魔王に成り上がったスライム~子育てしながら気ままに異世界を旅する~
魔王、子育て始めました ー2
「おーい、レヴィア。ご飯だぞー」
時刻は朝八時。俺は一緒に朝食を食べるべく、レヴィアを起こす。
「……ご飯? ご飯!」
レヴィアはご飯というワードに反応して、勢いよく起きる。朝食は既に作ってテーブルに並べてある。レヴィアは、椅子までトコトコ歩き、ぴょんっとジャンプして座る。うん、まだ小さいのにすごい運動神経だと思う。椅子の高さは約一メートル。それに対してレヴィアの身長は約七十センチ。やっぱりこんだけ高さがあるのにすごいな、レヴィア。
レヴィアを以前眠っている時に"鑑定"してみたことがある。ある程度レヴィアの事を知らないとこの先困ることになるかもしれないからだ。
因みにレヴィアのステータスはこれだ。
名前:レヴィア Lv.10
種族:竜人 性別:女
魔力 25000/25000
HP   30000/30000
攻撃 500
防御 700
俊敏 900
固有スキル
ブレス、竜の咆哮、竜の威圧
スキル
なし
レヴィアは竜人であり、魔力、HPだけが異常に高かった。固有スキルも小さいながら三つも持っており、それなりに優秀な部類に入るだろう。
「よし。食べようか、レヴィア」
「うん! 食べるのー!」
そう言いあって食べ始めるニールとレヴィア。レヴィアがいるので、キラークルの森で食べたような食事ではバランスが悪いので、野菜を多めに、肉を少なめにした。メニューは基本的にこれしか作れないのでレヴィアにはちょっと悪いと思っている。俺、料理得意だからね? そこは本当だから信じてね?
暫くして、食事が食べ終わる。俺は、レヴィアに食器を流しに持っていくように言う。将来自立したときに何も出来ないんじゃ困るからな。因みに、その内食器洗いとか料理とかやらせようかと思っている。
食器を洗い、魔法で乾かしてからポーチに入れる。ん? 何故ポーチに食器を入れるのか? それは……秘密だ。
「レヴィア~。ちょっとこっちに来てくれ~」
俺がそう呼び掛けると、とてとてと歩いて来るレヴィア。うん、可愛いな。嫁に行ってしまう日が悲しくなるやもしれない。
「今日はレヴィアも狩りに連れていくから、そのための準備しようか」
「はーいなの」
そろそろレヴィアにも狩りを覚えて貰わないとな。大きくなってから魔物とかの倒し方を覚えてからじゃ遅いからな。魔法も幾つか覚えさせよう。いつか一人でも狩りが余裕でできるくらいには成長してほしい。
「まずは服だが……。まあこのままでいいか。後は……一応ポーチ持たせて……。護身用のナイフっと。これでいいか」
俺はそれらをまとめてレヴィアに手渡す。レヴィアも俺のまとめたものを受けとる。「じゃあ行くぞ、レヴィア」
「行くのー!」
そういうやり取りをしながら俺とレヴィアは拠点を出発した。
「おっ。丁度いい魔物を発見。レヴィア、一回俺が魔法を放つからよく見てろよ?」
「分かったなの!」
レヴィアが元気よく返事をし、それに対して優しく微笑みを返した後魔法を発動させる。
「火よ。我が呼び掛けに応じたまいて敵を燃やせ……"火球"」
俺はあえて初級魔法を詠唱込みで発動させた。レヴィアに魔法についてより理解してもらうためだ。
俺の放った火球《ファイヤーボール》は、俺が手頃の魔物だと判断した"バフォラ"という頭が二つの蛇を燃やし尽くす。このバフォラという魔物はスライムの次に最弱なモンスターであり、初級冒険者にとっては経験を積むためには最適な魔物と言えるだろう。何故スライムを選ばなかったのか? それは俺の"同族"とも言える存在であり、無闇に殺したくなかったからだ。
「このように魔法とは、まあ……。何か言葉を言って、その魔法に対する想像を膨らませることで発動することができる。とは言っても最初から出来るわけではないが……」
まあ、何事も経験だ。取り敢えず何回か俺も手伝いながらやらせてみよう。おっ。もう一匹出てきたな。丁度いいタイミングだ。
「レヴィア。今俺がやったことを真似できるか?」
「はいなの!」
レヴィアは元気よくそう言いながら俺と同じように魔法を発動させる。
「ひよ、もえろ!」
レヴィアはスペルを覚えられなかったのか適当な感じで詠唱した。正直、これじゃ発動は難しいだろうと思った。
だが、レヴィアが魔法を唱えたと同時にレヴィアの前に赤い魔法陣が出現し、そこから火の球が出現した。その火の球はバフォラに当たると同時に燃え出す。暫くすると、バフォラは死骸も残さずに全て燃えてしまった。
「……………………」
俺はその光景を目を見開いて呆然と見つめるのだった。
