Crowd Die Game

織稚影願

訓練。そして、決意

「──俺達、クラン・ネメシスは、トルスートイと戦争をすることになった」
俺達偵察組はすぐに拠点へ戻り、言った。戦争が起こるということを、クランメンバーに知らせなければならないと思ったから、なるべく急いだのだ。
特に、主戦力であり、拠点に残ってくれていたガランやクウガ、アレスには伝えておかなければ、突然の戦争で混乱が起きることになる。
俺達は会議室に主力メンバーを集め、話し合いをした。その出だしの言葉がこれだ。
当然のことながら、三人の中に混乱が起こった。
「何でそんなことになったんだ!?というか、戦争って……どうやって!?」
「しかも僕達の許可を取らずに?ひどい話だなぁ……」
とまぁ、あらかた予想通りの返答だ。
予想していただけに、このあとの対応も簡単だった。
「落ち着け。戦争をすることを決めたのは向こうでだからお前らに許可とるも何も無かったんだよ。それと、戦争をするに当たっての詳しいルールも決めた。それをここで伝える」
慌て、叫ぶガランと、呆れたようなクウガを静止し、俺は告げた。アレスはどうやら、俺のすることに反対はないらしい。あくまでも忠実でいるようだ。
「では、ルールを言う」
そうして告げたルールは、次の通りだ。

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トルスートイVSネメシス

ルール
1.勝敗は、相手のフラッグを取ったほうの勝ちとする。
2.敵味方関係なく、人を殺した場合、参加権を剥奪され、時計うさぎの名の元、戦線から離脱とする。
3.敵のリーダーを捕獲・瀕死状態にしても、勝敗が決することはない。
4.負けたチームは、勝ったチームの言うことを一つ聞かなければならない。ただし、生死に関わる命令は、無視してもいいこととする。
5.その他は、『Crowd』のルールに則って行うものとする。
6.みんな楽しく、かつ本気でやりましょう。

このルールの元、正式な戦いとして、戦争をすることを許可します。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ時計うさぎ

このルールに則り、戦争をすることを誓います。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤトルスートイリーダー  熊取屋のぼる
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤネメシスリーダー  Hardes
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これは書式に表されており、このルールの元やるという、確実なる『契約』となる。
「なるほど……これなら人が死ぬこともない、か」
「それだけじゃない。負けた時に誰も死なないように、ペナルティまでちゃんと考えてあるね」
どうやら、ルールについては異論はないらしい。
だが、流石に鋭いところのある、目敏いようなクウガは、ある一点について不思議に思ったらしい。
「この……時計うさぎの許可ってのは、なに?」
聞かれるだろう、とは思った。
普通に考えても、何のことかが良く分からない。だが、それでいいのだ。
どうせ説明する気でいたから。
「それはな──」

──それは、トルスートイの屋敷で、戦争が決まった時だった。
「──戦争をすることが決定したようですね。これを以て、正式な公式戦とさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
急に、どこかからそんな声が聞こえてきたのだ。
俺にとっては、よく聞きなれた、と言うよりは、何度も聞いた声。神出鬼没で、ものすごい力を持つバケモノの、声。
時計うさぎの声だった。
時計うさぎは、俺達が入った入口のところに立っていた。
「公式戦ってのはなんだ?うさぎよぉ」
熊取屋が聞く。正直、そこは俺も気になっていた。どこから来たか、とか、どうやってきたのか、いつから居たのか、なんてどうでもよかった。それよりも、そっちの方が気になった。
「公式戦とは、その名の通り、私たち運営によって認められた戦争のことです。以前までトルスートイの皆様方が、ほかのクランの方々に対し、非常に暴力的で、脅迫的な戦争をしていたことを、非公式戦というのに対し、我々の監視下で、ちゃんとしたルールに則って行われた戦争のことを公式戦と言います」
なるほど、分かりにくいが、だいたい分かった。
しかし熊取屋とクレナイ以外の人物は誰一人わかっていないようで。三人にしか分かってないって、いいのかそれで。
「つまり、運営側のやつが許可したか、勝手に襲ったかで、公式戦と非公式戦との違いがあるってことだろ?」
「そうですね。わかりやすいまとめ方をしてくれて嬉しい限りです」
「お前がわかりにくい言い方してんだよ……」
実際、俺の説明でならわかったようだ。
しかし時計うさぎは悪びれることもない。自分に非があるとも思ってないだろう。
「しかしながら──」実際、時計うさぎは言った。「──ここまで理解力に乏しいとは私も思わないでしょう。これは仕方の無いことです」
「さりげにほかのヤツらをディスんな?仕方なくねぇよそれをわかりやすく言ってこそだろうが」
「だって考えるのがめんどくさ──痛い痛い痛い!ハーデス様!?おやめくださァァ痛い痛い痛い痛い潰れます!」
「考えるのがめんどくさいとか言う使わないような頭なら潰れてもいいんじゃないですかねぇ……?」
俺は時計うさぎにヘッドロックをかましていた。冗談の範疇ならば、時計うさぎも避けることはせず、大人しくノるらしい。それがこれで分かった。
「でもま、よく分かったよ」俺は言う。「つまり今回は公式戦としてやるってことだろ?なんか必要なこととかはあんのか?」
その問に対し、うさぎは笑みで返す。
「まずはルール決めですね。ハーデス様が決めるということでよろしいので?」
「俺は構わねぇぜ」
熊取屋が間髪入れずに言った。よほどの自信があるのか、それとも、諦めているのか。
どちらにせよ、戦う気になっているのは伝わってきた。
「わかった、ルールを決めておこう。戦争は一週間後でいいだろ?その時間は、俺達が戦略を考えたり、ルールをみんなに伝えたり、色々な準備を各自する時間だ。充分だろ?」
「充分過ぎるぜ。一週間はちと長い気もするが、まぁ、余ったら余ったで何か別のことをしたらいいだろうしな」
熊取屋が答える。
俺はすぐにルールを決め、熊取屋と時計うさぎに見せた。
二人ともいいと言った。そして、二人はサインを書類に書いてきた。
こうして、ルールと、日取りなどが決まった──

