覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
13話 戦い方
13話
盗賊は残り5人だ。幸いこちらには気づいていない。その後、物陰に隠れて近くにいた一人の盗賊を仕留めた。死体を家の中に隠すと外から声が聞こえきた。
「さっきからタジの姿が見えねーな」
「弓で生き残りを狩ってるじゃないのか」
「それにしてもだ、あいつは魔法が使えないから一人で行動するなとあれほど言ったのに」
どうやら、さっき倒したやつは魔法が使えないらしい。だから、弓の技術が高かったのか。念のためその盗賊は縛って森の中に隠しておいた。
「おい!誰かいるんだろ!仲間を返してもらおうか」
「早くしねーと10秒ごとに村人一人殺していくぞ」
感のいい盗賊は、俺の存在に気づいたようだ。しかし出ていこうにもまだ4人いる、などと考えていると一緒にいた女の子が飛び出した。
「やめて!出てきたから殺さないで」
迂闊だった、村人を人質に取られれば彼女は飛び出していくのは当たり前のことだろう。
「嬢ちゃん、俺達の仲間をどこにやった?二人くらい見えないが」
「それはっ」
「タリア!なぜ逃げなかったの!戻ってこないでとあれほど言ったのに」
女の子のお母さんだろう、村人が集められた場所から悲しい怒りの声が聞こえてきた。
「だって、皆んなを見捨てて逃げれるわけないじゃん!」
「偉いなー嬢ちゃんは、わざわざ戻ってきてくれたのか、おじさん感動しちゃうわ......おい、あいつを拘束しろ」
「「うす」」
彼女の元に盗賊二人が迫ってきた。俺は、物陰から出て彼女の横についた。
「彼女は、無関係なんだ。お前達に渡すわけにはいかない」
俺は、そう言って地面に手をつき魔法陣を展開した。盗賊達は、警戒して一歩引いた。その直後、俺と彼女は魔法陣に飲み込まれた。
そこは、見慣れた白い長方形の空間だ。
「女神さーん!いますか?」
「何よ!いますよ」
「悪いんだけどこの子のことちょっと預かっててもらえる」
「何でよ、私だって色々とやることあるのにこもりまでしろっての?」
「いいだろ別に一人置いとくくらい」
「あの、ここはどこなんですか?」
一緒に連れてきた彼女は、不思議そうに質問した。
「ここは、秘密の空間だ。俺が村人を全員救ってくるからここで待ってな」
「はい、ありがとうございます。あのまだ名前を..」
「俺は、鏡 一夜だよ。君は?」
「私は、タリア・イービスです。村の皆んなをよろしくお願いします。」
「あぁ」
俺は、女神にタリアを預けて魔法陣に入ろうとした時、女神に手を掴まれた。
「帰ってきたらお礼ね」
「分かったよ、ところでこの前のはどうだった?」
「あぁ、あれね」
(あの後、色が変だったから捨てたなんて言ったらお礼貰えなくなるしな)
「美味しかったよ!また、食べたいな」
「えっ」
(この女神、食品サンプル食ったのか。やはり、人間とは違うな)
「あぁ、いっぱい持ってきてやる」
お互いおかしな関係を築き上げ始めた鏡と女神だった。
そして、クロスボウを構えて俺は魔法陣に入っていった。
続く
盗賊は残り5人だ。幸いこちらには気づいていない。その後、物陰に隠れて近くにいた一人の盗賊を仕留めた。死体を家の中に隠すと外から声が聞こえきた。
「さっきからタジの姿が見えねーな」
「弓で生き残りを狩ってるじゃないのか」
「それにしてもだ、あいつは魔法が使えないから一人で行動するなとあれほど言ったのに」
どうやら、さっき倒したやつは魔法が使えないらしい。だから、弓の技術が高かったのか。念のためその盗賊は縛って森の中に隠しておいた。
「おい!誰かいるんだろ!仲間を返してもらおうか」
「早くしねーと10秒ごとに村人一人殺していくぞ」
感のいい盗賊は、俺の存在に気づいたようだ。しかし出ていこうにもまだ4人いる、などと考えていると一緒にいた女の子が飛び出した。
「やめて!出てきたから殺さないで」
迂闊だった、村人を人質に取られれば彼女は飛び出していくのは当たり前のことだろう。
「嬢ちゃん、俺達の仲間をどこにやった?二人くらい見えないが」
「それはっ」
「タリア!なぜ逃げなかったの!戻ってこないでとあれほど言ったのに」
女の子のお母さんだろう、村人が集められた場所から悲しい怒りの声が聞こえてきた。
「だって、皆んなを見捨てて逃げれるわけないじゃん!」
「偉いなー嬢ちゃんは、わざわざ戻ってきてくれたのか、おじさん感動しちゃうわ......おい、あいつを拘束しろ」
「「うす」」
彼女の元に盗賊二人が迫ってきた。俺は、物陰から出て彼女の横についた。
「彼女は、無関係なんだ。お前達に渡すわけにはいかない」
俺は、そう言って地面に手をつき魔法陣を展開した。盗賊達は、警戒して一歩引いた。その直後、俺と彼女は魔法陣に飲み込まれた。
そこは、見慣れた白い長方形の空間だ。
「女神さーん!いますか?」
「何よ!いますよ」
「悪いんだけどこの子のことちょっと預かっててもらえる」
「何でよ、私だって色々とやることあるのにこもりまでしろっての?」
「いいだろ別に一人置いとくくらい」
「あの、ここはどこなんですか?」
一緒に連れてきた彼女は、不思議そうに質問した。
「ここは、秘密の空間だ。俺が村人を全員救ってくるからここで待ってな」
「はい、ありがとうございます。あのまだ名前を..」
「俺は、鏡 一夜だよ。君は?」
「私は、タリア・イービスです。村の皆んなをよろしくお願いします。」
「あぁ」
俺は、女神にタリアを預けて魔法陣に入ろうとした時、女神に手を掴まれた。
「帰ってきたらお礼ね」
「分かったよ、ところでこの前のはどうだった?」
「あぁ、あれね」
(あの後、色が変だったから捨てたなんて言ったらお礼貰えなくなるしな)
「美味しかったよ!また、食べたいな」
「えっ」
(この女神、食品サンプル食ったのか。やはり、人間とは違うな)
「あぁ、いっぱい持ってきてやる」
お互いおかしな関係を築き上げ始めた鏡と女神だった。
そして、クロスボウを構えて俺は魔法陣に入っていった。
続く
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