時刻は朝八時。俺は一緒に朝食を食べるべく、レヴィアを起こす。
「……ご飯? ご飯!」
レヴィアはご飯というワードに反応して、勢いよく起きる。朝食は既に作ってテーブルに並べてある。レヴィアは、椅子までトコトコ歩き、ぴょんっとジャンプして座る。うん、まだ小さいのにすごい運動神経だと思う。椅子の高さは約一メートル。それに対してレヴィアの身長は約七十センチ。やっぱりこんだけ高さがあるのにすごいな、レヴィア。
レヴィアを以前眠っている時に"鑑定"してみたことがある。ある程度レヴィアの事を知らないとこの先困ることになるかもしれないからだ。
因みにレヴィアのステータスはこれだ。
名前:レヴィア Lv.10
種族:竜人 性別:女
魔力 25000/25000
HP   30000/30000
攻撃 500
防御 700
俊敏 900
固有スキル
ブレス、竜の咆哮、竜の威圧
スキル
なし
レヴィアは竜人であり、魔力、HPだけが異常に高かった。固有スキルも小さいながら三つも持っており、それなりに優秀な部類に入るだろう。
「よし。食べようか、レヴィア」
「うん! 食べるのー!」
そう言いあって食べ始めるニールとレヴィア。レヴィアがいるので、キラークルの森で食べたような食事ではバランスが悪いので、野菜を多めに、肉を少なめにした。メニューは基本的にこれしか作れないのでレヴィアにはちょっと悪いと思っている。俺、料理得意だからね? そこは本当だから信じてね?
暫くして、食事が食べ終わる。俺は、レヴィアに食器を流しに持っていくように言う。将来自立したときに何も出来ないんじゃ困るからな。因みに、その内食器洗いとか料理とかやらせようかと思っている。
食器を洗い、魔法で乾かしてからポーチに入れる。ん? 何故ポーチに食器を入れるのか? それは……秘密だ。
「レヴィア~。ちょっとこっちに来てくれ~」
俺がそう呼び掛けると、とてとてと歩いて来るレヴィア。うん、可愛いな。嫁に行ってしまう日が悲しくなるやもしれない。
「今日はレヴィアも狩りに連れていくから、そのための準備しようか」
「はーいなの」
そろそろレヴィアにも狩りを覚えて貰わないとな。大きくなってから魔物とかの倒し方を覚えてからじゃ遅いからな。魔法も幾つか覚えさせよう。いつか一人でも狩りが余裕でできるくらいには成長してほしい。
「まずは服だが……。まあこのままでいいか。後は……一応ポーチ持たせて……。護身用のナイフっと。これでいいか」
俺はそれらをまとめてレヴィアに手渡す。レヴィアも俺のまとめたものを受けとる。「じゃあ行くぞ、レヴィア」
「行くのー!」
そういうやり取りをしながら俺とレヴィアは拠点を出発した。
「おっ。丁度いい魔物を発見。レヴィア、一回俺が魔法を放つからよく見てろよ?」
「分かったなの!」
レヴィアが元気よく返事をし、それに対して優しく微笑みを返した後魔法を発動させる。
「火よ。我が呼び掛けに応じたまいて敵を燃やせ……"火球"」
俺はあえて初級魔法を詠唱込みで発動させた。レヴィアに魔法についてより理解してもらうためだ。
俺の放った火球《ファイヤーボール》は、俺が手頃の魔物だと判断した"バフォラ"という頭が二つの蛇を燃やし尽くす。このバフォラという魔物はスライムの次に最弱なモンスターであり、初級冒険者にとっては経験を積むためには最適な魔物と言えるだろう。何故スライムを選ばなかったのか? それは俺の"同族"とも言える存在であり、無闇に殺したくなかったからだ。
「このように魔法とは、まあ……。何か言葉を言って、その魔法に対する想像を膨らませることで発動することができる。とは言っても最初から出来るわけではないが……」
まあ、何事も経験だ。取り敢えず何回か俺も手伝いながらやらせてみよう。おっ。もう一匹出てきたな。丁度いいタイミングだ。
「レヴィア。今俺がやったことを真似できるか?」
「はいなの!」
レヴィアは元気よくそう言いながら俺と同じように魔法を発動させる。
「ひよ、もえろ!」
レヴィアはスペルを覚えられなかったのか適当な感じで詠唱した。正直、これじゃ発動は難しいだろうと思った。
だが、レヴィアが魔法を唱えたと同時にレヴィアの前に赤い魔法陣が出現し、そこから火の球が出現した。その火の球はバフォラに当たると同時に燃え出す。暫くすると、バフォラは死骸も残さずに全て燃えてしまった。
「……………………」
俺はその光景を目を見開いて呆然と見つめるのだった。
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