覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
90話 死
90話
マリウスは不敵な笑みを浮かべた後またブラックホールを出した。
ブラックホールで攻撃してくると思ったがその中から2体の悪魔が出てきた。
みんなの気持ちは絶望へと変わった。中から出てきたのはベリアルとルシファーだった。マリウスにコピーされたのだ。
「まずいぞ鏡」
内田は2体の悪魔を見ながら言った。
「くるぞ」
マリウス含め3体の悪魔が攻撃を仕掛けてきた。テス君が懸命に攻撃を交わし被弾した場合は五十嵐が前に出て攻撃を跳ね返した。
「一夜くん、このままじゃ追い込まれるだけだよ」
空中に浮いているためまともにこちら側から攻撃ができない。
戦えているのはアルベイトとタリア親子だけだ。
「鏡!貴様は一旦あっちの世界に帰って作戦を練って来い。ここは我が時間を稼ぐ」
確かに一旦落ち着いて作戦を立て直したい。しかし、いくら強いアルベイトでもこの状況で1人にするのは気が引ける。
「俺も残る。ここは大人である俺達が残らなくてはな」
戸村さんはアルベイトと目と目を合わせて頷いた。
「ありがとう2人ともすぐ作戦を立てて戻ってくる」
「気をつけてお父さん」
「アルベイト様も無茶しないでください」
俺はテス君の上に魔法陣を出した。1人1人と魔法陣の中に入っていく。
「テス君お願いなの。あの2人を守ってほしいなの」
「いいのかナノ?」
「大丈夫なの、テス君もそのつもりらしいなの」
「分かった。頼むぞテス君」
全員が魔法陣に入ったことを確認した後俺も魔法陣に入った。
「うざいな。本当にあの転移魔法の奴厄介だな」
マリウスは大量の岩槍のような物を作り出し鏡が作った魔法陣目掛けて放った。
「まずい」
アルベイトが空間をねじ曲げて岩槍を破壊するが間に合わない。戸村さんとテス君はベリアルとルシファーの相手で精一杯だった。
そして、岩槍が一本魔法陣の中に入ったと同時に魔法陣が閉じた。
「くそ、無事でいてくれ」
俺達は魔法陣の中に入り教室に出ようとしていた。
その時、最後尾にいた俺は背中が熱くなるのを感じた。直後激しい痛みが襲った。腹の方を見てみると岩槍が胴体を貫通していた。
俺は倒れ込むと同時に教室に出た。
「鏡さん!鏡さん!そんな」
「嘘だよね一夜くん。まだ、これからなんだよ」
「おい!誰か回復魔法を使える奴はいないのか!?」
内田は叫んだ。しかし、この世界で魔法を使うことはできない。
魔法陣の中から女神も慌てて飛び出してきた。
「...すまん、わしも油断しておった。こんな岩槍くらいわしには簡単に防げたのに」
「女神様のせいじゃありません。私が鏡さんの近くにいたら...」
遠のいていく意識の中でみんなの会話が聞こえる。最後の力を振り絞って女神に言った。
「頼む女神」
「ああ、任せておけ。他の女神にお主は渡さん」
この会話の意味も分かっていない沙知はただただ泣いていた。
「一夜くん!一夜くん!」
「大丈夫です、沙知さん。きっと女神様がなんとかしてくれます」
女神は急いで元の空間に戻った。
「......」
「......」
「...何故じゃ、取られたじゃと!?
