覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
19話 忘れていたこと
19話
俺は、魔法陣を開きすぐさま飛び込んだ。守るべき存在に守られ後悔と自分の不甲斐なさで頭がいっぱいだった。
魔法陣を抜けると女神が迎えあわせで誰かと喋っていた。喋っている相手は、後ろ姿しか分からなかったが誰かに似ていた。すると、女神がこちらに気づくと早足で近づいてきて
ドン!
顔をグーパンチで殴られた。俺は、その場に倒れこんだ。
「ねぇ、私言ったよね。危険な物に気をつけろみたいなこと。」
女神は、今まで一番怖い顔をしていた。この、やり取りを見ていた女神の話し相手がやってきた。
「女神様!鏡さんは、悪くないです。私が勝手にやったことですから」
そこには、さっきまで倒れこんでいた。タリアがいた。
「なん...で?無事だったのか?」
この質問をした直後、女神がまた怖い顔をして答えた。
「タリアちゃんはさっきの事故で死んだのよ。あんたを守って」
「でも...なんで、ここに?」
「はぁ~、忘れたの?本来はここには死んだ人間が来るのよ。それを、私が蘇生させてあっちの世界に送り出すの」
俺は、初めてきた時の女神との会話を思い出した。つまり、タリアは生き返るということになる。しかし、タリアを殺したことには変わりはなかった。
「タリア、ごめん。謝っても許されることではないが俺がやれることなら何でもやるから」
タリアは、少し考えて口を開いた。
「じゃあ、これからも父を探す旅をよろしくお願いします。」
俺は、悔しさと申し訳なさに
「ありがとう」
という一言しか出なかった。
会話が一区切りつくと女神が何やら持ってきた。どこから取り出したのか分からない剣を4本持っていた。
「タリアちゃん、死んでここを通る人には武器を持たせるルールだからこれを持っていっていいよ」
「武器ですか?でも、こんな重そうな剣を4本も持てませんよ」
「その点は、大丈夫よ。この剣は自分が思った通りに動いてくれるし使わなくても自分の影の中に入れておけるから」
「そんな剣を貰っていいんですか?本当だったら国宝級....いえ、それ以上の品ですよ?」
「いいのよ。あげなきゃいけない物だし。それと一応その剣達の名前が
魔剣ガンデュラ、聖剣リベリオン、絶剣ヴィルヘイト、豪剣カトラスね。」
「カンデュラ?リベリ?ウエルへ??」
「覚えなくていいわよ。こういう名前が好きな人がいるから一応言っているだけだしね。」
「そうなんですか。頭がよくない私には覚えられませんね」
タリアと女神の会話に区切りがついた時、タリアは故郷の世界に帰る準備を始めた。荷物は、邪魔になるのでほとんど女神のところに置きっぱなしにしていったのだ。
「あんたも早く準備しなさいよ。また、タリアちゃんを待たせるの?」
「いや、女神さんにもお礼が言いたくてさ。お前の存在がいたからこうしてまたタリアに会えたからその......ありがとう」
女神は、照れていた。今まで喧嘩口調が多かったので真面目にお礼をされるとは思っていなかったらしい。
「今度はちゃんとタリアちゃんのこと守りなさいよね」
「あぁ、絶対守ってみせるさ」
その後、準備を整えてタリーエ王国に向かうためにいつもの世界に転移した。
続く
俺は、魔法陣を開きすぐさま飛び込んだ。守るべき存在に守られ後悔と自分の不甲斐なさで頭がいっぱいだった。
魔法陣を抜けると女神が迎えあわせで誰かと喋っていた。喋っている相手は、後ろ姿しか分からなかったが誰かに似ていた。すると、女神がこちらに気づくと早足で近づいてきて
ドン!
顔をグーパンチで殴られた。俺は、その場に倒れこんだ。
「ねぇ、私言ったよね。危険な物に気をつけろみたいなこと。」
女神は、今まで一番怖い顔をしていた。この、やり取りを見ていた女神の話し相手がやってきた。
「女神様!鏡さんは、悪くないです。私が勝手にやったことですから」
そこには、さっきまで倒れこんでいた。タリアがいた。
「なん...で?無事だったのか?」
この質問をした直後、女神がまた怖い顔をして答えた。
「タリアちゃんはさっきの事故で死んだのよ。あんたを守って」
「でも...なんで、ここに?」
「はぁ~、忘れたの?本来はここには死んだ人間が来るのよ。それを、私が蘇生させてあっちの世界に送り出すの」
俺は、初めてきた時の女神との会話を思い出した。つまり、タリアは生き返るということになる。しかし、タリアを殺したことには変わりはなかった。
「タリア、ごめん。謝っても許されることではないが俺がやれることなら何でもやるから」
タリアは、少し考えて口を開いた。
「じゃあ、これからも父を探す旅をよろしくお願いします。」
俺は、悔しさと申し訳なさに
「ありがとう」
という一言しか出なかった。
会話が一区切りつくと女神が何やら持ってきた。どこから取り出したのか分からない剣を4本持っていた。
「タリアちゃん、死んでここを通る人には武器を持たせるルールだからこれを持っていっていいよ」
「武器ですか?でも、こんな重そうな剣を4本も持てませんよ」
「その点は、大丈夫よ。この剣は自分が思った通りに動いてくれるし使わなくても自分の影の中に入れておけるから」
「そんな剣を貰っていいんですか?本当だったら国宝級....いえ、それ以上の品ですよ?」
「いいのよ。あげなきゃいけない物だし。それと一応その剣達の名前が
魔剣ガンデュラ、聖剣リベリオン、絶剣ヴィルヘイト、豪剣カトラスね。」
「カンデュラ?リベリ?ウエルへ??」
「覚えなくていいわよ。こういう名前が好きな人がいるから一応言っているだけだしね。」
「そうなんですか。頭がよくない私には覚えられませんね」
タリアと女神の会話に区切りがついた時、タリアは故郷の世界に帰る準備を始めた。荷物は、邪魔になるのでほとんど女神のところに置きっぱなしにしていったのだ。
「あんたも早く準備しなさいよ。また、タリアちゃんを待たせるの?」
「いや、女神さんにもお礼が言いたくてさ。お前の存在がいたからこうしてまたタリアに会えたからその......ありがとう」
女神は、照れていた。今まで喧嘩口調が多かったので真面目にお礼をされるとは思っていなかったらしい。
「今度はちゃんとタリアちゃんのこと守りなさいよね」
「あぁ、絶対守ってみせるさ」
その後、準備を整えてタリーエ王国に向かうためにいつもの世界に転移した。
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