覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
4話 図書館
4話
[弱者]
その単語が頭から離れなかった。生まれてから弱虫だの泣き虫だの言われたことはあったが弱者とは言われたことはなかったからだ。そもそも、弱者という単語自体なかなか聞かないものだ。そう考えているうちに稽古が始まろうとしていた。タジール隊長の後ろにはいかにも魔法使いという感じの人がいた。あの人が魔法を教えるのだろう。
「えー、稽古だがお前達は強いが基本がまだなっていない。基本を身につければまだまだ強くなる」
「そこでこれからは系統ごとで別の稽古をする」
すると、タジール隊長の後ろにいた魔法使いが
「魔法系統の人はこちらに来てください」
そう言うと中庭の端の方に移動を始めた。それに続きクラスの魔法系統の職を持った人が移動を始めた。
「私もあっちだから行ってくるね」
沙知も魔導師なのであちらに付いて行った。その後、中庭の端で防御系統と戦士系統の稽古も始まった。ただ、1人を残して..
(何で俺だけ訳の分からない職なんだ..)
そう思っているとタジール隊長が申し分けなさそうやってきて
「すまん、すまん、君のことを忘れていた。職が分からないじゃまともな稽古もできないからな....そうだ!城にある図書館に行って自分の職について調べてきてくれ」
「はぁ~」
「あそこにはこの大陸に関する魔法、歴史、職について全てある。そこに行けばきっとわかるはずだ。場所はそこら辺の奴に聞いてくれ」
タジール隊長はそう言うとそそくさ稽古に戻って行った。そして俺は図書館の場所を聞きだし図書館に向かった。
城は、思ったより広かったクラス全員分の部屋を用意出来るのだから当たり前って言えば当たり前だ。城をさまようこと10分ようやく図書館にたどり着いた。
図書館には数えきれないほどの本が並んでいた。国立図書館規模だ。この中から必要な本を見つけ出すのは1年かかりそうだ。すると、
「どうされましたか?」
本棚の影から長髪で白衣のような服を着たお姉さんが現れた。
「ちょうど良かった、このステータスカードに書いてある職について探しているんだけど心あたりありますか?」
白衣のお姉さんは少し考えた後こう答えた
「申し訳ありません。部外者などと言う職に関する情報は聞いたことがないものでして.....そうだ、地下にある古い文書にならもしかしたらあるかもしれません。」
「本当ですか!?ありがとうございます!白衣のお姉さん」
「いえ、いえ」
「で、どうやって行けるんですか?」
「え..」
ガタンッ
魔法で動くエレベーターのようだ。あの後、親切なお姉さんは地下に一緒に付いて行くことになった。
「すいません。わざわざ地下まで付いて来てもらって」
「いえ、お気になさらず。まさか異世界の方とは思いませんでした」
「そうですか?異世界からこちらにやってくる人は多くないのですか?」
「それはそうですよ、異世界召喚なんて古い文書でもあまりのってないんですよ」
どうやら、俺達はこの世界では特別な存在らしい。そうこうしているエレベーターは、地下深くにたどり着いた。お姉さんはエレベーターを降りるとある本棚に向かった。
「ちょっと待っててください...........確かこの辺りに........あった!」
手に持っていたのは古い文書だった。ページを広げてみると難しい言い回し色々書いてあった。そこに気になる一文があった。
-世界のことわり繋ぐ者、世界のことわり断つもの、これ領域の者以外-
しばらく文書を見ていると
ガタッ
奥から物音がした。隣にいたお姉さんは慌ててエレベーターに逃げ込んだ。
「あの、そろそろ上に戻りません?私あまりこの場所好きじゃないんです。よく、物音がするんですよねこの場所...」
まだ、読めてないページがあったが付き合わせているお姉さんの意見を聞くことにした。
「分かりました、お姉さんが怖いのならもう帰りましょう。」
「ありがとうございます!」
手に持っていた文書を元に戻してエレベーターに乗り込んだ。
「すいません、探しているものが見つからないままで..」
「大丈夫ですよ、あのまま調べても見つかりそうにありませんでしたからしかしまさか、お姉さん怖いもの苦手だったんですね」
「えーまぁ、昔ちょっと.....
