ハルハリコ

ウミネコ

ハルはハリコ

十歳より前に母と一緒に趣味で手芸していた。
小物から簡単な服まで作れる様になった。

そして仕事に今なっている。
巾着や子供の使う食事エプロンを
通信販売で注文を受けてる。

個人も稀に受けてるが主に私立保育園からの依頼が多い、制服とかの兼ね合いでだ。
保育園担当者も毎度ながら話し合い決めて布を入荷する。
ひたすら注文品を仕立てていく。

布の注文の際布の値段の10%上乗せと
一つ200円という値段の300枚を製作することなっている。

このほかにも注文を受けているが、
ここが指定のものを作る場所の一つでもあるせいか一般の人からも注文が来る。

そのほかにも子供のためのフエルトのファーストシューズなど出産祝いなどで人気を博している。

普通に企業依頼ででた端切れで作る制作済みの帽子など購入する人もいるし
依頼受ければその人に合わせて作る。

お店の名前はハリコ

布製品の小物や雑貨中心に制作販売している。

それと福祉協力店であり、体の不自由な方が制作した、ジャムやクッキーなども販売している

お店には私が落書き程度にだろうけど、この街のシンボルツリーと桜の老木を描いたものも飾ってある。

立派な神社のケヤキの老木と私の大好きだった今はもうない小学校に植えられた桜の
老木を描いたものだった。神木でもあるそのケヤキ、小学校のシンボルでもあった桜の老木はドンと構えるように立つその樹をみて思わずスケッチしていたのだった。
いつしか桜は雷に打たれ枯れてしまったけど…忘れたくないものだったからずっと忘れたくない、初恋をした場所だから。

でもその人は…遠くに行って諦めざる得なかったし、仕方ないんだ。

諦めろと言われて諦め切れるほどの心じゃない。でも…私から何もできないし相手が大人になってから、どうしてるかなんて知らない。

甘酸っぱい…思い出です。

まあ…恋してずっと引きずってるけど…
素敵な人ならそこらにもいる…よね?

そうこうしてるうちにまた一色糸がなくなってしまった。

在庫切れ。
店を一旦締め、いつもの小さめのスケッチブックと携帯用画材を透明な百均のの手提げに入れて街に繰り出した。

いつもなら事前に卸業者から発注するけどそうすると何日もまたざる得なくなる。
今回買いに行く糸は急ぎなので…街に行き、品揃えの多い手芸店に向かった。

その帰りで駅の連絡通路の柱に痩けたこけた様子の男性が気分悪そうに座っていた。
心配で持っていたハンカチ、クッキーと自販機で買ったミネラルウォーターを渡して去った。警戒するような、精悍な目つきの方だった。

泣いてた気もする。
大丈夫だったかな?
まあこれくらいしか多分…私にできることないんだろうけど…


お店の名前を短くハリコにしました

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コメント

  • 如月ぅ。

    いいねさせてもらいました。自分も如月ぅ。という名前で「現在よりも温泉の数が多い奴国でJKが温泉部をするそうです」っていう作品書いてます。お時間があればご覧ください。お互い頑張りましょう!

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