──そして今に至る。森の道は普通に歩いてきたため、特に話すこともない。
「──なるほどな。公式戦ってなったのか。まぁ、ズルとかもできんからな。いいんじゃないか?」
最初に納得したのはガランだった。まぁ、おおかた予想通りだが……。
「公式戦……僕もいいと思うよ。ただ一つだけ気になることがあるんだけど……」
「ん?なんだ?」
クウガが恐る恐る言う。
「時計うさぎは本当に試合を見ているの?」
なるほど、疑問に思うのも仕方が無い。特に、クウガは運営側だから、時計うさぎがいかに信用できないかもよく理解している。
だが、しかし。
「あいつが俺のクラスメイトたちに俺の戦闘風景を見せていたのは覚えているか?」
「……?   覚えてるけど……」
「それで思うんだ。監視するのは時計うさぎとなってるけど……あくまで運営側の監視員として時計うさぎがやってるだけで、それ以外の観客も、監視できてるんじゃ?ってな」
「……つまり、どう言うこと?」
少々難しかったらしい。まぁ、仕方ないか。
「つまり、時計うさぎが監視しなくても、他に監視する人がいるってことだよ。そしてそれは、俺からしたら信用できる」
それに、あの時計うさぎのことだ。恐らくちゃんと監視するだろう。運営側とわざわざうさぎも言っていたということは、複数人、あいつクラスの運営側がいるわけだ。そして、その運営にもトップは存在する。
監視をサボったら、トップに何をされるかわからない。だから恐らく、ちゃんとするだろう。
とは言っても、俺の推論にしかならないが。
しかし、理由としてはちゃんとしている。だから、納得せざるを得ないだろう。
「なるほど。それならいいね」
現に、クウガは納得したようだ。
あとは、他のメンバーたちに伝えるだけだが……
「なぁ、あの捕虜たちって、今どこにいる?」
俺は聞いた。
深い意味は無いが、とりあえずあいつらに言っとかなければならない事がある。
「あぁー、あいつらね、今、うちのメンバーと訓練してるよ」
「え、いるか……?」
いるか?というのは、うちのクランのメンバーとして戦うわけでもないのに、訓練する必要あるか?という意味だ。
そしてさすがのクウガ、その意図をちゃんと読み取ってくれ、話を続けた。
「さぁ?でも、もううちに入る気でいるよ?」
「ルール上入れねぇけどな……?」
「それはまぁ、気にしちゃ負けということで……」
「なんの負けだよ……。まぁ、とりあえず、みんなと一緒にいるということでいいんだな?」
俺が聞くと、クウガは頷き、答えた。
「そうだよ」
俺は、分かったと言ってその場から離れた。
みんなといるのはある意味都合がいい。まず捕虜たちに聞かなければならないことがあるので、それを踏まえつつも、みんなにも伝えれる。
俺は少し時間がかかったが、森の中にメンバーがいるのを見つけ出してみんなを集めた。
俺はまず、捕虜を集めた。一番に伝えるべきだと思ったからだ。
俺は捕虜に戦争のことを伝えた。するとやはり、五人とも驚いたような顔をした。
「ほんとですか……?」
そう信じられないかのように問われる。
聞いてきたのは、ブレインを任されていた口寄せ師だ。
「本当だ。まぁ、理由はあんまり言えたもんじゃないが……」
恐らく、殺していることは上層だけの極秘だろう。となれば、あまり言うべきものではない。なにより、一応言ったのだ。『バラされたくなければ、戦争をしろ』と。これつまり、戦争で勝つまでは絶対に口外しないことを表す。
「理由なんてどうでもいいです!やった、あの熊取屋さんの首を刈り取るチャンスだ……!」
「え、そこまで!?恨みすぎじゃないか!?」
予想外の発言に、思わず驚いてしまう俺。
その様子を、ほかの4人はじっと見ているだけだった。
「あー、まぁ、その、なんだ。お前達はここで待機を……」
「──俺達も戦う」
そう言ったのは、捕まった時に俺と話をしていた、聡明な男だった。確か名前は、間宮だったか。
「戦うと言ってもな……クランの脱入団は出来ないようになってるし、お前達は一応熊取屋クランメンバー、俺たちと一緒に戦うのは、良くないんじゃないのか?」
「ただ少し話しただけで自由を保証してもらってるんだ、これくらいはさせてほしい」
その眼差しはいつになく真剣だった。
俺としてはありがたいのだが、しかし裏切り者としてこいつらがこの先批判を浴び続けるのも、避けたいところだ。
どうにかできないものかと思っていると、間宮がこっちを見て続けていう。
「頼む。俺達も、あいつらとけじめをつけなきゃなんねぇ。足を引っ張ることも、指示に逆らうこともしねぇ。だから……」
「わかったわかった!……いいよ。そこまで言うなら参加してもいい。ただ、無理はすんなよ」
「……!  おう!」
無理矢理押し切られ、戦いに参加することを許可してしまったが、しかし結局はそれでよかったのかもしれない。
こいつらは捕虜とは言え、仲間なのだから。
俺はほかのメンバーの方に向き直り、叫ぶように言った。
「諸君!この度、我々ネメシスは、トルスートイと戦争をすることとなった!もちろん、殺すことは禁止されている!安心するといい!だが、戦うという事実も変わらない!諸君、この戦争……」
俺は一息置いてから言った。
その時に周りを見渡すと、色々な人がこちらを見てきていた。怯える人、奮起する人、楽しむ人、悲しむ人。そして俺は今、ここにいる全員の命を背負うことを、改めて決意した。リーダーとして、仲間として。
「──この戦争、必ず勝つぞ!」
「おおおおおお!」
「っしゃあ、ぜってぇ勝つ!」
「俺達には最強の剣士がいるんだ、負けるわけがねぇ!」
俺の放った一言に、みんなが歓声をあげる。そしてみな、口々に意気込みを語っていく。
──この空気を、守らねぇとな。
俺は心の中でそっと思った。
もちろん、負けるつもりは無い。だが、万が一負けたとしても。
みんなの命だけは助けるように、説得する腹積もりだ。
このクランは、潰させない。

