覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
22話 五十嵐の存在
22話
町の中は賑わっていた。近くの村から収穫物を売りにきたりクエストに行くための準備をしている冒険者がいたりと色々だ。その中で俺達は、武具屋を見ていた。武器なら向こうの世界から持ってこようと思ったが剣などになると銃刀法の関係でなかなか手に入りづらい。
「見ない顔だな。町の外の者か?」
武具屋の店主が話しかけてきた。
「えぇ、旅をしてまして近くにこの町があったので寄ったんです」
「そうなのか。ここは田舎町だからなかなか外の奴を見なくてな最近も一人見ない奴がこの店に来て色々見たらすぐ行っちまった」
「鏡さん、それってさっき門番の人が話していた人ですよね!店主さん、その人はまだこの町にいますか?」
「あぁ、今日の朝何も持たず歩いているのを見たからまだいると思うぞ」
「本当ですか!?鏡さん!一度会って見ませんか?もしかしたら、これから進む道が同じかも知れません!」
「そうだな。まぁ、会えたらな」
「会いたくない理由でもあるんですか?」
「いや、そういう訳ではないが...」
たぶん、五十嵐もタリーエ王国に行くはずだ。あいつがいればチート能力を持っているから安心だが、それは協力的な場合だけだ。あいつの性格はよく知っている。裏切られたら確実に殺される。
「何か言えない事情があるんですね。すいません、自分の気持ちをかってに押し付けちゃって」
「いや、こっちも悪かった」
一連の会話を見ていた。店主が話しかけてきた。
「あのー、武器は買ってくれるのか?」
この後、俺は武具屋で短剣を買った。それからこれからの食料や衣服を整えていたら夕方になっていた。
「どこか、近くの料理屋に入るか?」
「そうですね。武器を買ってからずっと歩いてましたからペコペコです」
「じゃあ、あそこでいいか」
視線の先にちょうど料理屋があったので入ることにした。扉を開けると中は客で賑わっていた。クエスト帰りの冒険者が大半を占めていた。俺達は、空いている席に着いた。
「賑わってますね」
「そうだな、まぁそれほど飯がうまいってことだろう」
少しすると定員がメ二ューを聞きにきた。
「繁盛してますね」
「えぇ、でも今日はとくに多いですけどね」
「何か祭りでもあったんですか?」
「祭りではないんですけど明日大規模なギルドクエストがあってその影響で皆さんで集まっているんです」
「ギルドクエストですか?」
「なんだ、兄ちゃん知らねーのか?」
近くに座っていた大柄の冒険者が話しかけてきた。
「なんか近くの森にトロールの群れが来たらしくてな野放しにしとけば近くの村が襲われるから討伐依頼が来たんだ」
(なるほど、森で会ったトロールは群れからはぐれた奴だったのか)
「でも、トロールは1体でも手強いと聞きますが群れなんて大丈夫なんでしょうか?」
タリアがトロールを倒したことを伏せて冒険者に聞いてみた。
「それなんだが数日前にギルドが凄腕の冒険者を雇ったらしくてな。化け物みたいに強いらしいんだ」
(また、五十嵐のことだろう。こんなに持ち上げられて天狗になってなければいいが)
「でも、一人だけ強くても危険は変わんないですよね?」
「馬鹿だな兄ちゃんは、このクエストはトロール一匹討伐で70万Gなんだ」
Gとはこの世界の通貨のようなものだ。だいたい1円=1Gと分かりやすい通貨だ。
「しかもよ、人の数がいるクエストだから冒険者関係なしに誰でも参加可能なんだ。兄ちゃんもそこの嬢ちゃんも無理せずに参加してみるといい。金には困らなくなるぞ」
そう言って冒険者はまた仲間と飲み始めた。
「鏡さん!」
「あぁ!タリア、やるぞ!今日の買い物でほとんど無くなったからな」
こうして俺達は明日の大規模ギルドクエストに参加することになった。
続く
