虐められていた僕は召喚された世界で奈落に落ちて、力を持った俺は地上に返り咲く

黒鉄やまと

第10話 進化

《スキル進化の発動を確認しました。これより進化を始めます。それに伴い体の再構築を開始します。》

頭に響くその機械音を聞いて俺の意識は途切れた。






気がつくと白金色をの光と赤黒い光の流れが沢山まじやっていてそれ以外は暗い空間に浮かんでいた。

(ここは一体……)

ーーここは力の本流と言われる場所さ

(その声は!まさかゾルーダ?!)

ーーやあ、また会ったね。

(どうしてだ?俺と融合したんじゃないのか?)

ーーこれは僕の欠片みたいなものさ。それよりスキル進化を使ったみたいだね。

(ああ、ソナーダにやれってね)

ーーそれが正しい。少し細かい話をしよう。たしかに僕と君の魂は融合した。けれど完全に融合したわけじゃない。その証拠に今君と話しているしね。その理由は簡単だ。今の魂と君の肉体の歯車があってないからさ

(体は再構築したんじゃないのか?)

ーーそれは力に耐えられる肉体だよ。そして進化は生物としての段階を1段階あげるスキルだ。そしてもうひとつの効果がある。段階をあげる時に必ず魂と肉体を噛み合わせないといけない。それをスキルがやってくれるんだ。だから進化によって君の体と君の魂は完全に一致する。そうすればもっと強い力を手に入れることが出来る。実質進化した君は僕やソナーダ兄さんより強いだろう。

(そんなにか……ところでここは力の本流通ったな。一体どういうことだ?)

ーーさっき言った通りここは力の本流と言われる場所だ。そして普通なら本流の光はひとつしかない。そして進化をすると新しい力が入ってくるからふたつになる。まあ、進化なんてスキルは君が初めてだろうね。

(なるほどだからふたつの色があるんだな?)

ーーいや、3つだ。

(3つ?けど俺にはふたつしか見えないぞ?)

ーーいや、3つあるさしっかりと見てみるんだ。白金色は進化ではいつまで来た力。赤黒い光が大魔神としての力。そして虹色の光がある。

(虹色?んーー。!あった!)

ーー見つけたかい?さっき僕は本来の力と言っただろう?おそらくこの力が君が元々持っていた・・・・・・・・・力だろう。

(俺の元々の力?そんな弱々しいものいらないな。)

ーーたしかにあの光は細く弱々しい。けれどあれは本当は強い。そして色が違う。その人によって色は違うけど虹色の光を持った人はこの世界で君だけだろう。君には無欲なる才能がある。体、力は整った。あとは君の心だけだ。大丈夫。僕もソナーダ兄さんもレイラさんだって君を信じている。

(……わかった。俺はまだ自分が信じられない。いや、あの頃の俺を受け入れるのは難しいだろう。けれど、俺を信じてくれるみんなを信じるよ。)

ーーそろそろ君が目覚める時間だ。

(そうか……最後なんだよな)


ーーそうだね。けれど大丈夫さ。君はついつ信じられる時が来る。その時は思いっきり信じるんだよ。

(ああ)


ーー…………あとステラを襲っちゃダメだよ。そういうのはちゃんと愛を確認しあってから……

(襲わねぇよ!!)

ーー冗談だよ。それじゃあサヨナラだ。ステラに宜しくね。

(ああ、じゃあな)

そしてゾルーダの声は聞こえなくなった。
それと同時に俺の意識も途切れた。








目を覚ますと目の前にステラがいた。

「……」

「……」

「えっと……」

「どうした?」

「な、なんでもない。それより大丈夫なの?すごいことになってるけど……」

「?すごいこと?」

俺はさっき作った鏡を見てみるとそこにはまた俺ではない人がいた。
というか……

「髪長!!」


先程までとは違う、黒を基調とした前髪が紅くなっていて、後ろに行くにつれて銀色になっていく。しかもその髪が地面まで流れている。目は先程と同じようにオッドアイになっているが色が違う。今は左目の瞳が紅で右目の瞳が青い。真ん中は黒くなっている。

