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最強魔神の封印解除

ゼノン

あぁ、退屈だぁ!!

あれから俺は、俺の封印を解いたクールな少女と共に行動することになった。
全く久しぶりの封印から解かれてみれば、俺の姿は全くもって子供の姿になってしまっていた。恐らく、俺の魔力が全てないのが原因なのだろうが、これでは俺は本来の一も実力を発揮できないではないか。
「おい、リオナ!    何故に俺の魔力がないのだ!!」
俺が大声で少女の名を呼ぶと、二階から「うるさいなー」って言う声と共にリオナが降りてきた。
「そんなの私が知ってるわけないじゃん」
「うっ…………それはそうだが。だが、それでは貴様との約束も果たせないであろうが?」
「知らないよ」
リオナとの約束……それは俺の封印を解くことを条件にリオナの叶えたい願いを叶えると言うものだ。
俺は確かに願いを叶える《星の魔力》を持っている。だが、その力さえも尽きてしまっている。これでは願いを叶える事が出来ないのだ。





時を同じくして、ゼノン達のいる村から少し離れたある街では……。
「皆の者、心して聞け!    今ここに魔王を討ち果たす勇者の誕生である!」
神官らしき白髪の老人が言う。
そこに膝をつく赤髪の美少女がいた。
(ようやく…………貴方との決着がつけるわね、ゼノン!)
美少女が敵と唯一呼べる存在であるゼノンとの戦いを想像したため、少し微笑みながら立ち上がる。
そして、神官に礼をし、教会らしき場所を去る。
「ギルバート。ゼノンのいる場所は?」
出口までの通路で、美少女は隣に立つ老人に話しかけた。
「はい。今現在は何者かによって封印が解かれ、この町の近くにある村で過ごしているようでございます。お会いになられますか、シルヴィア様?」
ギルバートの言葉にシルヴィアはふんと鼻を鳴らす。
「冗談はよして、ギルバート」
とても嫌っているようだ。
「それにしても……アイツの性格なら封印が解かれた途端、世界を征服でもするはずだと思ってたから。一体どう言うことなのよ……」
「さあ?     それは私にわかることではありませんし、それに、奴の魔力は我々でも感知不可能なのでどうしようもありません」
そう言ってギルバートは出口の扉を開ける。
「そうよねー、元は天使長である貴方でも勝つことのできなかった奴だから、どっかで変なことしてるとは思うんだけど……あーもう!    アイツがなんか面倒事をやらかしてくれないと、私が動けないじゃない!」
「シルヴィア様、それは光の女神のいうことではありません」
とてもこの世界を救った白の姫とは思えない言動にギルバートは困り顔になる。
シルヴィアは退屈そうな表情で、ギルバートを見る。
「もう一つ聞くけど、向こうの国の王女はどうしてるの?」
「はい。サリティア王女なら魔神復活の報告を受け、直ちに魔神ゼノラル討伐のため兵力を拡大しているとのこと」
「そう、ありがとう」
シルヴィアは相棒とも呼べる白銀の名馬ファルシオンに乗り、噂の村に向かうべくファルシオンを走らせる。
(あなたに会う必要があるみたいね、ゼノン)
この時、シルヴィアには悪い予感がしていたが、それは後にとんでもないことになるのであった…………。







それから数日後の事。
俺はリオナの家の近くで剣の素振りをしていた。魔界にいた頃は日課でもあったため、俺はこれをしないと落ち着かない。
しばらくしてリオナが俺のところまでやってきた。だいぶ息を切らしているな。何かあったのであろうか?
「どうした?    そんなに慌てるようなことがあったのか?」
「アンタってホント凄いね」
「あぁ、退屈すぎて相手の行動でなにがあったのかわかるようになってきたのだ」
自慢気味に言う俺に対して、多少顔が引いたリオナは「はぁ」とため息を吐いた。
「まぁ、大したことじゃないと思うけど、村の近くに勇者が来てるんだよ」
リオナのこの言葉を聞いた俺は、信じがたい思いになってしまった。
それはそうだろ?俺は封印が解かれてからまだあまり立っていないのだぞ?
まぁ、今はまだ知らないが、村に勇者がやって来たことにより、俺の今の人生は面倒なことになるのであった。




          次回に続く

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