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覚えた魔法は異世界召喚魔法!?

もぐら

26話 勝負

26話

五十嵐の元に向かうと血の海が広がっていた。多くのトロールが血だらけで倒れておりその中に冒険者達も紛れていた。

「こいよ!トロールども」

血の海の真ん中で叫んでる五十嵐がいた。トロールは持っていた棍棒で五十嵐の頭を殴る。だが五十嵐には一切のダメージがなく逆にトロールの頭が吹き飛んだ。

「どうなってんすか。あれ」

「魔法か何か使った感じもないわね」

サーシェル達が驚いていると五十嵐がこちらに気づいた。

「お前達!ちゃんとトロールは連れてきただろうな!?」

「いえ、自分達は倒すことができたっす」

「あぁ?」

五十嵐は不機嫌そうな顔になった。アドレナリン全開の五十嵐はどうやらまだ俺の存在に気づいてないらしい。

「ねぇかがっち、あの人ってあんな感じだったっけ?」

「さっきのがおかしかったんですよ。今が本当の彼です」

タリアは、周りに倒れている冒険者を見て五十嵐に尋ねた。

「あの、冒険者の方達は大丈夫何ですか?」

「あぁ、知らねーよ。こんな奴らに倒されやがって情けねー」

思ったとおり五十嵐は最初から冒険者を守るつもりはなかったらしい。どうやら他の冒険者を使ってトロールを自分の元に寄越して一人占めするつもりだったらしい。

「まだ、助かる人達がいるかもしれないわ」

ライラは、駆け足で冒険者達の様子を見始めた。周りにトロールがいないことを確認した五十嵐は再度俺達の方を向いた。

「おいおい、まじか。そこにいるのは弱者さんじゃないか。てっきり、ダンジョンで死んだと思っていたがまさか生きてるとわな」

「あぁ、奇跡的にな」

「弱者のくせにクエストなんて受けやがってどうせ一緒にいる奴に寄生しているんだろ」

「あぁ、間違ってはないな」

「そんなことはありません!」

俺と五十嵐の会話にタリアが割って入ってきた。

「鏡さんは、一人で村を救ってくれた強い人です。弱者なんかじゃありません」

「なんだ?お前?鏡が強いだと?」

五十嵐はこっちをじっと睨んだ。その時だった、地面からトロールが湧き出した。

「やっときたか。もっと稼がせろー」

トロールは、躊躇なく五十嵐を攻撃する。そして自分が倒れる。五十嵐の能力はやはりずば抜けて強い。

「私もやります。皆さんは下がっててください」

タリアの影から剣が飛び出してそのままトロールを切り刻んでいった。二人のチート能力のおかげで大量に湧き出たトロールが全滅した。その中に職を持ったトロールらしき死体が混ざっていた。職を持ったモンスターは大体他のモンスターより一回り大きいらしいので判別はできた。どうやら、これが最後の大群だったらしくトロール達が職持ちのトロールを守りながら必死に戦っているように見えた。

「おい、そこの剣を飛ばしてる女。俺のパーティメンバーにならないか?」

「いやです。私は鏡さんのパーティですから」

「こんな弱者なんかより俺の方がよっぽど強いのは分かんだろ」

「いいえ、分かりません。あなたより鏡さんの方が強いです」

「そこまで言うんなら、鏡!勝負しろ!パーティメンバーのその女が相手でもいいぞ」

「分かった。タリアは下がっててくれ。俺が勝負する」

続く

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