「……ずいぶんと変わったな……」

「さっき使ったスキルってなんなの?なんかすごいことになってたよ?なんか金と赤と黒の光がドバァーーーって出てきたけど」

「あのスキルは進化って言うんだ。生物の段階を1段階あげるスキルだよ。そしてあの時まだ噛み合っていなかった俺の体と魂を完全に一致させることの出来るスキルだ。今は生物としての段階を1
あげたと同時にやっと自分の体だと認識できるようになった。さっきまでは動かしづらかったからな。次はステータスを見てみるか」

「私も見せて。気になる」

「いいぞ。ステータス」

【名前】六道神夜
【種族】超越種
【性別】男
【職業】超越神
【神名】

【レベル】概念が存在しません
【体力】∞
【魔力】∞

【固有スキル】
不老不死、神化、神気解放、森羅万象、禁忌教典アカシックレコード

【称号】転移者、復讐者、願われし者、受け継ぎし者、創造神の寵愛、悲しみを知る者、超越神、超越者、進化した者


「「…………」」

「神名ってなんだ?」

「神名は神としての名前だよ。まだ、ないみたいだけど。どうする?」

「そうだな……ステラが決めてくれ。」

「いいの?」

「ああ、それがいい」

「じゃあ………メビウス」

「メビウス?」

「うん。あなたならどんな不可能も可能にしそうだから」

(この世界にもメビウスの輪の概念が存在するのか……)

「不可能を可能にする……か。いい名だ。ありがとう。ところでステータスの数字で文字が出てきたんだが……」

「その言葉のとおりでしょ」

「だよな。とりあえず詳細を見るか」

超越種
全てを超越した種族。メビウスによって全世界(全ての神々が管理している世界また、神も合わせて)で初めて生まれた種族。

超越神
全てを超越する者。神と着いているが実際は神も超越している。しかし、神以上の名がないため神がつけられた。この世の理から外れている。

不老不死
老いることなく死ぬこともない

神化
神の力を引き出すことが出来る。

森羅万象
全ての創造スキル、破壊スキルをまとめたもの。物質創造、魔法創造、スキル創造、破壊が使える。また、創造スキルで作るスキル、魔法には限界がある。

禁忌教典アカシックレコード
創造では作れないスキルや魔法がのっている。全て禁忌と言われており、神でも見ることが出来るものはごくわずかしかいない

超越者
全てを超越した者に与えられる称号

進化した者
自分の生物としての段階を1段階進化した者に与えられる称号。

「あんまり変わらないな。禁忌教典アカシックレコードとかいう馬鹿みたいなスキルは手に入れたが」

森羅万象に破壊がついたくらいだな

「そう言えばステラのステータスも見せてくれよ」

「いいよ、ステータス」

【名前】ステラ
【種族】神族ゴドス
【性別】女
【職業】魔法神

【レベル】10
【体力】6000000000
【魔力】945678370000

【固有スキル】
魔法之魔導書マジックブック

【称号】
魔法神、封印されし者、解放されし者、長き時を待つ者



魔法之魔導書マジックブック
魔法関係の全スキルをまとめたもの。また禁忌教典アカシックレコードに乗っているもの以外の魔法や魔法系スキルを使用出来る。

魔法神
魔法の神。魔法使用時の魔力の使用率95%軽減。

封印されし者
封印をされた者

解放されし者
封印から解放された者

長き時を待つ者
封印の中で長い時を待っていた者


魔法之魔導書マジックブック強くね?」

「いや、メビウスの方がすごいわよ。魔法うち放題じゃない。」

「俺は仕方がない」






主人公の名前を闇瀬光輝から闇瀬神夜に変えました!





コメント

  • ノベルバユーザー312769

    もうなんでもありやな笑笑

    0
  • 榎倖生

    リクドウ神夜かっけぇ

    3
  • ノベルバユーザー288193

    神羅万象が森羅万象になってるけど、どっちがあってるん

    3
  • エルス・ギルバート

    読み方は「ろくどうしんや」で合ってるのかな?

    3
  • べりあすた

    神の名前かっけぇ

    7
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