二番目(セカンド)の刹那
4月9日①《ふふ……引っかかったわね》
ここまでの事をまとめよう。
僕は世界を救うために別の世界に来た。同じ目的の仲間が4人。真央と凛と日菜と月菜。だが、この仲間である4人の他に最低でも2人、同じく僕の元々いた世界からこの世界に来た人がいる。在葉と莉奈。知り合いと偶然、異世界と会う確率はあまりにも低すぎるだろうから、何か関係はあるはずだ。
「小波ー! 起きてる?」
「うん、起きてるよ」
「入るよー」
ドアを開けて日菜が入ってきた。昨日も日菜と月菜は僕の家に泊まった。今後も泊まる気らしい。
「日菜、何の用だ?」
「ふふ……引っかかったわね。あたしは月菜よ」
「……嘘だな」
「え、何で分かったの」
「うーん。もし、月菜が日菜の振りをしてたのなら、僕が日菜って呼んだ時点でいつもの月菜の口調に戻るはずだろ」
まぁ実際、『嘘だな』と言った時にはそこまで考えていたというより、感覚的になんとなく、という感じだったが、声も違う気がするし。なんだかんだしばらく一緒にいたから分かる。
「あんた私達の事、凝視しすぎじゃない?」
「そんな事ないって」
「そう? まぁそんな事はどうでもいいんだけどね。今日どうすんの?」
「特にやることはないし、散歩……かな」
「どっか行くところあるの?」
「ないって。単純にまだ行ってない場所に行こうかなって」
「ふーん、あたし達も着いていこっか?」
「いや、それは遠慮しとく。本当に適当に歩くだけだから」
「そっか……もうすぐ行くの?」
「いや、別に急いではないよ」
「じゃあ朝ごはん作るから食べてってよ」
「ありがと、それは助かるよ」
僕は世界を救うために別の世界に来た。同じ目的の仲間が4人。真央と凛と日菜と月菜。だが、この仲間である4人の他に最低でも2人、同じく僕の元々いた世界からこの世界に来た人がいる。在葉と莉奈。知り合いと偶然、異世界と会う確率はあまりにも低すぎるだろうから、何か関係はあるはずだ。
「小波ー! 起きてる?」
「うん、起きてるよ」
「入るよー」
ドアを開けて日菜が入ってきた。昨日も日菜と月菜は僕の家に泊まった。今後も泊まる気らしい。
「日菜、何の用だ?」
「ふふ……引っかかったわね。あたしは月菜よ」
「……嘘だな」
「え、何で分かったの」
「うーん。もし、月菜が日菜の振りをしてたのなら、僕が日菜って呼んだ時点でいつもの月菜の口調に戻るはずだろ」
まぁ実際、『嘘だな』と言った時にはそこまで考えていたというより、感覚的になんとなく、という感じだったが、声も違う気がするし。なんだかんだしばらく一緒にいたから分かる。
「あんた私達の事、凝視しすぎじゃない?」
「そんな事ないって」
「そう? まぁそんな事はどうでもいいんだけどね。今日どうすんの?」
「特にやることはないし、散歩……かな」
「どっか行くところあるの?」
「ないって。単純にまだ行ってない場所に行こうかなって」
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「いや、それは遠慮しとく。本当に適当に歩くだけだから」
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