モブじゃないです。目立ちたいです。

志保

第1話 双子って大変ですね

「うぁ」

あー、よく寝た
けど、今考えると赤ちゃんの時ってすることがあまりないから暇だなぁ
私の兄妹のクロウと話せたりしたらいいのに
そんな漫画みたいな事があるわけないけどね

「あら?クロエ。おはよう」
「今日はいいお天気よ」

私の母親が話しかけてきた
確かに窓の外を見ると綺麗な青空が広がっている
外に出たいな

「今日はいいお天気だから、クロウも起きたらお庭をお散歩しましょうか」
「奥様、お食事は如何致しましょうか」
「そうねぇ、この位の歳の子って何を食べさせればいいの?」
「クロウ様やクロエ様は、まだお食事が出来ませんのでミルクなどで栄養を取りますね」
「じゃあ、ミルクを用意してくれるかしら」
「奥様は如何致しますか?」 
「私は、サンドイッチでも貰おうかしらね」
「では、テラスの所に用意致します」
「ありがとう」

メイドさんだ
テラスってことは外だよね?
しかもお散歩って楽しみだなぁ!
最近、お母様とお父様の名前が分かった
お母様はソフィア・ラミレス
お父様はジェームズ・ラミレスっていうらしい
普通にありそうだけどね
さっきのメイドさんはお母様の専属のメイドさんで、マリア・キャロスって言うらしい
マリアさんは、辺境の男爵家の娘さんらしい…
このくらいの歳だと食べて寝てって言う生活しかしないから太りそう…
太らないことを願うしかないよね

「奥様。お食事のご用意が出来ました」
「ありがとう」

どんなお庭なんだろうか
楽しみだなぁ!

「じゃあ、行きましょうか」

お母様に連れられて私達はテラスに出た。
ここは、見下ろした先が庭になっていたので2階なんだと思う。
庭には数人の庭師の人達がせっせと花の世話や木の枝を整えていた。

「今日も大変そうね」
「庭師の方々は皆喜んで仕事をしているので大変そうでも大丈夫だと思います」
「ふふっ、それならいいけどね」
「さて、じゃあ食べましょうか」

マリアさんが用意してくれたミルクはあまり味はなかったけど、私が今まで飲んできた牛乳なんて比にならないくらい美味しかった。
この日はその後お母様とおにわをお散歩して終わった。


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はい、お久しぶりです。
不定期更新とはいえ、なかなか出さなくてすみませんでした。
次は、さすがに赤ちゃんの時をダラダラ書いていても仕方がないので一気に3歳くらいに飛びます。
次は双子の兄のクロウも出てきます。
また、いつになるかは分かりませんが、10月中に出せるようにします。
長文、失礼致しました。

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