戦争までの一週間、訓練に費やすことにした。
今までの一対一試合方式とは違い、トップメンバー達の特別指導だ。
俺、クレナイ、リューネ、マーリン、ガラン、アレス。この六人が他のメンバーを育て上げる。
職に分かれて特訓するのだが、リューネとマーリンはほぼマンツーマンに近い特訓になる。ネメシスには、遠距離攻撃手が少ない状態だ。そのため、数より質をあげることに専念させることにした。
もちろん剣士組も、質を上げることには変わりはないのだが、質の度合いが違う。遠距離攻撃組が少ない分、剣士が多いため、一人一人と時間を裂く余裕がないからだ。そんな余裕を持てるのは、クレナイと俺ぐらいのもんだろう。
もちろん、トップメンバー達のほうも訓練を怠らないという大前提だ。教える側が弱くては話にならない。
「隙だらけだ!もっと注意深く!そこ、話してる余裕があるならかかってこい!」
俺がとった訓練方式は、稽古方式だった。剣道でいう、掛かり稽古に近いものということだったが、もちろん俺も反撃するため、掛かり稽古と言うよりは、地稽古の方が近かった。
「やぁぁぁぁあ!」
「叫びながら来たら的に位置がバレるだろ!静かに攻撃しろ!」
「隙ありぃ!」
「隙ありはお前だ馬鹿!さっきの話を聞いていたのか!?叫ぶなっつってんだろ!」
「行きます!」
「お前は人を殺す時に『今から殺しますよ!』とか言うのか!?戦闘中に叫ぶなと何度言わせるんだお前らは!」
なかなか言うことを聞かないが、しかし順調とも言えた。
そもそも、この訓練はメンバーに敵を倒させるための訓練ではない。あくまでも相手の隙を作るための足止め、囮になるレベルにまで上げるためだった。
そう、俺達は最初から期待していなかった。トップメンバー達が主体となる作戦を立て、勝つつもりだったのだ。
そのつもりだったのだが──
「──いいぞ、キレが良くなっている!おい、横から攻撃したら当たる、とか思ってんじゃねぇぞ、敵は常に大人数だ。俺の横から行けるならお前らも横から攻撃されることを覚えとけ!」
いかんせん、思い通りにいかなかった。
なにしろ、思っていたよりもレベルが……
「おっと、その連撃はナイスだ。んで、後ろから奇襲ってのもなかなか悪くない。いいぞ、その調子だ」
思っていたよりも、レベルが高かった。
この調子ならば、進軍してちゃんと戦わせれそうだ。
俺は三人からの総攻撃を難なく受け流して、言った。
「そこまで!今日の訓練は終わりだ。各自休憩に入れ」
一旦訓練を打ち切ると、俺は森の奥に入った。

