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Will you marry me?

有賀尋

The feeling that I want to convey

―あんただって‪α‬だのΩだの言う前に1人の人間でしょう?
―自分の体を使ってやるなんて、バカげてる。
Ωだから仕方ないとみんな言うけど、そもそもそんな目で見ること自体が間違ってるんだ

あの言葉は嘘じゃない。
‪α‬だろうがβだろうがΩだろうが、そんなのはただ子どもを産むのが長けてるか否かの違いでしかない。

体を張るあの人がただ痛々しかった。
でも、それはあの人が生きていくために培った武器なのも知っている。
だけど、大切にしてほしい。
聞かれたことがある。

『お前、同情で俺と番えんの?』

と。

あの時俺は答えられなかった。

同情で番えば貴方はやめてくれるのか。

そう口が滑りそうだった。

だけどあの人が知らないだけだったんだ。

本当に愛されるということが何なのか。
本当に欲しいという感情が何なのか。

それが分かったら…。

―...き、...るき

「遥貴、ここで寝るな、風邪引くぞ」

目を開けるとそこには、愛する番がいる。

「...司...」
「何してるんだ、こんな所で寝るなんて」
「...ごめん」

仕事をしながら寝ていたらしい。PCが開きっぱなしだった。
体を起こすと膝の上に乗ってきて、擦り寄ってくる。

「ごめん、寂しい思いさせた?」
「...ちょっとな」

そっと司を抱きしめる。最近素直になってきた司が愛おしい。

「...司」
「...なんだ」

そっと頬に手を当てて見つめる。

伝える言葉はただひとつだ。

―愛してる

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