ありえん今のわし以上にこやつらを見ている女神なんて居りはせん。わし以上に...」
「ここは?」
俺が目を開けるといつもの白い空間だった。しかし何か違う。何か違うがなんだか懐かしい気持ちになった。
「不幸な死を遂げた者よ。あなたには選択肢があります。1、元の世界で生まれ変わるか。2、元の世界とは別の世界で生きていくか。そして3、あなたの守りたい世界を救いに行くか。
どうする鏡?」
続く
マリウスは不敵な笑みを浮かべた後またブラックホールを出した。
ブラックホールで攻撃してくると思ったがその中から2体の悪魔が出てきた。
みんなの気持ちは絶望へと変わった。中から出てきたのはベリアルとルシファーだった。マリウスにコピーされたのだ。
「まずいぞ鏡」
内田は2体の悪魔を見ながら言った。
「くるぞ」
マリウス含め3体の悪魔が攻撃を仕掛けてきた。テス君が懸命に攻撃を交わし被弾した場合は五十嵐が前に出て攻撃を跳ね返した。
「一夜くん、このままじゃ追い込まれるだけだよ」
空中に浮いているためまともにこちら側から攻撃ができない。
戦えているのはアルベイトとタリア親子だけだ。
「鏡!貴様は一旦あっちの世界に帰って作戦を練って来い。ここは我が時間を稼ぐ」
確かに一旦落ち着いて作戦を立て直したい。しかし、いくら強いアルベイトでもこの状況で1人にするのは気が引ける。
「俺も残る。ここは大人である俺達が残らなくてはな」
戸村さんはアルベイトと目と目を合わせて頷いた。
「ありがとう2人ともすぐ作戦を立てて戻ってくる」
「気をつけてお父さん」
「アルベイト様も無茶しないでください」
俺はテス君の上に魔法陣を出した。1人1人と魔法陣の中に入っていく。
「テス君お願いなの。あの2人を守ってほしいなの」
「いいのかナノ?」
「大丈夫なの、テス君もそのつもりらしいなの」
「分かった。頼むぞテス君」
全員が魔法陣に入ったことを確認した後俺も魔法陣に入った。
「うざいな。本当にあの転移魔法の奴厄介だな」
マリウスは大量の岩槍のような物を作り出し鏡が作った魔法陣目掛けて放った。
「まずい」
アルベイトが空間をねじ曲げて岩槍を破壊するが間に合わない。戸村さんとテス君はベリアルとルシファーの相手で精一杯だった。
そして、岩槍が一本魔法陣の中に入ったと同時に魔法陣が閉じた。
「くそ、無事でいてくれ」
俺達は魔法陣の中に入り教室に出ようとしていた。
その時、最後尾にいた俺は背中が熱くなるのを感じた。直後激しい痛みが襲った。腹の方を見てみると岩槍が胴体を貫通していた。
俺は倒れ込むと同時に教室に出た。
「鏡さん!鏡さん!そんな」
「嘘だよね一夜くん。まだ、これからなんだよ」
「おい!誰か回復魔法を使える奴はいないのか!?」
内田は叫んだ。しかし、この世界で魔法を使うことはできない。
魔法陣の中から女神も慌てて飛び出してきた。
「...すまん、わしも油断しておった。こんな岩槍くらいわしには簡単に防げたのに」
「女神様のせいじゃありません。私が鏡さんの近くにいたら...」
遠のいていく意識の中でみんなの会話が聞こえる。最後の力を振り絞って女神に言った。
「頼む女神」
「ああ、任せておけ。他の女神にお主は渡さん」
この会話の意味も分かっていない沙知はただただ泣いていた。
「一夜くん!一夜くん!」
「大丈夫です、沙知さん。きっと女神様がなんとかしてくれます」
女神は急いで元の空間に戻った。
「......」
「......」
「...何故じゃ、取られたじゃと!?
ありえん今のわし以上にこやつらを見ている女神なんて居りはせん。わし以上に...」
「ここは?」
俺が目を開けるといつもの白い空間だった。しかし何か違う。何か違うがなんだか懐かしい気持ちになった。
「不幸な死を遂げた者よ。あなたには選択肢があります。1、元の世界で生まれ変わるか。2、元の世界とは別の世界で生きていくか。そして3、あなたの守りたい世界を救いに行くか。
どうする鏡?」
続く
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