神殺しと神の使い

つちひりょう

学園

五年前世界各地に巨大な魔法陣が出現した。
それを期に世界各地で今で架空の存在だった魔物や精霊、神が現れ始めた。
人類は新たな存在との共存の道を歩んでいた。しかし、人類との共存を拒む存在、魔族が現れ人類は魔族との戦いが始まった。

「でっかぁ」
茶髪に黒眼の少年は遠くの城の様な建物を見て見つめていた。少年は背が高く可愛いらしい顔をしていた。
辺りを山々に囲まれたここ退魔師第一学園は、世界に僅か十校しかない魔族に対抗する退魔師の育成を目的とした施設である。中でも第一学園は、魔法使い、精霊使い、神器使い、神獣使い、神の使い、と全ての分野に置いて優れており世界中の退魔師を目指す者にとって憧れになっている。
「まずは学園に行かないと、えーと次を右、その次を左、直進してからまた左それから……あーもぉわからん!!」
広い、広すぎる。地図が全く役に立たない。
それもそのはずこの学園には校舎や寮は勿論、ショッピングモールや水族館などのアミューズメント施設などが充実しており実に二十平方キロメートルもある。そのため地図は入り組んでおり一行に進まない。
「これからどうすれば…」
「ちょっと、そこの貴方」
声の方に顔を向けるとそこには長くてサラサラと風に流れる銀髪に紅色の美しい眼の少女がそこにいた。
「…あ、僕ですか?」
「貴方以外誰がいるの?貴方ずっとそこに座ってるけどもしかして迷子?」
僕は軽く頷いた。
「仕方ないわ、初めてなら迷わないほうがおかしいわ、貴方名前は?」
「神条、神条 迴理しんじょう かいり君は?」
「私は風間 香里奈(かざま かりな)」


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