そういえばまだ名前聞いてませんでしたね、私はアーリエ・ライラと言います。」
「俺は、鏡 一夜って言います。」
「鏡くんですか、また、図書館に遊びに来てくださいね。」
そう言ってアーリエは笑顔で微笑んだ。
結果、何も分からず中庭に戻ることにした。
続く
[弱者]
その単語が頭から離れなかった。生まれてから弱虫だの泣き虫だの言われたことはあったが弱者とは言われたことはなかったからだ。そもそも、弱者という単語自体なかなか聞かないものだ。そう考えているうちに稽古が始まろうとしていた。タジール隊長の後ろにはいかにも魔法使いという感じの人がいた。あの人が魔法を教えるのだろう。
「えー、稽古だがお前達は強いが基本がまだなっていない。基本を身につければまだまだ強くなる」
「そこでこれからは系統ごとで別の稽古をする」
すると、タジール隊長の後ろにいた魔法使いが
「魔法系統の人はこちらに来てください」
そう言うと中庭の端の方に移動を始めた。それに続きクラスの魔法系統の職を持った人が移動を始めた。
「私もあっちだから行ってくるね」
沙知も魔導師なのであちらに付いて行った。その後、中庭の端で防御系統と戦士系統の稽古も始まった。ただ、1人を残して..
(何で俺だけ訳の分からない職なんだ..)
そう思っているとタジール隊長が申し分けなさそうやってきて
「すまん、すまん、君のことを忘れていた。職が分からないじゃまともな稽古もできないからな....そうだ!城にある図書館に行って自分の職について調べてきてくれ」
「はぁ~」
「あそこにはこの大陸に関する魔法、歴史、職について全てある。そこに行けばきっとわかるはずだ。場所はそこら辺の奴に聞いてくれ」
タジール隊長はそう言うとそそくさ稽古に戻って行った。そして俺は図書館の場所を聞きだし図書館に向かった。
城は、思ったより広かったクラス全員分の部屋を用意出来るのだから当たり前って言えば当たり前だ。城をさまようこと10分ようやく図書館にたどり着いた。
図書館には数えきれないほどの本が並んでいた。国立図書館規模だ。この中から必要な本を見つけ出すのは1年かかりそうだ。すると、
「どうされましたか?」
本棚の影から長髪で白衣のような服を着たお姉さんが現れた。
「ちょうど良かった、このステータスカードに書いてある職について探しているんだけど心あたりありますか?」
白衣のお姉さんは少し考えた後こう答えた
「申し訳ありません。部外者などと言う職に関する情報は聞いたことがないものでして.....そうだ、地下にある古い文書にならもしかしたらあるかもしれません。」
「本当ですか!?ありがとうございます!白衣のお姉さん」
「いえ、いえ」
「で、どうやって行けるんですか?」
「え..」
ガタンッ
魔法で動くエレベーターのようだ。あの後、親切なお姉さんは地下に一緒に付いて行くことになった。
「すいません。わざわざ地下まで付いて来てもらって」
「いえ、お気になさらず。まさか異世界の方とは思いませんでした」
「そうですか?異世界からこちらにやってくる人は多くないのですか?」
「それはそうですよ、異世界召喚なんて古い文書でもあまりのってないんですよ」
どうやら、俺達はこの世界では特別な存在らしい。そうこうしているエレベーターは、地下深くにたどり着いた。お姉さんはエレベーターを降りるとある本棚に向かった。
「ちょっと待っててください...........確かこの辺りに........あった!」
手に持っていたのは古い文書だった。ページを広げてみると難しい言い回し色々書いてあった。そこに気になる一文があった。
-世界のことわり繋ぐ者、世界のことわり断つもの、これ領域の者以外-
しばらく文書を見ていると
ガタッ
奥から物音がした。隣にいたお姉さんは慌ててエレベーターに逃げ込んだ。
「あの、そろそろ上に戻りません?私あまりこの場所好きじゃないんです。よく、物音がするんですよねこの場所...」
まだ、読めてないページがあったが付き合わせているお姉さんの意見を聞くことにした。
「分かりました、お姉さんが怖いのならもう帰りましょう。」
「ありがとうございます!」
手に持っていた文書を元に戻してエレベーターに乗り込んだ。
「すいません、探しているものが見つからないままで..」
「大丈夫ですよ、あのまま調べても見つかりそうにありませんでしたからしかしまさか、お姉さん怖いもの苦手だったんですね」
「えーまぁ、昔ちょっと.....
そういえばまだ名前聞いてませんでしたね、私はアーリエ・ライラと言います。」
「俺は、鏡 一夜って言います。」
「鏡くんですか、また、図書館に遊びに来てくださいね。」
そう言ってアーリエは笑顔で微笑んだ。
結果、何も分からず中庭に戻ることにした。
続く
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