覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
48話 準備
48話
時が経つのは早いもので悪魔が王国に攻めてくるまで2週間を切っていた。その間にも王国にはクラスメイトが3人ほど戻って来たが沙知の姿はなかった。
「暇なのーー」
「仕方ないだろナノ、みんなこの王国から避難していて買い物にも行けないんだから」
「でもー」
「はぁ〜、タリアの様子見に行くか?」
「なの!」
2週間前図書館から帰って来たタリアは次の日から剣術の特訓をしていた。しかし、飛ぶ剣の特訓など王国の中で出来るはずもなく近くの森の中で特訓をしていた。
「調子はどうだタリア」
「鏡さん!ナノちゃんまで、どうしたんですか?」
「ナノが暇だって言うからな。散歩ついでに様子を見に来たんだ」
「そうなんですか。ちょうど今日はやめようと思っていたんで一緒に帰りましょ」
「今日は早いな。何か予定があるのか?」
「あの、桜田さんと待ち合わせをしていまして」
桜田とタリアは1週間ほど前に偶然王国の中であって今ではこの王国中を観光しているらしい。なんでも、人がいないからゆっくりできていいらしい。
「よかったら鏡さんも来られますか?」
「俺は遠慮しとくよ。ナノは行って来たらどうだ?」
「うー」
ナノは俺のことを見てすごく悩んでいた。俺を一人にさせるのは可愛そうだと思ったんだろ優しい子だ。
「行ってくるなのー」
そんなことはなかった。一人で暇になった俺は宿に戻ることにした。宿に向かう帰り道で榊を始め田口や葛西その他のクラスメイトが特訓をしていた。俺に気づいた田口が話しかけてきた。
「おい!鏡、お前も稽古つけてやろうか?」
馬鹿にしたような上から目線で話しかけてきた。それに便乗して榊と葛西も混ざってきた。
「鏡、もし戦えないならこの王国から出て行け。お前だって死にたくはないだろ」
「そうよ、あの女の子達の為にも近くの街に避難しなさい」
俺が黙っているのをいいことに次々と皮肉の言葉が出てくる。
「悪いな出て行くわけにはいかないんだ。悪魔との戦闘に興味があってな」
榊達の後ろにいたクラスメイト達はヒソヒソと何か話していた。
「さいてー、自分の事情に女の子を巻き込むなんて」
「自分に力がないのを自覚していないのかあいつは」
「悪魔との戦いで痛いめ見ればいいのに」
散々な言われようだった。集団心理という奴なのだろうか人一人に対して集団で自分が強くなっていると思っている奴らの言い草だった。
「まぁ2週間後、頑張って生き延びろよ鏡」
自然と怒りはなかった。俺がその気になればここの全員を元の世界に戻して元の無力な学生に戻せるからだ。それをしないのは悪魔とこいつらの実力をみるためだ。
そうこうしているうちに2週間が過ぎついにアモン達悪魔が攻めて来る日がやってきた。
続く
時が経つのは早いもので悪魔が王国に攻めてくるまで2週間を切っていた。その間にも王国にはクラスメイトが3人ほど戻って来たが沙知の姿はなかった。
「暇なのーー」
「仕方ないだろナノ、みんなこの王国から避難していて買い物にも行けないんだから」
「でもー」
「はぁ〜、タリアの様子見に行くか?」
「なの!」
2週間前図書館から帰って来たタリアは次の日から剣術の特訓をしていた。しかし、飛ぶ剣の特訓など王国の中で出来るはずもなく近くの森の中で特訓をしていた。
「調子はどうだタリア」
「鏡さん!ナノちゃんまで、どうしたんですか?」
「ナノが暇だって言うからな。散歩ついでに様子を見に来たんだ」
「そうなんですか。ちょうど今日はやめようと思っていたんで一緒に帰りましょ」
「今日は早いな。何か予定があるのか?」
「あの、桜田さんと待ち合わせをしていまして」
桜田とタリアは1週間ほど前に偶然王国の中であって今ではこの王国中を観光しているらしい。なんでも、人がいないからゆっくりできていいらしい。
「よかったら鏡さんも来られますか?」
「俺は遠慮しとくよ。ナノは行って来たらどうだ?」
「うー」
ナノは俺のことを見てすごく悩んでいた。俺を一人にさせるのは可愛そうだと思ったんだろ優しい子だ。
「行ってくるなのー」
そんなことはなかった。一人で暇になった俺は宿に戻ることにした。宿に向かう帰り道で榊を始め田口や葛西その他のクラスメイトが特訓をしていた。俺に気づいた田口が話しかけてきた。
「おい!鏡、お前も稽古つけてやろうか?」
馬鹿にしたような上から目線で話しかけてきた。それに便乗して榊と葛西も混ざってきた。
「鏡、もし戦えないならこの王国から出て行け。お前だって死にたくはないだろ」
「そうよ、あの女の子達の為にも近くの街に避難しなさい」
俺が黙っているのをいいことに次々と皮肉の言葉が出てくる。
「悪いな出て行くわけにはいかないんだ。悪魔との戦闘に興味があってな」
榊達の後ろにいたクラスメイト達はヒソヒソと何か話していた。
「さいてー、自分の事情に女の子を巻き込むなんて」
「自分に力がないのを自覚していないのかあいつは」
「悪魔との戦いで痛いめ見ればいいのに」
散々な言われようだった。集団心理という奴なのだろうか人一人に対して集団で自分が強くなっていると思っている奴らの言い草だった。
「まぁ2週間後、頑張って生き延びろよ鏡」
自然と怒りはなかった。俺がその気になればここの全員を元の世界に戻して元の無力な学生に戻せるからだ。それをしないのは悪魔とこいつらの実力をみるためだ。
そうこうしているうちに2週間が過ぎついにアモン達悪魔が攻めて来る日がやってきた。
続く
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