「せい!やあぁ!」
「遅い。もっと早く」
「どぉぉりゃぁあ!」
「大振りだと当たらないよ」
俺はほかの訓練の様子を見に来ていた。クレナイは、ただ短く、だがちゃんとしたアドバイスを送っていた。ほかのメンバーも見てきたが、なにしろ俺達はついこの間まで、普通の一般人だった。人を訓練することに慣れている人なんて、片手で数えるほどだ。
俺とクレナイ、それとガランのほうも順調なようだ。ガランは、地上にいた頃に師がいたらしく、その人に教えてもらった時のやり方で教えているのだそうだ。
ほかのメンバーの方は、順調とは行かないまでも、当初の予定通りにはなりそうだ。つまり順調ではあった。どっちやねん。
この調子でいってほしいものだが……。俺は心の中でそう思った。

それからずっと、同じような訓練をしていた。みんな飲み込みが早く、同じような指示を何度も受けるようなことはしなかった。
しかし強い、というわけではない。筋トレなどのトレーニング系統の訓練はしていないため、筋肉などは強くなっていない。あくまでも、戦う方法だけだ。
となると、クレナイみたいな超人的な動きをすることは、流石にできるものなどまだいない。
だが、それでいい。一気に強くしていくのではなく、じっくりと強くすることが重要になる。そのため、一つのことに集中させる必要がある。筋トレをして、稽古をして、となると、集中が途切れやすい。そう考えると、効率のいい訓練ではある。
戦争が終わっても、この訓練は続けよう、と思った俺だった。

戦争の日まであと二日に迫った頃、俺達は訓練をしなかった。
メンバーたってのお願いで、宴を今日し、明日体を休める必要がある、ということだった。
それについては、体を休めてむしろ強くする、という方法を取ろうとしていたため、あっさりと許可を出した。
前日に宴をしたい、というものも現れたが、しかし戦争当日に二日酔いなんてシャレにならないため、却下した。そのため、二日前の今日にやるのだ。
もちろん、俺達4人──俺、クレナイ、リューネ、マーリン──は高校生なので、お酒は飲まない。俺とクレナイはそもそも宴に参加しない。クレナイは宴とかが苦手だから参加しないそうだ。俺は、少し用事があるため、不参加。残りのふたりは、水を飲んで参加するらしい。
みんな夜が待ち遠しい様子が見受けられる。祭り騒ぎとかも好きっぽいな……。
そうして、みんながそわそわした状態で、夜が来るのを待った。

夜になり、広場に集まって宴を開始した。先にも言った通り、クレナイはどこかへ行き、俺は森に入った。
森をしばらく歩き、あるものの前まで行った。
「──明後日……戦争が始まる。クウガは絶対に守ってみせるから……見守っててくれよな」
それは、ナードのお墓だった。現状をナードに報告に来たのだ。
「思ったよりも順調で、みんな予想以上の強さになってる。クウガも、結構強くなったよ。戦闘も……心も」
俺は墓に対し、微笑むように言った。
ふと墓の下を見ると、そこには花が置いてあった。
クウガが先に来ていたのかな?とも思ったが、しかしクウガは普段こんな花を供えたりはしない。それに、クウガは宴に参加するのを楽しみにしていた。となると、こっちには来ていないことになる。
──一体、誰が?
しかし、考えてもわからないため、気にしないことにした。
とりあえず俺は、ナードへの供え物を置いて、手を合わせることにした。
ナードが好きだったという、酒だ。
──頑張れよ、ハーデス──
手を合わせる俺の耳には、ナードがそう呟いているのが聞こえた気がした。
俺は空を仰ぎ、笑って答えた。
「あぁ!頑張るさ!」
その空は、雲一つのない、快晴だった。

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