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最強魔神の封印解除

ゼノン

魔神を知る者

私がこの村に来てから少しずつ嫌な魔力を感知していた。私は元々魔力感知が得意ではないから、時々ゼノンの魔力感知が羨ましいって思ったことがある。
でも、私は白の王女であり黒き魔神を倒した英雄でもある。だからこそ思ってはいけない。
話を戻すけど、魔力感知が得意じゃない私が、何故こんな少ししかない嫌な魔力を感知できたか、それは、ゼノンを倒した後ゼノンの黒い魔力の一部が私の中に入ったから。
だから黒い魔力の持ち主であるゼノンの場所も今ではわかるのだけど……
「なんでゼノンの魔力が感じないの!?」
思わず大声で叫んでしまった。
早く私はアイツと、アイツと決着を付けたいのに……。アイツがいないと闘えないじゃないの!!
「ゼ、ゼノンがどうしたの?」
思わず叫んだ私にリオナちゃんが驚きながら訪ねてくる。
リオナちゃんはこの村に住む女の子で、恐らく村の中では一番可愛いのではないかと私は思うわ。
腰ぐらいまである艶のいい銀髪に、紅い宝石のような瞳。私(今の体で)と同年代なんだけど、結構落ち着いているのよね。
「ゼノンのことを知っているのかしら?」
「う、ううん。知らないよ。でも、教科書に載ってたから」
そうよね。ゼノンの事を知ってるわけないよねー。て言うか、ゼノンの事は今のこの世界じゃどんなふうに伝わってるのかしら?
「ククク。白の王女も間抜けで助かるよ」
リオナちゃんと話していると、突然後ろから声をした。
私が「誰よ!?」と言いながら後ろを向くと、そこに居たのは紅い瞳と雪のように白い髪をした少年が立って居た。
「オレの名は8魔天将が一人《豪炎の魔神ヘルファイヤー》だ」
名乗りを上げた少年……ヘルファイヤーがそう言って右手をこちらに向けてくる。右手掌に黒い炎が浮かび上がりリオナちゃんに向かって《黒炎槍》を放つ。
「リオナちゃんっ!    危ないわ!」
私はリオナちゃんの前に移動して聖剣を抜いて《黒炎槍》を叩き落とした。
「関係ない人を巻き込むのはやめなさい!」
「嫌なこった」
またもや黒炎槍が飛んでくる。今度は8本もある。私一人では無理だわ。
そう思って居た時、
「焔を喰らえ!    水黒龍!!」
黒い水龍が森の方から飛んで来て、黒炎槍を飲み込んで技を浄化する。私は驚いてしまう。
「な、我が黒炎槍を浄化しただと!?」
それ私も思ったわ。
私は昔戦ったことがあるから知ってるけど、黒炎槍は聖剣神剣以外で断ち切る事はできない魔法技。まぁゼノンの魔剣なら出来るけど、とにかく黒炎槍を破ることができるのは、武器以外では同等或いはそれ以上の魔力の乗った水系魔法しかない。
とすると、それをやってのけた人はそれほどの魔力を持っているってことかしら。
「あっ、ゼノン!」
私の後ろにいるリオナちゃんが森の方を向きながら叫ぶ。私とヘルファイヤーが一斉に森の方を向く。
そして私は驚愕してしまった。今まで封印を解かれたと聞いていた最強の魔神が立っていたのだから。

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