覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
88話 終戦開幕
88話
続々と集まった冒険者達はアルベイトの魔法で各地に飛ばされていく。
「かがっち、私達はマイナ町に行くよ。あの町にはお世話になったからね」
ライラとサーシェルとの出会いは一瞬だった。しかし、2人のおかげでさっきとは状況が変わった。
アルベイトは全員の転移が終わると俺の元まできた。
「ナーラがマリウスの居場所を察知したそうだぞ」
「どこにいるんだ?」
「ここから10km離れた草原だそうだ」
「一夜くん、ここに残ったみんながいれば倒せるよね?」
残ったメンバーはさっきダンジョンに入った9人と五十嵐だ。
「どうしてお前も残ったんだ?」
内田が五十嵐に聞いた。
「悪いかよ、前回の戦いでコケにされたからな。1発でいいからぶんなぐってやる」
「お前らしいな」
俺達は作戦を考えた。作戦と言ってもシンプルだ。3方向から同時にマリウスを叩く。
グループは各自共に行動した期間が長い3人で組んだ。
「俺は1人でいくぞ」
「それだと4方向になるだろ」
「あ?3方向も4方向もかわんねーだろ」
「どうすんだ鏡?」
内田は呆れた顔で聞いてきた。
「いや、そっちの方がいいかもしれない。最初にマリウスと戦った時あいつは五十嵐の能力をめんどくさいと言ってたしな」
「決まりだな」
その後、各自で話をした。
「また、この3人ですね」
「仲良し3人組なの!」
「そうだな......マリウスは強敵だ。死ぬなよ」
「分かりました!」
「了解なの」
他のグループも軽い話をしてみんなはアルベイトの元に集まった。
「みな、準備はいいんだな」
アルベイトは全員に最後の確認をした。
みんなはうなづいた。
「では、行くぞ」
次に目を開けた時には草原の真ん中だった。中心を囲むように4グループに分かれていた。
そして、その中心にはマリウスがいた。
アルベイトの転移魔法は思った以上に精密な転移ができるらしい。
「さっきとほとんど同じ人達なんだね。僕に勝てると思ってるの?」
マリウスは煽るように言ってきた。
「勝てるものなら勝ってみせろよマリウス」
最後の戦いだ。負けるつもりは毛頭ない。
マリウスが動き出そうとした瞬間、俺達は一斉に攻撃を始めた。
タリア、ナノ、戸村さんは遠距離から攻撃を。
アルベイト、内田、夢ちゃんは近距離で戦っている。
俺と沙知、ナーラは周りを警戒しつつ仲間の援護をしている。
しかし、マリウスは3人からの近距離攻撃を上手く受け流し、遠距離からの攻撃は見えない壁で防がれていた。
「やはり、厳しいか。夢ちゃん!俺に全力で攻撃してくれ」
アルベイトの急な発言に夢ちゃんは困惑したが剣を握りしめアルベイトに構えた。
その瞬間、アルベイトはマリウスと自分の位置を入れ替えた。
夢ちゃんの攻撃はマリウスの腕に命中した。
    しかし、切り落とせない。
直後、マリウスの腕は人を飲み込めるサイズの化け物の口になった。
「まず、1人」
 その口は夢ちゃんを飲み込もうとした。
「俺のことを忘れてんだよ馬鹿が!」
夢ちゃんを跳ね除けて喰われたのは五十嵐だった。
五十嵐を捕食したと同時にマリウスの腕は弾け飛んだ。
「へっ、俺をコケにしたお返しだ」
続く
続々と集まった冒険者達はアルベイトの魔法で各地に飛ばされていく。
「かがっち、私達はマイナ町に行くよ。あの町にはお世話になったからね」
ライラとサーシェルとの出会いは一瞬だった。しかし、2人のおかげでさっきとは状況が変わった。
アルベイトは全員の転移が終わると俺の元まできた。
「ナーラがマリウスの居場所を察知したそうだぞ」
「どこにいるんだ?」
「ここから10km離れた草原だそうだ」
「一夜くん、ここに残ったみんながいれば倒せるよね?」
残ったメンバーはさっきダンジョンに入った9人と五十嵐だ。
「どうしてお前も残ったんだ?」
内田が五十嵐に聞いた。
「悪いかよ、前回の戦いでコケにされたからな。1発でいいからぶんなぐってやる」
「お前らしいな」
俺達は作戦を考えた。作戦と言ってもシンプルだ。3方向から同時にマリウスを叩く。
グループは各自共に行動した期間が長い3人で組んだ。
「俺は1人でいくぞ」
「それだと4方向になるだろ」
「あ?3方向も4方向もかわんねーだろ」
「どうすんだ鏡?」
内田は呆れた顔で聞いてきた。
「いや、そっちの方がいいかもしれない。最初にマリウスと戦った時あいつは五十嵐の能力をめんどくさいと言ってたしな」
「決まりだな」
その後、各自で話をした。
「また、この3人ですね」
「仲良し3人組なの!」
「そうだな......マリウスは強敵だ。死ぬなよ」
「分かりました!」
「了解なの」
他のグループも軽い話をしてみんなはアルベイトの元に集まった。
「みな、準備はいいんだな」
アルベイトは全員に最後の確認をした。
みんなはうなづいた。
「では、行くぞ」
次に目を開けた時には草原の真ん中だった。中心を囲むように4グループに分かれていた。
そして、その中心にはマリウスがいた。
アルベイトの転移魔法は思った以上に精密な転移ができるらしい。
「さっきとほとんど同じ人達なんだね。僕に勝てると思ってるの?」
マリウスは煽るように言ってきた。
「勝てるものなら勝ってみせろよマリウス」
最後の戦いだ。負けるつもりは毛頭ない。
マリウスが動き出そうとした瞬間、俺達は一斉に攻撃を始めた。
タリア、ナノ、戸村さんは遠距離から攻撃を。
アルベイト、内田、夢ちゃんは近距離で戦っている。
俺と沙知、ナーラは周りを警戒しつつ仲間の援護をしている。
しかし、マリウスは3人からの近距離攻撃を上手く受け流し、遠距離からの攻撃は見えない壁で防がれていた。
「やはり、厳しいか。夢ちゃん!俺に全力で攻撃してくれ」
アルベイトの急な発言に夢ちゃんは困惑したが剣を握りしめアルベイトに構えた。
その瞬間、アルベイトはマリウスと自分の位置を入れ替えた。
夢ちゃんの攻撃はマリウスの腕に命中した。
    しかし、切り落とせない。
直後、マリウスの腕は人を飲み込めるサイズの化け物の口になった。
「まず、1人」
 その口は夢ちゃんを飲み込もうとした。
「俺のことを忘れてんだよ馬鹿が!」
夢ちゃんを跳ね除けて喰われたのは五十嵐だった。
五十嵐を捕食したと同時にマリウスの腕は弾け飛んだ。
「へっ、俺をコケにしたお返しだ」
続く
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