魔王に成り上がったスライム~子育てしながら気ままに異世界を旅する~
レヴィアの才能
「出来たの!」
レヴィアは飛びっきりの笑顔で俺にそう言ってくる。
「そ、そうか……。凄いなレヴィアは」
俺はレヴィアの凄さに驚きながらも頭を優しく撫でてやる。
「えへへ~なのっ」
レヴィアもくすぐったそうに目を細める。満更でもないようだ。
俺はレヴィアを少しでも強くしようと、狩りに行くついでにレヴィアも誘って魔法の練習なんかをしているわけだが……。その習得スピードが小さい故なのかどうかわからないがとてつもなく速いのだ。俺が見本を見せて、その後にレヴィアが俺の見本を見よう見まねでやるのだが、何故か一発で全て成功させてしまった。レヴィアは現在八つの魔法を覚えている。
名前:レヴィア Lv.13
種族:竜人 性別:女
魔力 26000/26000
HP   32000/32000
攻撃 620
防御 840
俊敏 1040
固有スキル
ブレス、竜の咆哮、竜の威圧
スキル
初級魔法
火属性:火球
水属性:水爆弾
風属性:風圧
土属性:土塊
光属性:明光
闇属性:闇針
時属性:遅効
無属性:速度上昇
魔物を幾つか倒したことでレベルも少し上がっている。因みに中級魔法も出来るのではないかと思い、教えてみたが魔力の制御がまだままならずうまくいかなかった。それでも一日に八つの魔法を覚えるなど尋常ではない。これからもできる限りはレヴィアも狩りに参加させるか。
「レヴィア。今日はこれくらいにして家に帰ろう」
「わかったなの!」
俺はレヴィアの元気な返事と共に拠点のある方へと引き返して行った。
暫くして拠点に着くと、剣やら弓やら提げた冒険者風の男たちが五人で俺の造った拠点の周りでうろうろとしていた。如何にも柄の悪そうな顔だった。まあ、実際人を見た目で判断するのは良くないな。スライムである俺が言うのもなんだが。ここは取り敢えず声を掛けることにしよう。
「あの~。すいません、俺の家に何か用でも?」
俺は普段絶対使わないであろう敬語で男たちに話しかける。
「……お前がこの家の持ち主か?」
「そうですけど……」
俺がそう答えると男たちは下卑た笑いを浮かべ。
「……じゃあ、お前の持ってるもん全て寄越せ。ついでにそこの幼女もな!」
そう言われた瞬間、レヴィアは顔を青ざめさせ身体を震わせながら俺の後ろに隠れる。そして、何が面白いのか一斉にギャハハハと大声で笑い出す男たち。余程俺が脆弱にでも見えたのだろうか。
俺の怒りゲージは既に大きく振り切れていた。俺がバカにされたからではない。レヴィアを巻き込んだからだ。きっとあいつらの脳内はレヴィアをどのように使うだとかそんなことで頭がいっぱいなんだろう。許せん。
この瞬間、男たちの運命は決まった。俺は男たちの内弓を持ったやつに狙いを定める。
「"掌握"」
「がああああぁぁぁ!!」
俺が魔法を唱えると弓を持っていた男が悲痛な叫びを上げて身体がぐしゃりとまるで紙をグシャグシャにするが如く折れ曲がっていく。やがて、その男は姿を跡形も残さず消えていった。その光景を目の当たりにした男たちは顔を真っ青にしていた。敵に回してはいけない相手だと悟った男たち。残りの四人の男たちはそのまま散らばって別々の方向に逃げていく。少しでも自分の死ぬ確率を減らしたいがためだろう。だが、俺にとってそんなことはどうでもいい。レヴィアを巻き込んだやつらに命などない。
「"刺突槍"」
俺がそう唱えると今度は逃げていく男たちの背後に黒色の魔法陣が出現する。そして、突如その魔法陣は回転しだし、そこから一本の黒い槍が放たれる。直後、断末魔の悲鳴が上がりドサッと地面に倒れ伏すような音がした。
「"分解"」
俺は四人の男たちの死体を次々と分解していく。あいつらの死体などただ邪魔なだけだし目障りだ。燃やさなかっただけありがたく思うがいい。とは言っても、死体を燃やしてその臭いのせいで魔物が近づくことがないようにしたかっただけだが。
「よし、レヴィア。中に入ろう。もう昼過ぎだし、早く昼食にしよう」
「うん、なの!」
