巫探偵事務所へようこそ

よしつぶ

出会い

叔父の手紙に書いてある住所をスマホで検索したら割と近い所に叔父の家はあるようだ。祖父母は遠方に住んでいたので祖父母に引き取られる前で良かったと思う。
近いと行っても祖父母達の所に比べたらという話なので隣の県ではある。
家は大阪にあり祖父母は九州の方で、叔父の手紙の住所は京都だった。
学校はあれから行ってない、友達から心配のメッセージが来るけど正直うざかった。本当にどうしようも無いほど落ち込んですべてを憎んでいた。勿論、今まで嫌がらせしかしてこなかった父方の親戚も、表面上の付き合いほどしか無かった友達も葬儀にすら来なかった母方の親戚にもだ、、、

「新幹線で行くか…」

そう呟いてすぐにチケットをとった、どうせ学校にもまだ行く気もなかったし祖父母の元に行けば疎遠になるのだからと、、、
翌日、新幹線の中で両親と過ごした17年を思い出していた…

「次は、京都駅〜お忘れ物の無いようにご注意下さい」

京都駅を降りてタクシーを拾った、

「ここまでお願いします」

スマホの画面を運転手に見せながらそう言うと運転手からは

「ここだと少し前の所までしか行けないね〜」

と、申し訳なさそうに言われた、正直長々と会話をしていられる心境じゃなかったので適当に相槌をうって向かって貰った
そこからはそんなにかからなかったがそこから歩いてまだかかるみたいで運転手からは行き方を教えて貰った。
そこからは長かった、長く感じた、、、
すると、途中で警察官に出会った

「どうしたの?君」

それはそうだ、平日のしかも昼間から子供が歩いているのだから

「今日学校が休みで叔父の家に向かってて、、、」

適当に返した、学校が休みは嘘だが後半は本当なので大丈夫だろう

「そうかい?ならいいけど、気をつけるんだよ」

そう言って去って行った…
それからまた随分歩いた所でそれらしき建物が見えた、ずっと両親とのことを考えて景色なんて見てなかったから気づかなかったがよく見ると山道に入っていたみたいでその建物は堂々と1件だけ木々のあいだに建っていた。近づくと何やら看板のような物があったが正直気にしてなかった
扉を開けるとカランカランっという音と共に

「やぁお客様かい?」

そんな優しい声が聞こえてきた、声の主は白いカッターシャツに茶色のベストを来て、黒いズボンをビシッと着こなしていた

「客?」

何を言っているか分からなかった、確かに連絡をしていないことに今更気づいた…少し黙りこんでいると

「前の看板を見なかったのかい?"巫探偵事務所"って書いてあっただろう?」

優しく聞かれたので

「読んで無かったので、、、」

事実そうなのだからそうとしか言えない、

「なら何故ここに来たのかな?」

そう聞かれ、返事をしようと思った…
今ある憎しみをすべてぶつけてやろうとしたとき

「なんて野暮なことは言わない、看板を見てなかったみたいだからね、少し芝居をしてしまった…すまないね、"京華"」

驚いた、ただただ訳が分からなかった

「なんで名前、、、」

「それはそうさ、いくら疎遠だからって行ってもこっちは探偵をしているんだ姪の名前位は気になるさ」

小声で返した言葉にたいしてすぐに叔父から理由?のような説明が帰ってきた…
しかしそれならば何故葬儀に来なかったのか、高校生が1人で来れる程度の距離で、、、

「君が来ることはわかっていたよ、そして姉さんが、、、君にとってのお母さんが亡くなったことも知っている。君はなら何故葬儀に来なかったのか?って思っているだろう。だからこそ、やっぱり私は行かなくて良かった。」

訳の分からないことを言っていた、

「そうよ、なんでお母さんが死んだことを知っていながら!葬儀に行かなくて良かった!?ふざけんな!!」

もう、怒りをぶつけていただけだった…

「君は周りの人間から御両親のことは"交通事故"としか聞いていないんだろう?君は真実を知る権利がある、君は普通とは別れを告げなければならない、、、それでも良いかい?」

もう、この叔父は頭がおかしくてだからもう駄目なんだろうなって諦めが着いた気がした…だからこそなんだと思う、軽い気持ちだった
 
「なら教えてくれる?名前すら聞いてないけどね…」

最後のは嫌味だった

「そうかい?ならまずは名乗ろうか…
名前は巫 京次郎かんなぎ きょうじろう
次に姉さん達の、、、君の御両親の事故についてだ、、、」

そうして話は進んでいった、、、

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