町の中は賑わっていた。近くの村から収穫物を売りにきたりクエストに行くための準備をしている冒険者がいたりと色々だ。その中で俺達は、武具屋を見ていた。武器なら向こうの世界から持ってこようと思ったが剣などになると銃刀法の関係でなかなか手に入りづらい。
「見ない顔だな。町の外の者か?」
武具屋の店主が話しかけてきた。
「えぇ、旅をしてまして近くにこの町があったので寄ったんです」
「そうなのか。ここは田舎町だからなかなか外の奴を見なくてな最近も一人見ない奴がこの店に来て色々見たらすぐ行っちまった」
「鏡さん、それってさっき門番の人が話していた人ですよね!店主さん、その人はまだこの町にいますか?」
「あぁ、今日の朝何も持たず歩いているのを見たからまだいると思うぞ」
「本当ですか!?鏡さん!一度会って見ませんか?もしかしたら、これから進む道が同じかも知れません!」
「そうだな。まぁ、会えたらな」
「会いたくない理由でもあるんですか?」
「いや、そういう訳ではないが...」
たぶん、五十嵐もタリーエ王国に行くはずだ。あいつがいればチート能力を持っているから安心だが、それは協力的な場合だけだ。あいつの性格はよく知っている。裏切られたら確実に殺される。
「何か言えない事情があるんですね。すいません、自分の気持ちをかってに押し付けちゃって」
「いや、こっちも悪かった」
一連の会話を見ていた。店主が話しかけてきた。
「あのー、武器は買ってくれるのか?」
この後、俺は武具屋で短剣を買った。それからこれからの食料や衣服を整えていたら夕方になっていた。
「どこか、近くの料理屋に入るか?」
「そうですね。武器を買ってからずっと歩いてましたからペコペコです」
「じゃあ、あそこでいいか」
視線の先にちょうど料理屋があったので入ることにした。扉を開けると中は客で賑わっていた。クエスト帰りの冒険者が大半を占めていた。俺達は、空いている席に着いた。
「賑わってますね」
「そうだな、まぁそれほど飯がうまいってことだろう」
少しすると定員がメ二ューを聞きにきた。
「繁盛してますね」
「えぇ、でも今日はとくに多いですけどね」
「何か祭りでもあったんですか?」
「祭りではないんですけど明日大規模なギルドクエストがあってその影響で皆さんで集まっているんです」
「ギルドクエストですか?」
「なんだ、兄ちゃん知らねーのか?」
近くに座っていた大柄の冒険者が話しかけてきた。
「なんか近くの森にトロールの群れが来たらしくてな野放しにしとけば近くの村が襲われるから討伐依頼が来たんだ」
(なるほど、森で会ったトロールは群れからはぐれた奴だったのか)
「でも、トロールは1体でも手強いと聞きますが群れなんて大丈夫なんでしょうか?」
タリアがトロールを倒したことを伏せて冒険者に聞いてみた。
「それなんだが数日前にギルドが凄腕の冒険者を雇ったらしくてな。化け物みたいに強いらしいんだ」
(また、五十嵐のことだろう。こんなに持ち上げられて天狗になってなければいいが)
「でも、一人だけ強くても危険は変わんないですよね?」
「馬鹿だな兄ちゃんは、このクエストはトロール一匹討伐で70万Gなんだ」
Gとはこの世界の通貨のようなものだ。だいたい1円=1Gと分かりやすい通貨だ。
「しかもよ、人の数がいるクエストだから冒険者関係なしに誰でも参加可能なんだ。兄ちゃんもそこの嬢ちゃんも無理せずに参加してみるといい。金には困らなくなるぞ」
そう言って冒険者はまた仲間と飲み始めた。
「鏡さん!」
「あぁ!タリア、やるぞ!今日の買い物でほとんど無くなったからな」
こうして俺達は明日の大規模ギルドクエストに参加することになった。
続く
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ミズナシアシナシイモリ
メチューw