ハルハリコ

ウミネコ

アメリカンミルク

「いらっしゃいませ!」

今日は納品をすべて宅急便に送り出し終えてカフェで接客しています。

「あら!はるちゃんじゃないの!相変わらずお日様あたらない生活してるのでしょう?!」お母さんが心配していう声音のトーン、私にとってどこか懐かしいものだった。私はお隣のおキヨおばあちゃんに話しかけられた、
「おキヨさん今日は納品し終えた日だからお外出ましたよ笑それに最近細々とした買い物少しずつ出て少し焼けて腫れてたんですよ?ってき、キヨさん首触らないで痛いんですって!」ヒャンとオーバーに痛がる
と周りの客席の常連さんたちは笑ってくれた。
「まるでおばけじゃないの!久しぶりに会えたと思えば…もう!こんな白っちろいのはよくないわ!それから腫れさせたままももよくないわよ!アロエを後で渡すから使いなさい!」と言いながら手に腰を当てていう姿は私のお母さんを彷彿させる。

「え!キヨさん去年アロエ枯らしたのでは?!」
「何言ってるの!まだボケてないわ!当然買い直したわよ!はるちゃん日頃からお日様当たらないでお外でりゃ火傷するし!私も揚げ物でけがしたりするからね!ああ、ミルクココアお願いね!」注文をゆってくれた。
「いつものですね!」
「そうよ!あと、お砂糖これにしてくれる?」
「あ、そうですよね。わかりました。」
「年取って病気なって甘いのが食べれないなんて嫌だと思ったけど…あなたのおかげよ。」
「悲しそうなお顔見るのが辛かったので…
メモ渡しただけですよ。作って来ますね!」
「お願いね、あ、あと梨紗ちゃんとこれ食べてね!」
「わあ!美味しそうですね!」
「あのパルス○トをお砂糖がわりに作ってるわ、梨紗ちゃんダイエットしてる言ってたからこれなら…」
「そうですね!梨紗!おキヨさんのいつものセットだそうです!あとありがとうおキヨさん!」
「いやいや…孫?いや娘かしら…そのような二人が隣きてくれて気にかけてくれる、それで幸せなのよ。だからお互い様よ」可愛らしい笑顔でそう言われて嬉しかった。
そこに小学生くらいの女の子たちがやってきて私に包みボタンのついたヘアゴム使ってるよ!また教室予約したい!っと言われ話しながら梨紗にキヨさんのクッキーを渡す。

「ほんと…ハルは人懐っこいから店に顔出せば私がいた時よりもぐっとアットホームなるんだよね…」そうぼやきつつ梨紗は他のお客さんと笑っていた。


子供たちが駄菓子買い終えて、喫茶店の隅でオレンジジュースや牛乳のみながらお菓子を頬張りキヨさんやキヨさんの同世代であろう友人とお話しのをしてるのを微笑ましく思えるいつもの光景をよそ目にキッチンに入って注文品を揃えて行く。
そこにふらっと店に入ってきた青年がいた。白い半袖にジーパンというラフな格好で翼の形に彫った寄木細工のアクセサリーを買った青年だった。
すらっとしたさわやかな笑顔で梨紗に挨拶を交わす。
相変わらず梨紗は顔を赤らめながらも席に案内するのだった。
そのあと私に気がついて「こないだはありがとうございました。このお守りで一つやろうと思ってたことを目標にすること決めました。」と声かけた。
「そうですか。無理はなさなず、体壊さないよう気をつけて…」と言ってキヨさんやその友人たちにコーヒーなどを渡して行く。
梨紗は青年と話に夢中なっていて女の子たちとおばあちゃんたちは目を合わせてふふっと笑っていた。

私はため息つきながらもレジ前の商品や、店の片隅に置かれたハンドメイド商品の整理を始めた。

「ハル、ちょっと高石さんがさハルの連絡先知りたいって!」
「…オーダーメイド等の依頼であれば…私に言っていただくかお店やお店のメールアドレスからご依頼頂いております。メールアドレスはこちらなります。」レジ横のカードを差し出す。
「…僕、お仕事頼みたくてアドレス聞いてはないんだけどな…」苦笑いした青年に私は何故か背筋が凍るような感じがした。

過去のあの人と微笑み方というか面影が重なってしまったからだろうか…
人生で一番愛し、一番関わった人の中で恐ろしくなって逃げた元恋人に…

「…仕事中ですので控えていただけると嬉しいです。そして私よりも梨紗に言っていただけませんか?今は仕事に専念してたいので…」
「友達なりたいんだ。」
「そうですか…」
「あ、高石さん…あのね…」耳元で梨紗が何か高石に話していた。高石と呼ばれた青年は一瞬驚いた顔していたが納得したようだった。
「わかりました。ならここのお客として今は・・満足します。」今はというところを強調し、ミルクアメリカんコーヒーと福祉協力商品のクッキーを頼んだ。
私はなんか…どこかで聞いたことある声に引っかかっていた。
誰だろう…この声聞き覚えあるのに思い出せない…。
無理やり過去を掘り返そう、思い出そうなら怖くなるから考えるのやめた。
ついこないだ、来たばかりなんだもの、
気のせいよね…?

淹れたてのアメリカンコーヒーの香りがたつきっちんでコクのあるミルクをマグより小さな小さなつぼのような形の器に入れてアメリカンコーヒーとともに高石という青年に出した。

「どうぞ。さて、そこのお姉ちゃんたち、後で工房にくるかな?」おばあちゃんたちと昔遊びに戯れる子らの中でヘアゴム作りをしたいと言った子達に声かけた。
「「「行く!」」」」息ぴったりに三人は目を輝かせて頷いた。
「それなら10分後に工房にいらっしゃい」
「梨紗、急遽教室開く、ちょっと裏行くね。」
「いいよ!!」梨紗の返事を聞いて逃げるように裏口から工房に向かい急いでミシン等を片付け子供たちを工房にくるのを待つ間に素材をすべて出した。
いくつか端切れの布を急いで四角く整えたりなどして、選べるようにした。

工房に来た子達と一緒に押し込み型の包みボタンをつくる。
まだ幼い子達、小さな手のひらいっぱいになったボタンを私はアクリルのガラス瓶風の容器にまるでジャム瓶のようにラッピングして蓋の上に薄い売れ残りのレースの布をかけて蓋の下を縛ってあげた。

「いつも通りとはちょっと違うけど容器にちょっとしたおまけね」
そういうと子供たちは嬉しそうだった。
「次このレース生地でボタン作ったら可愛いだろうなぁ…!」一人がそんなこと言うと他の二人も頷いて「はるちゃんまた来てもいい?」と聞いて頷いた。
「またくる時は電話するね!」
「代金は梨紗さんに渡すんだよ?」
「はーい!」

三人とも元気に工房から出て行った。

彼女たちはほんとにいい子だと思う。
ボタン作る際に出るゴミをおばあちゃんたちが持参したであろうチラシを折ったゴミ箱をもらったのだろうが、そこにまとめて捨ててくれていた。
なんども教室に来てくれる子達であるからわかっているのだろう。
お陰で掃除が楽だった。


次回は高石視点
余裕あれば
番外梨紗視点のも出したいです。

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