覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
25話 最初の討伐
25話
タリアは、浮遊している4本のうち1本の剣を前に飛ばしトロールの腕を切り飛ばした。トロールに捕まっていたライラは腕が離れたと同時に脱出に成功した。
「ここからは私が相手です」
タリアは、2体のトロールを相手にするため皆んなの前にでた。
「無理するなよ。タリア」
「大丈夫です。無理はしません」
グォォォォ
腕を飛ばされて怒り狂った1体のトロールがタリアに突進してきた。しかし、タリアは落ち着いている。手を再度前に出すと周りに浮いていた剣がトロールの心臓を貫いた。そして、続けざまにもう一体のトロールの首を切断した。
「何者なんすか。タリアちゃん」
「信じられないトロール2体を瞬殺なんて」
眺めることしかできなかったライラとサーシェルは驚きを隠せなかった。けど、タリアは申し訳なさそうな顔だった。それを察した俺はライラとサーシェルに謝罪した。
「騙したみたいですいません。事前にこのことを言っていれば皆んな危険にならずに済んだのに」
「そんな、確かに言ってもらえなかったのは残念っすけどライラの命を助けてくれたのは感謝しなきゃいけないっす」
「私からもありがとう。このトロール2体の討伐料は全てあなた達のものだから」
事前の作戦では一人がどれだけ倒そうと討伐料は4当分することになっていたがこの2体に関しては俺とタリアが貰うことになった。
「あの、なんか違和感ありませんか?」
タリアが不安そうな声で皆んなに語りかけてきた。
「違和感?」
「はい、なんか異様に静かじゃありませんか?」
確かにさっき近くにいたチームの影も無くなって遠くから爆発音もしなくなっていた。
「一旦、五十嵐さんの元に戻って状況を確認した方がいいっぽいすね」
「そうね、トロールが思ったより強いから五十嵐さんの元に向かったチームもいると思うしね」
タリアは無言で俺を見つめてきた。どうやら五十嵐と俺との関係を心配しているのだろう。
「大丈夫だタリア。どうせあいつとはいつか合わなくちゃいけない」
(けど、あいつの職は他人を守ることはできるのか)
クラスでバラバラになる前に俺はタジール隊長から皆んなの能力を聞いていた。たしか五十嵐の職は逆襲の支配者で簡単に説明すると自分が受けた攻撃を無効化して攻撃した相手に100倍にして返すという能力だ。他人を守るとしたら率先して前でるしかないのだ。しかし、五十嵐がそんなことするわけがない。
サーシェル達と五十嵐の元に向かうとそこには血の海が広がっていた。
続く
タリアは、浮遊している4本のうち1本の剣を前に飛ばしトロールの腕を切り飛ばした。トロールに捕まっていたライラは腕が離れたと同時に脱出に成功した。
「ここからは私が相手です」
タリアは、2体のトロールを相手にするため皆んなの前にでた。
「無理するなよ。タリア」
「大丈夫です。無理はしません」
グォォォォ
腕を飛ばされて怒り狂った1体のトロールがタリアに突進してきた。しかし、タリアは落ち着いている。手を再度前に出すと周りに浮いていた剣がトロールの心臓を貫いた。そして、続けざまにもう一体のトロールの首を切断した。
「何者なんすか。タリアちゃん」
「信じられないトロール2体を瞬殺なんて」
眺めることしかできなかったライラとサーシェルは驚きを隠せなかった。けど、タリアは申し訳なさそうな顔だった。それを察した俺はライラとサーシェルに謝罪した。
「騙したみたいですいません。事前にこのことを言っていれば皆んな危険にならずに済んだのに」
「そんな、確かに言ってもらえなかったのは残念っすけどライラの命を助けてくれたのは感謝しなきゃいけないっす」
「私からもありがとう。このトロール2体の討伐料は全てあなた達のものだから」
事前の作戦では一人がどれだけ倒そうと討伐料は4当分することになっていたがこの2体に関しては俺とタリアが貰うことになった。
「あの、なんか違和感ありませんか?」
タリアが不安そうな声で皆んなに語りかけてきた。
「違和感?」
「はい、なんか異様に静かじゃありませんか?」
確かにさっき近くにいたチームの影も無くなって遠くから爆発音もしなくなっていた。
「一旦、五十嵐さんの元に戻って状況を確認した方がいいっぽいすね」
「そうね、トロールが思ったより強いから五十嵐さんの元に向かったチームもいると思うしね」
タリアは無言で俺を見つめてきた。どうやら五十嵐と俺との関係を心配しているのだろう。
「大丈夫だタリア。どうせあいつとはいつか合わなくちゃいけない」
(けど、あいつの職は他人を守ることはできるのか)
クラスでバラバラになる前に俺はタジール隊長から皆んなの能力を聞いていた。たしか五十嵐の職は逆襲の支配者で簡単に説明すると自分が受けた攻撃を無効化して攻撃した相手に100倍にして返すという能力だ。他人を守るとしたら率先して前でるしかないのだ。しかし、五十嵐がそんなことするわけがない。
サーシェル達と五十嵐の元に向かうとそこには血の海が広がっていた。
続く
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