上がってきた。
「1Ф?では、お客様に決まりですね。受け渡しは奥でどうぞ。」
ここはオークション、どんな品物でも大概は値がつく場所だ。だが、今宵は珍しい。1Фという大金で一番価値の低いものが売れたのだ。あのような小娘、未熟どころか才すらないのにな…いや、一つだけあったか…(ΦωΦ)フフフ…さて、やつは一体どのような事をしでかしてくれるかなフフフ…


とまぁ、悪役視点から始まってますが、今回の主人公は買われた方です。
主人公…名前すらでてない…

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