先程まで怯えていたレヴィアもすっかり元気を取り戻し二人で拠点に入っていくのだった。
レヴィアは飛びっきりの笑顔で俺にそう言ってくる。
「そ、そうか……。凄いなレヴィアは」
俺はレヴィアの凄さに驚きながらも頭を優しく撫でてやる。
「えへへ~なのっ」
レヴィアもくすぐったそうに目を細める。満更でもないようだ。
俺はレヴィアを少しでも強くしようと、狩りに行くついでにレヴィアも誘って魔法の練習なんかをしているわけだが……。その習得スピードが小さい故なのかどうかわからないがとてつもなく速いのだ。俺が見本を見せて、その後にレヴィアが俺の見本を見よう見まねでやるのだが、何故か一発で全て成功させてしまった。レヴィアは現在八つの魔法を覚えている。
名前:レヴィア Lv.13
種族:竜人 性別:女
魔力 26000/26000
HP   32000/32000
攻撃 620
防御 840
俊敏 1040
固有スキル
ブレス、竜の咆哮、竜の威圧
スキル
初級魔法
火属性:火球
水属性:水爆弾
風属性:風圧
土属性:土塊
光属性:明光
闇属性:闇針
時属性:遅効
無属性:速度上昇
魔物を幾つか倒したことでレベルも少し上がっている。因みに中級魔法も出来るのではないかと思い、教えてみたが魔力の制御がまだままならずうまくいかなかった。それでも一日に八つの魔法を覚えるなど尋常ではない。これからもできる限りはレヴィアも狩りに参加させるか。
「レヴィア。今日はこれくらいにして家に帰ろう」
「わかったなの!」
俺はレヴィアの元気な返事と共に拠点のある方へと引き返して行った。
暫くして拠点に着くと、剣やら弓やら提げた冒険者風の男たちが五人で俺の造った拠点の周りでうろうろとしていた。如何にも柄の悪そうな顔だった。まあ、実際人を見た目で判断するのは良くないな。スライムである俺が言うのもなんだが。ここは取り敢えず声を掛けることにしよう。
「あの~。すいません、俺の家に何か用でも?」
俺は普段絶対使わないであろう敬語で男たちに話しかける。
「……お前がこの家の持ち主か?」
「そうですけど……」
俺がそう答えると男たちは下卑た笑いを浮かべ。
「……じゃあ、お前の持ってるもん全て寄越せ。ついでにそこの幼女もな!」
そう言われた瞬間、レヴィアは顔を青ざめさせ身体を震わせながら俺の後ろに隠れる。そして、何が面白いのか一斉にギャハハハと大声で笑い出す男たち。余程俺が脆弱にでも見えたのだろうか。
俺の怒りゲージは既に大きく振り切れていた。俺がバカにされたからではない。レヴィアを巻き込んだからだ。きっとあいつらの脳内はレヴィアをどのように使うだとかそんなことで頭がいっぱいなんだろう。許せん。
この瞬間、男たちの運命は決まった。俺は男たちの内弓を持ったやつに狙いを定める。
「"掌握"」
「がああああぁぁぁ!!」
俺が魔法を唱えると弓を持っていた男が悲痛な叫びを上げて身体がぐしゃりとまるで紙をグシャグシャにするが如く折れ曲がっていく。やがて、その男は姿を跡形も残さず消えていった。その光景を目の当たりにした男たちは顔を真っ青にしていた。敵に回してはいけない相手だと悟った男たち。残りの四人の男たちはそのまま散らばって別々の方向に逃げていく。少しでも自分の死ぬ確率を減らしたいがためだろう。だが、俺にとってそんなことはどうでもいい。レヴィアを巻き込んだやつらに命などない。
「"刺突槍"」
俺がそう唱えると今度は逃げていく男たちの背後に黒色の魔法陣が出現する。そして、突如その魔法陣は回転しだし、そこから一本の黒い槍が放たれる。直後、断末魔の悲鳴が上がりドサッと地面に倒れ伏すような音がした。
「"分解"」
俺は四人の男たちの死体を次々と分解していく。あいつらの死体などただ邪魔なだけだし目障りだ。燃やさなかっただけありがたく思うがいい。とは言っても、死体を燃やしてその臭いのせいで魔物が近づくことがないようにしたかっただけだが。
「よし、レヴィア。中に入ろう。もう昼過ぎだし、早く昼食にしよう」
「うん、なの!」
先程まで怯えていたレヴィアもすっかり元気を取り戻し二人で拠点に入っていくのだった。
コメント