虐められていた僕は召喚された世界で奈落に落ちて、力を持った俺は地上に返り咲く
第21話 宿
「すまない。泊まりたいんだが」
「はーい。1泊金貨1枚です!」
金貨1枚!!たか!
「じゃあこれで1週間で」
俺は金貨7枚を渡した
「お部屋はどうしますか?」
「二へ「一部屋で」え?」
「一部屋でよろしいですね」
「え、ちょ「はい。それで」」
「わかりました!」
「ステラどういう事だ?」
「ダメだった?」
ステラはうるうると上目遣いをしてくる
「いや、そういうわけじゃないんだが」
「じゃあおっけーね」
「ではご案内しますね。」
俺とステラは宿の定員さんについて行った。
「あ!申し遅れました!私、この宿の店員で、ハルって言います!よろしくお願いしますね!」
「ああ。俺はシンヤ」
「私はステラよ」
「シンヤさんにステラさんですね。あ、ここです。」
案内された部屋はとても豪華だった。
「この宿は各部屋に個室トイレ、お風呂が着いてます。大浴場もあります。どっちにするかはお客様にお任せします。それではごゆるりと。」
「ああ。」
「あ、あとちゃんと防音になってるんで」
「……」「……」
微妙な空気になっちまったじゃねぇかーーーーーー!!!!
「それでは!」
そう言ってハルは戻って言ってしまった。
「と、とりあえず中に入るか」
「う、うん」
中に入るととても広くハルが言っていたように個室トイレとお風呂がついていた。
(良かった。ベットはちゃんとふたつある)
俺は片方のベットに座ってため息をついた。
「ステラはどっちの風呂に行くんだ?」
「私は大浴場に行ってみたい」
「そうか。俺もだ。」
「じゃあ準備していこう?」
今の時間は大体の夜の八時くらいだろうか
「ああ。そうだな」
「楽しみだね!!」
(だから、その笑顔はやめてくれよーー)
俺は顔を手でおおってベットに倒れる
「ん?どうしたの?」
「なんでもない……」
「そう。」
しばらくして俺は起き上がり寝巻きや風呂の準備を始めた。
「一応、ここにはあるみたいだが。これから先必要になるだろうから創っておくか
森羅万象 創造」
出来たのがこちら
最高品質の寝巻き(上)×2(色は違う)
最高品質の寝巻き(下)×2(色は違う)
ふわふわタオル×6
ふわふわミニタオル×6
超優しい歯ブラシ×2
最高品質の石鹸×2
以上
「ステラ、これ。一応、生活用品作っといたから上げるよ」
「ほんと!ありがとう!!」
準備が出来た俺とステラは大浴場に向かった。
「えっと大浴場は2階の奥の階段を降りた先だったよな」
ここは3階だ。2階に降りてその奥の階段に向かう。階段を降りて少しだけ歩くと入口が見えてきた。
「じゃあ後でね」
「ああ」
俺とステラは男湯と女湯に別れて入る
「なかなか広いな……」
俺は体を洗って湯船に入る
「ふぅぅぅぅ…………」
(そういえばこの世界に来てからちゃんと休むのはこれが初めてかもしれないな。召喚されて1週間はまだ、気が気じゃなかったしあいつらも致しな。で、ダンジョンじゃ石の上で寝てたからな。)
この世界に来てから本当に色々なことがあった。レイラさんと出会ってダンジョンに潜って…………ああダメだ。あいつらの顔を思い出すとどうしてもイライラする。
待っていやがれ。ぜってえに殺してやる!
……やっぱり風呂最高……
風呂から上がった俺は部屋に戻ってきた。
ステラはまだ入っているようだ。
俺はそのあいだに明日の準備をする。
明日は王城に忍び込んで情報を盗み出す。
そのための装備や方法の準備だ
まずは装備だな
「森羅万象 物質創造」
俺は忍び込むための装備をイメージして魔力を練る。
目の前には1セットの装備があった。それを神眼で鑑定する。
隠密神の服(上)
《効果》隠密(超)、サイズ調整、温度調節、黒霧化、空間迷彩、貫通無効化、衝撃吸収、無臭、気配隠蔽
《特徴》黒
隠密神の服(下)
《効果》隠密(超)、サイズ調整、温度調節、黒霧化、空間迷彩、貫通無効化、衝撃吸収、無臭、気配隠蔽
《特徴》黒
隠密神の靴
《効果》隠密(超)、サイズ調整、温度調節、黒霧化、空間迷彩、無音、衝撃吸収、
《特徴》黒
隠密神のマント
《効果》隠密(超)、サイズ調整、黒霧化、空間迷彩、衝撃吸収、魔法無効、斬撃無効、危険察知、無音、無臭
《特徴》黒
隠密マスク
《効果》隠密(超)、黒霧化、呼吸補正、視界補正、対魔陣、無音、無臭
《特徴》黒メイン白ライン
麻痺毒針×20
《効果》麻痺、破壊耐性
《特徴》20センチほどの黄色の針
猛毒針×20
《効果》猛毒、破壊耐性
《特徴》20センチほどの紫色の針
睡魔針×20
《効果》強制睡眠、破壊耐性
《特徴》20センチほどの青色の針
傀儡針×20
《効果》傀儡、破壊耐性
《特徴》20センチほどの緑色の針
暗殺剣
《効果》隠密、剛腕、疾風、斬れ味補正、撥水、防血、破壊不可、絶断
《特徴》銀色の刃、黒と赤の柄
というものだった。暗殺剣は短剣だ。
そして俺はまだ、短剣術を取得していないので創造する。
「森羅万象 スキル創造 短剣術」
短剣術のスキルを取得する。
そして、作戦だがこんなにたくさんの隠密装備があって俺の隠密が合わされば正面から入って問題ないだろう。だから、正面突破だ。
そんな感じで装備を片付けベットでゴロゴロとしているとステラが帰ってきた。
「おかえり」
「ただいま。いい湯だった」
「よかったな」
「うん。明日はなにかするって言ってたけど何するの?」
「ん?王城に忍び込むんだ。」
「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。もう準備も終わったし」
「そうじゃなくて。勢い余って殺したりしないよね」
「……わからない。けど、気になる人がいたらその人にはあってくるよ」
「……誰を見てくるの??」
とステラは聞いてきた。
「まあ、まずは国王とアルバ、魔法師団のヤツらと勇者だ。」
「復讐対象ね」
「ああ。そして、もう1人見たい人物がいる。」
「誰?」
「第1王子」
「王子?どうして?」
「国をつぶすつもりは無い。街の人とかは気に入ってるしな。だから、国王を殺したら次の国王は第1王子だ。あいつは頭もよかったし、何より国のことを考えていた。けど、国王は自分が下ろされるのが嫌だからあいつを軟禁してるんだ。もしかしたら使えるかもしれない。だから、それが今でも変わっていないか見るつもりだ」
「そうだったんだ」
「ああ。あと、第1王女も大丈夫だろう。あの人はこの世界に勇者を召喚した張本人だ。けど、力を与えられなかった俺の部屋に来て謝ってきたよ。」
「ふーん」
「あいつらだったらこの国を支えられるだろ」
「なるほど。じゃあ、シンヤはそれを見てくるんだ」
「うん」
「頑張ってね!おやすみ」
「おやすみ」
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