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よしつぶ

叔父との生活

あれから数日、叔父と生活が始まるまでにはあれから色々と大変だったのは言うまでもない。荷物に関してはまだ送る手前なのでどうとでもなったが、祖父母への説明がとても時間がかかった。元々母のことで疎遠に近かった祖父母ではあるが会えば普通に可愛がってくれていた、両親との仲は悪かったが私は正直祖父母のことは好きだったのだ、、、あれから叔父に

「親しかった者達には別れを告げて来なさい、これから会うことは無いだろうからね…それと御両親にも手を合わせてきなさい、次に手を合わせるのがいつになるか分からないのでね」

相変わらず、優しげにそして淡々と発せられた言葉によってさらにあの信じられない出来事が真実だったのだと思い知らされる

「―そうかい、あちら側の家に行くのか…」

祖父が私が叔父の元へ行くと言うと、そう寂しそうな言葉が帰ってきた…

「そうね、あの子も貴方も私たちにとっては一人息子でたった一人の孫だったもの、、、」

祖母も祖父に返すように言葉を発した…

「やはりあの女はわしらにとって悪魔か魔女か、、、わしらから大切なものをいつも持って行ってしまう、、、」

「えぇ、本当にね、、、でもあの子はそれを自ら望んであの人の夫になるって決めたんだから、、、だからね京華、聞かせて欲しいの―」

私は何をなんてことは聞かなかった、いや聞けなかったんだろう、、、好きな祖父母に対してそんなに硬い挨拶と言うのはしたくなかった、、、

「うん、そうだよ」

祖母からの問を聞く前に私は答えた…少し間を置いて祖父も祖母も二人で何か覚悟のようなものを決めたようだった…

「そうか、ならばわしらは何も言わない、、、しかしなただただ元気に暮らしてくれればいいんだ」

「えぇ、しっかりと好き嫌いせずに食べて夜更かしばっかりじゃなく健康に過ごして欲しいのよ…」

二人とも涙目になっていた、そして私は帰り際に

「いってきます―」

その一言を告げながら祖父母の元を出た、、、
そして学校には最後まで行かなかった、友達に会えば祖父母との別れを終えて決意したものが揺らいでしまうと思ったからだ、叔父の元に行くに当たって携帯などは買い直したので、もう連絡を取ることも出来ないが仕方がないと思った…そして家の前で待っていた叔父の元へ行くと

「京華、別れは告げてきたかい?」

「はい」

元気よくは無かったがはっきりと返事をした。すると

「巫 京華という人間を私は知ることが出来たよ…そして君の祖父母の方々についてもね、これでなんとしても君を守らねばならないね」

と、少し微笑みながら私の頭を撫でた…それは何故だかとても落ち着きそして懐かしくもあった―

そして、私は叔父との生活を送っているのだけれど、

「やっぱりイケメンだ、、、」

そう、叔父はとにかくイケメンなのだ。今までの雰囲気などすべて考えてもやはりイケメンだ、整った顔立ちにどれほどの時間をかけているのか疑問に思うほど綺麗に整った髪型、黄金律という言葉があると聞いたことがあったがこのようなことを指すのだと思った…

「どうしたんだい?」

「あっ、いえ、、、」

ついうっかり見とれていた、叔父だということがとても勿体なく思う、、、

「あぁそうだ、君と会うということで今休暇中の執事とメイドの二人のことを話してなかったね、まぁそれは二人の休暇明けでも良いかな」

「執事!?メイド!!?」

「あぁ、まぁ探偵事務所の秘書などと兼任ではあるがね」

普通に会話を出来るようにはなったがやはりあれらのことが気になって仕方がなかった、、、

「あの、、、」

「"魔法"の事かい?それとも、君の"御両親を殺した者達"の事かい?いや、その顔はどちらともかな」

初めてあった時からだが叔父は先読みをたまにしてくる、そんな時探偵と言うことを納得する

「勿論説明するさ、まぁ"私達"でね」

「それって―」

私が聞き返そうとした時扉にノックがかかった

「入ってもらって構わないよ」

そう叔父が返すと何やら軍服のような服装の人達数人が入ってきた、私はあの警察官の仲間と思ったが叔父の反応を見る限り違うようだ

「"第十席  変換 巫 京次郎"様"十騎士"全員の招集のためお迎えに上がりました…そして"第一級特異 巫 京華"の身柄拘束に参りました」

軍服の人達がそういったので私は逃げようとしたが

「落ち着いてくれ、京華手荒な真似はさせないさ、それに君の知りたがってることを知れる場に連れて行くのだからね」

と私に言い聞かせた、私が小さく頷くと叔父は続けて

「手荒な真似はしないでくれ、もし聞けないと言うのであればここで私と手合わせ願うことになるが、、、」

と少し軍服の人達に圧をかけた

「手荒な真似など滅相もありません、ただ来ていただければ構いません。拘束はあくまで表記上の話なので」

と血相を変えて叔父に対して答えた

「そうか、ならば行こうか…転移石はそちらで用意してくれているのだろう?」

「えぇ勿論でございます」

また私を置いて訳の分からない話をしていたので唖然としていると突然

「では京華、行こうか"我々"について、その"魔法"について君の御両親の事について知れる場に、、、」

と言って私に手を差し伸べた

「はい!」

なので、今度は元気よく返事をしながら叔父の手をとった
すると軍服の人の手元にあった青い石が光始めその場の全然を眩い光で包み込んだ―


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