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俺の心は傷んでいる

ゼノン

IX・問題発生!もう帰りたい!!

さて、一体俺はどうしたらいいのでしょうか?   何がって?    森岡とミノアがまだ言い合いをしているんだよ。
「そいつが退学なのに変わりはないんだから、もう諦めたらどうだ?」
「どうして私が諦めなければいけないのかしら?    説明お願いしていいかしら、森岡君?」
ミノアの言葉に皆がオロオロとしていて、美紅は美紅で何が何だか全くわからない顔で俺に説明求めてくるし、森岡はなんかいい言葉を必死に探そうとしているし。
俺もうどうしたらいいのかなぁ?なんか疲れてきた……。
「あーはいはい。そこ終わり!    ミノアも森岡も一旦落ち着け!    俺が退学なのは何かの間違いだ。それはもう確定事項」
俺が二人の間に立って手を叩く。
「でも……」
「だがな……」
「はいそこ黙らっしゃい!」
俺が来てもなお言い合いをしようとする二人に軽く睨む。
「お前らにもわかるように俺が簡単に説明してやる。俺はついこの間、ミノアからストーカーの相談を受けた。そして、俺はしばらくミノアのボディーガードみたいなことをすることになった。そこまではみんな知ってるよな?」
俺が周りに尋ねるように聞くと、みんなはウンウンと取り敢えず頷く。ついでに森岡も。
「そして俺は、それからストーカーの犯人が及川翔太だと判明させた。なぜって奴もいるだろうから、今から言う」
そう言ってみんなの方を見てから、俺は指を三本立てる。
「まず、及川の言動だ。及川は俺とミノアが話しているとよく邪魔するように接してくる。その次にこれはよくあることだが、ミノアの、特に体を眺めている事がある。最後に、俺は一度ミノアの家の近くにある電柱にカメラを設置して及川がいるのを捉えた」
その言葉を聞いてミノアと美紅以外の生徒が驚きと疑いの視線を向けてくる。まぁ、この視線を向けてくるのは想定内だけどね。
「なぁ、黒神?     お前、自分が犯人になりたくないからって、適当な嘘ついてんじゃねーだろうな?」
「当たり前だ。俺は嘘も冗談も好きではないのでね。ちゃんとした証拠ならある」
「見せてみろよ!」
森岡の言葉に生徒の半分が「そうだそうだ!」と講義を挙げる。いちいちうるさい奴らだなホント。
「ほら」
俺が鞄から取り出したカメラを机に置く。森岡やミノアがカメラのファイルを見ると、二人して驚きの表情を作った。
「マジかよ。ホントだったのか……」
「ふふん。やっぱり黒神君に相談した甲斐があったわね」
ものすごくショックと驚きの顔の森岡と、なぜか勝ち誇った顔をするミノア。
この二人の表情からみんなも真実と捉えたらしく、つまんなそうな顔をして机に戻っていく。
「じゃあ、これで俺は関係ないって事、証明できたよな?」
俺が森岡の目の前で言うと、ものすごく悔しそうな表情な森岡が歯軋りする。いや、歯ぎしりって悪役の行動だよ?





いつもの帰り道を歩く俺とミノアと美紅の3人は、取り敢えず美紅に今までの事情を説明してから、近くのカフェに寄る。
窓際の席に3人腰を下ろすとミノアが手を合わせて頭を下げる。
「ごめんなさい!    私のせいでこんな目に遭わせちゃって」
「別にいいよ。まだ問題解決したわけじゃないんだ。それに……俺が問題事に巻き込まれるのは日常的だしな」
俺に頭を下げるミノアに、そう優しく声をかける。と言うよりも、元々この問題はまだ解決していない。それに俺はミノアから頼みを聞いているわけだから、問題が解決するまで一緒にいてやるのが筋ってもんじゃないだろうか?
いや、違うのか?俺探偵じゃないし。しなくていいのか?ま、いいか。
「とにかく、学校にも来ずにどっかに消えた及川を探し出さないといけないし、もう少しこの問題は付き合うよ。いつまた及川が来るかわかんないし」
俺がそう言って立ち上がると、ガタッと音を立ててミノアが俺の手を取る。しかも、よほど嬉しかったのか、ブンブンと手を振るんだけど、その度に俺の手が机にぶつかってものすごく痛い。
「じゃあ、兄さん。今日は取り敢えず家に帰るって事で……」
美紅がいいタイミングで立ち上がって言った瞬間、カフェのドアが勢いの乗った荒い開き方をする。
「オラァ!!   ここに坊ちゃんを傷つけたという黒神のガキがいるはずだぁ!!」
そんな叫び声とともにマシンガンを持った男が二人カフェに入ってくる。
またもや問題発生!もう俺帰りたい!!
ってか、帰らせて!!

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コメント

  • ゼノア

    この作品面白いです。
    続きが気になります‼️

    まだまだ続くのですか?

    0
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