僕は間違っている

ヤミリ

プロローグ

無機質な表情が脳裏を焼き付ける

耳鳴りが頭を劈く

いつも彼女は雄弁だった

考える隙を与えない

停滞している日々の中、彼女だけが輝いていた

まるで空を飛ぶ鳥の様に掴み所がない

なのに、今はもう……


────『また、逃げるのか?』



そんな声が聞こえた







置き手紙〈一〉
いつだって代わり映えのない景色。
変わることのない日常。
ズレることのない時間。
人間というのは変化を求めてしまうものだ。
その愚かさはいつだって人を陥れる。
だからといって我慢ができるほどよくできてない。
誰だって過ちを犯したいと思う欲求はある。
なぜそんな欲求がある?感情があるからか。
なぜ感情を作ったのだろうか、人間は欠陥だらけだ。
この世界がもう、間違っている。

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