覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
91話 異世界召喚魔法
91話
目の前に女神がいる。ロリ女神ではなく初めて会ったあの女神だ。
「久しぶり鏡」
「...ミラ...」
「え?なんで名前知ってんの?...あの人が教えたのね」
「...」
「なんで黙ってんのよ。久しぶりの再会なんだから泣いて喜んだりしないの?」
「...」
「はぁ、もしかしてベリアルのことで気を使ってるの?あれは私の判断だからあんたが気にすることじゃないわよ」
「ぷっ」
「え?なんで笑ったの?」
「いや、改めてお前がミラって名前だと似合わなくてな」
「はぁ!?今まで黙ってたのは笑いを堪えるためだったの?」
「悪い悪い、あの時のことは本当に感謝しているよ。でも、そんなに久しぶりか?」
この女神を相手にするとどうしても気が抜けてしまう。しかし、ミラと最後に会ったのは数週間前だ。そんな感動するほど久しぶりって訳ではない。
「あ、そっか。この世界だとまた時間の流れが違うから鏡にとってはそこまで久しぶりじゃないのか」
「お前ら女神も世界の管理とか色々と大変なんだな。ゆっくり話したいが時間がないから俺はもういくよ」
俺は魔法陣を開いた。魔法陣を出せるか不安だったが問題なく開けるようだ。
「待ってよ。さっき言ったでしょ時間の流れが違うからここに1日いても今行ってもたいして変わらないのよ」
「そうなのか、しかしなんでそんなに俺のことを止めるんだ」
「それは、その...」
「寂しかったんだろ。今見た様子じゃ1人で話し相手もいなくて世界を作るだけだからな」
「そうよ!話し相手が欲しかったの。ここ数十年誰も話し相手がいなくて他の世界の様子を見てたりしてたの」
「いや、仕事しろよ」
「そう言えばタリアちゃんとかは元気?」
露骨に女神が話しをそらしてきた。
「あぁ、親とも再会できてますます元気になったよ」
「そっか」
「お前はどうなんだ?世界作ってるって聞いたけど」
俺とミラは今まで以上にたくさんの会話をした。今が戦闘中だと忘れてしまいそうになるくらい。
「ねぇ、私の世界見ていかない?」
「おお、見せてくれ」
女神は魔法陣を出しその中に俺を引き込んだ。
魔法陣から出ると一面草原に輝かしい太陽が2つあった。
「すごいな。街とかはどこなんだ?」
「......まだ」
「海は?山は?生き物は?」
「まだ」
「お前やっぱり仕事してなかったろ」
「それほど難しいのよ!草原と太陽があるだけいいでしょ」
「太陽だって2個あるじゃねーか」
「太陽だって生きてんだもん1個じゃかわいそうじゃん!」
この世界が完成するのはいつになるんだろうか。
「ありがとなミラ、心にゆとりができた。お前とはもう会えないかもしれないが忘れることはないから」
「そうね、これで最後かもね」
俺は魔法陣を開いた。
「じゃあなミラ、タリアにもよろしく伝えとくよ」
「...待って!そういえばあんたに能力あげてなかったわね。一度死んで正式にここに来てるからなんでも好きなものをあげるわ」
「いいのか」
「何がいい?神器でもチート職でも今の戦いにきっと役にたつわよ」
「そんなのいらねーよ。俺が欲しいのは...........................」
女神は笑った。けど少し嬉しそうだった。
「じゃあなミラ」
俺は魔法陣の中に入った。みんなが待ってる。
「いってらっしゃい鏡。あんたならきっと大丈夫だってあんたが
『覚えた魔法は異世界召喚魔法』なんだから」
続く
目の前に女神がいる。ロリ女神ではなく初めて会ったあの女神だ。
「久しぶり鏡」
「...ミラ...」
「え?なんで名前知ってんの?...あの人が教えたのね」
「...」
「なんで黙ってんのよ。久しぶりの再会なんだから泣いて喜んだりしないの?」
「...」
「はぁ、もしかしてベリアルのことで気を使ってるの?あれは私の判断だからあんたが気にすることじゃないわよ」
「ぷっ」
「え?なんで笑ったの?」
「いや、改めてお前がミラって名前だと似合わなくてな」
「はぁ!?今まで黙ってたのは笑いを堪えるためだったの?」
「悪い悪い、あの時のことは本当に感謝しているよ。でも、そんなに久しぶりか?」
この女神を相手にするとどうしても気が抜けてしまう。しかし、ミラと最後に会ったのは数週間前だ。そんな感動するほど久しぶりって訳ではない。
「あ、そっか。この世界だとまた時間の流れが違うから鏡にとってはそこまで久しぶりじゃないのか」
「お前ら女神も世界の管理とか色々と大変なんだな。ゆっくり話したいが時間がないから俺はもういくよ」
俺は魔法陣を開いた。魔法陣を出せるか不安だったが問題なく開けるようだ。
「待ってよ。さっき言ったでしょ時間の流れが違うからここに1日いても今行ってもたいして変わらないのよ」
「そうなのか、しかしなんでそんなに俺のことを止めるんだ」
「それは、その...」
「寂しかったんだろ。今見た様子じゃ1人で話し相手もいなくて世界を作るだけだからな」
「そうよ!話し相手が欲しかったの。ここ数十年誰も話し相手がいなくて他の世界の様子を見てたりしてたの」
「いや、仕事しろよ」
「そう言えばタリアちゃんとかは元気?」
露骨に女神が話しをそらしてきた。
「あぁ、親とも再会できてますます元気になったよ」
「そっか」
「お前はどうなんだ?世界作ってるって聞いたけど」
俺とミラは今まで以上にたくさんの会話をした。今が戦闘中だと忘れてしまいそうになるくらい。
「ねぇ、私の世界見ていかない?」
「おお、見せてくれ」
女神は魔法陣を出しその中に俺を引き込んだ。
魔法陣から出ると一面草原に輝かしい太陽が2つあった。
「すごいな。街とかはどこなんだ?」
「......まだ」
「海は?山は?生き物は?」
「まだ」
「お前やっぱり仕事してなかったろ」
「それほど難しいのよ!草原と太陽があるだけいいでしょ」
「太陽だって2個あるじゃねーか」
「太陽だって生きてんだもん1個じゃかわいそうじゃん!」
この世界が完成するのはいつになるんだろうか。
「ありがとなミラ、心にゆとりができた。お前とはもう会えないかもしれないが忘れることはないから」
「そうね、これで最後かもね」
俺は魔法陣を開いた。
「じゃあなミラ、タリアにもよろしく伝えとくよ」
「...待って!そういえばあんたに能力あげてなかったわね。一度死んで正式にここに来てるからなんでも好きなものをあげるわ」
「いいのか」
「何がいい?神器でもチート職でも今の戦いにきっと役にたつわよ」
「そんなのいらねーよ。俺が欲しいのは...........................」
女神は笑った。けど少し嬉しそうだった。
「じゃあなミラ」
俺は魔法陣の中に入った。みんなが待ってる。
「いってらっしゃい鏡。あんたならきっと大丈夫だってあんたが
『覚えた魔法は異世界召喚魔法』なんだから」
続く
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