ハルハリコ

ウミネコ

月夜の古城に煌めく髪

月夜の古城の最上階の窓から眺めている夜空はとても美しくこの世にはないものだった。
それに夜中に輝く島で有名な日本ではあまり見れるものではない夜空の星の数々…

いつしか本当に満点の星空が見たい…
そう思えるものだった。

スペシャルメッセージが届いた。
そのメッセージはユウというアカウントからだった、

ーご無沙汰です。元ユウダイです。よかったら月夜の古城にてお話がしたいです。よろしいでしょうか?
[システム]パーティ参加しますか?
                   YES/NO

YESを選んでテレポートした。
そこには…ユウダイらしき人影が一つ。

私は嬉しかった。でもアバターは静かにユウというキャラに歩みよるしかない。

「あゝシムさん…」
声は落ち着いてるもののユウダイの声そのものだった。
「こんばんは、そしてご無沙汰!元気そうね。」
「シムさん…まだ俺のこと…パートナーフレンドにしていたんですね。」
「ほかにパートナーなりたい人なんて出会えなかったからね。君のことだし何かあったんだろ?」
「はい。高校留学、大学などの勉学の遅れを取り戻し、さらに卒業と今年の春…飛び級試験と卒業試験先に受けて就職してやっと一人暮らし始めたんです。」
「すごいね!」
「ありがとうございます。あの…もう一つ言わなきゃいけないのがありまして…」
「はい…」なんだろう?一気に…さらに改まって言いたいことって?…
「は、ハルさん!パートナーフレンドとしてまたつ、付き合ってください!あ、あと…その本当に良かったら…いつか本物の夜空見に連れてってもいいですか?」
「え、あれ?なんで?私の名前…」
「あっ…」
「どうして知ってるの?」
「えっと偶然なんです。駅でクッキーもらってカフェに行ったのもあなたがシムと知らないで…でも声はシムそっくりで、ゲーム見せたら…シムさんとしての嬉しそうな声本当そっくりだったし…ハルさんもこのゲームしてると行ってシムラだよって言ってたんでしたよ?」
「そうだったけ?」
…あの時俺はシムさん…いろんなこと話して心許せる大事な人で…惹かれてました。
「ハルさん、俺…ハルさんの笑顔もシムとしての嬉しそうな声とか全部好きです。」
その時エフェクトで風が吹いてシムの髪がきらめきながら揺れた。アバターは何も操作してないから動揺してるかのように動かなかった。事実私は動揺してる。

「俺、あの時学歴的にコンプレックス持ってて…必死に周りに認めてもらえるように努力してからハルさんに話そう思ったんです。歳もごまかしてましたし…騙してごめんなさい」
「学歴なんて…私はクソだよ?」
「知ってます。高卒で大学出れなくて…シムさんとしてたくさん聞きましたよ。ご稼業で苦労されてることも。通信大学に行ってることも。前に話してたじゃないですか!」
「狡いよ…」
「なんとでも言ってください…でも俺はシム、君が好きです。ハルさんの笑顔や優しい一面に惚れてます。」

「わかりました。パートナーフレンドとして改めてお願いします。ただ…リアルでのことは実際にあなたのことを知らないことが多いと思う。今度お友達として…お話できたらと思います。」お辞儀のエモーションを使って言ってくれた。

「ありがとうございます!宜しく!」
シムとして…ハルとしての私は両面が好き言ってくれてる。
それは嬉しかった。
私もユウダイを気になっていたから。
嫌われてしまったのだと思い込んでいたからすごい嬉しかった。

ダンジョンとしての月夜の古城のクエストをこなしていって、最後ログアウトする前に…ユウことユウダイは「これからはゆうって呼んで?あと…連れて行きたいところがあるので…後日詳しくお話ししたいです。明日カフェの終了時間に行きます。」

「うん、わかった。ゆう、おやすみなさい」

ログアウトでキャラクターが消えたのを見て私もログアウトした。

なんだろう連れて行きたいところって。


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