転生して3分でボスバトル!〜ボスを倒したら邪神になったので異世界の学校に通う〜
ストレス感じやすい神ですいません
「次の授業は実技か...訓練場でやるのか」
「ん、早く行く...楽しみ」
俺は朝の自己紹介からやたらと馬鹿にされてイライラしているのだ、四時間目の実技の授業でストレス発散しようと心に決める。
「...シン様、悪い顔してる」
「気のせいだって、早く行こうぜ」
第一訓練場でやるらしく、俺はレイを連れて行こうとしたのだが、レイは早くも人気者になった様で複数の女子に一緒に行こうと誘われている...
俺はそっとレイから離れて一人で行く事にした、女子の会話に男子は混ざってはいけないのだ。
場所は変わって訓練場、10分の休み時間も終わりクラスメイト全員ともう一クラス訓練場に集まっていた。
「実技の授業はA、Bの二クラス合同でやるぞー、一年実技担当はAクラス担任のボーン・バスターだ、よろしく頼むぞー」
実技の授業は熱血教師に見せかけたクソ教師か、少し嫌だな。
「早速だが決闘方式の魔法戦をして貰うぞ、AクラスもBクラスも実力はかなり変わるわけじゃないから見下したり緊張し過ぎたりはするなよ、まぁ一部の馬鹿なんかには身の程をしっかり教えてやれよ。」
最初の実技でいきなり試合か...というかあの教師最後に俺の方見なかったか?
「んーそうだな、まずは例としてAクラスのシン・ジェネスと同じくAクラスのウィル・ドリム・アストリア、ちょっとやってみろ。」
は?
「ちょっと待って下さいよ先生、偉大な賢者を騙る愚か者の平民の相手をこの僕がしないといけないのですか?」
「あくまで例だよみんなに分かりやすく伝える為さ、決闘方式は分かるよな?先に一撃当てた方が勝ちという奴だ、それくらいならいいだろ?」
「そうですね、まぁ先生に頼まれてはやるしかないですね」
何故か俺抜きで話が進んでいる、というか賢者ってなんだよ。
「と、言うわけだ!シンとアストリア君以外は上の観客席で見ておきなさい」
あぁ...完全にやらないといけない奴だ、こうなったらウィルとか言う奴とクソ教師にこのストレスをぶつけるしかないのか?
「おい平民、偉大な賢者を騙った罰を大きいぞ?この僕が直々に与えてやるから精々防御壁でも作るんだな。」
「それじゃあカウントするぞ、3、2、1、開始!」
なんか始まってしまった、観客席に座っている奴らも大半が笑いながら見ている、笑ってないのは...レイとアリスって子だけか...
「おい平民、20秒間僕は動かないから好きに魔法を組んでいいぞ、それくらいのハンデはやらないと相手にならないだろうからな。」
「おいおい、ハンデなんかあげても勝負にならないだろう?アストリア君は早く終わらせてあげなさい」
なんか言っている、断片的にしか聞こえないがイライラするな、だがそれには乗らない、ハンデなんか貰わず叩きのめさないとこれからの学校生活が面倒くさそうだからだ。
──場所は観客席に移る
「えっと、レイちゃんだよね?シンさん大丈夫なの?動かないけど...」
「ん、大丈夫...というか貴方だれ?」
「えっと、私アリス・ミクロソフィアって言って同じクラスなんだけど...」
「覚えてない...」
側から見たらかなり幼い子同士が話し合っている様に見えるこの光景、レイは興味ないことはあまり覚えないのだ。
「シン様は誰にも負けない...というか貴方なんなの?」
「えっと、私シンさんと受験会場が同じで色々見てたんだけど...」
「...見てたのに心配?」
「確かにシンさんは強かったけどウィル様には勝てないんじゃないかなって...ほら、ウィル様は一応王族だし二級魔法士だし...」
「そう...ならそのウィルって奴の心配しとけばいい、最悪死ぬかもしれない...シン様のイライラが凄い伝わってくる」
「え?...」
───場所は下段の決闘場所に戻る
「おい、もう20秒経つぞ?」
「構わない」
「せっかくハンデをくれてやったというのになぁ?手加減はしないぞ!炎よ!《ファイヤスネーク》風よ!《ウインドカッター》雷よ!《ライトニングアロー》」
一気に魔法を打って来た、ハンデの20秒とやらの間にも色々言われイライラしているのだ、もう我慢する必要は無いだろう。
「《ニブルヘイム》」
一応口に出したが回避は出来ない氷の最上級魔法、範囲を極限まで絞って打った。
空間が凍る、訓練場下段のスペースは全て凍った、地面も壁も魔法も相手も隣で見ていた教師も。
殺したらダメだと思い、下半身だけを完全に凍らせた、このまま数分経ったら恐らく二度と歩けないだろう...
俺は頭を冷やそうと訓練場を後にした。
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