俺の青春は魔法と共に!
第1章03『レイピア』
「じゃあ早速始めようか。剣ならそこにあるからなんでも使っていいよ」
シエルが指さした方向を見るとそこには丸いテーブルの上にたくさんの剣が並べられていた。
「俺の知識だとあれがレイピアか。
それであれは、レイピアだな。
おっ? これは...って、全部レイピアじゃね!?」
「そうだよ。この国ではほとんどの人がレイピアを使っているんだ。べつに他の剣を揃えられなかったわけじゃないからね」
「その言い方だと他に揃えられなかったんだな。まぁいいや、じゃあ俺の直感を信じて...これだぁぁ!」
俺は直感で目の前に置かれていた、持ち手の部分が銀色で五角形の装飾をされたものを選んだ。
「俺はこの剣に『エクスカリバー』と名ずけよう」
「君は男の子なんだからそれは既に持ってるんじゃないの?」
「『エクスカリバー』を下ネタでとらえないでもらえる!?」
たしかに『エクスカリバー』って男のアレっていうネタもあるが...
というか、なんであいつがそれを知ってんの?
この世界の『エクスカリバー』ってそれなの!?
「はいはい。冗談はここまで。じゃあ練習場所に移動するよ。荷物は適当に置いといてよ」
「あぁ、もう始めんのか。てか、そういえば荷物も一緒に持ってきてたんだな」
リュックを背負っていたことに今更気づいた俺は、中に異世界で使えそうなものがないか確認することにした。
といっても、下校途中に召喚されたのだ。リュックのなかなんて勉強道具くらいしかはいってないはずだ。
「ええっと。筆入れと、ノート、サイフ、そして唯一持ち運んでいた英単語帳か。あれ?スマホがないな。」
そういえばあの日は寝坊したせいで、充電したまま家に忘れてきたんだった。
くっそぉー。スマホがなきゃ異世界無双できねえじゃねえかよ!
異世界はスマートフォンと共にじゃないといけないのに。
「確認は済んだかな? あと、その格好じゃ動きにくいだろうしこれに着替えてよ」
そう言って、シエルはどこから出てきたのか、俺に白Tに黒色の短パンを渡してきた。
今の俺の格好は、学ランの上に紺色のコートを羽織り、スノーブーツというなんとも動きにくい格好である。
ちなみに俺は、髪型が崩れるのが嫌なため帽子はかぶっていなかった。
手袋もまだつけていない。
「この世界にもジャージってあるんだな。もっとカッコイイ感じの服を渡されるとおもったんだけど...」
「それは最後にわたすよ。でも、今渡したら君の血で真っ赤にそまっちゃうからね」
「それってほんのちょっとだよね!?今のでこれからの練習へのモチベが下がってきたよ!!」
「よし練習場所に行こうか」
「無視!? ほんとに頼みますよ先生!!」
俺の言葉を受け流し、シエルは書庫の扉に向かっていふわふわと移動した。
「ええっとー。『ウェズリー草原』の鍵はこれかな?」
扉には内側にも関わらず何故か鍵穴がついている。
シエルはどこからともなく鍵を出すと鍵穴に差し込んだ。
「なあ。さっきから鍵とか服とかどっからだしてんだ?」
「これはね 『トランス』っていう魔法をつかっているんだよ」
「魔法きたぁぁ! それ俺にも教えてくれよ!!」
「だーめ。魔法は学校で習いなさい。」
「えぇー。ケチケチすんなよぉ。魔法つかいたい〜」
「じゃあ、今日の練習を頑張ったら教えてあげようかなー」
「よっしゃぁぁ! さっそく練習しようぜ先生!!」
「君ってほんと扱いやすくて助かるよ」
ガチャっという音と共にドアを開けたシエルは、外に出る前にそう俺に微笑みかけた。
「さあ、ようやく俺の異世界生活の第一章がはじまるようだな。入学までに剣技を極めて、異世界ハーレムのはじまりだぜ!」
そして、ドアの向こうからは心地の良い風とともに、無限に広がっているようにも見える草原が目に飛び込んできたのだった。
シエルが指さした方向を見るとそこには丸いテーブルの上にたくさんの剣が並べられていた。
「俺の知識だとあれがレイピアか。
それであれは、レイピアだな。
おっ? これは...って、全部レイピアじゃね!?」
「そうだよ。この国ではほとんどの人がレイピアを使っているんだ。べつに他の剣を揃えられなかったわけじゃないからね」
「その言い方だと他に揃えられなかったんだな。まぁいいや、じゃあ俺の直感を信じて...これだぁぁ!」
俺は直感で目の前に置かれていた、持ち手の部分が銀色で五角形の装飾をされたものを選んだ。
「俺はこの剣に『エクスカリバー』と名ずけよう」
「君は男の子なんだからそれは既に持ってるんじゃないの?」
「『エクスカリバー』を下ネタでとらえないでもらえる!?」
たしかに『エクスカリバー』って男のアレっていうネタもあるが...
というか、なんであいつがそれを知ってんの?
この世界の『エクスカリバー』ってそれなの!?
「はいはい。冗談はここまで。じゃあ練習場所に移動するよ。荷物は適当に置いといてよ」
「あぁ、もう始めんのか。てか、そういえば荷物も一緒に持ってきてたんだな」
リュックを背負っていたことに今更気づいた俺は、中に異世界で使えそうなものがないか確認することにした。
といっても、下校途中に召喚されたのだ。リュックのなかなんて勉強道具くらいしかはいってないはずだ。
「ええっと。筆入れと、ノート、サイフ、そして唯一持ち運んでいた英単語帳か。あれ?スマホがないな。」
そういえばあの日は寝坊したせいで、充電したまま家に忘れてきたんだった。
くっそぉー。スマホがなきゃ異世界無双できねえじゃねえかよ!
異世界はスマートフォンと共にじゃないといけないのに。
「確認は済んだかな? あと、その格好じゃ動きにくいだろうしこれに着替えてよ」
そう言って、シエルはどこから出てきたのか、俺に白Tに黒色の短パンを渡してきた。
今の俺の格好は、学ランの上に紺色のコートを羽織り、スノーブーツというなんとも動きにくい格好である。
ちなみに俺は、髪型が崩れるのが嫌なため帽子はかぶっていなかった。
手袋もまだつけていない。
「この世界にもジャージってあるんだな。もっとカッコイイ感じの服を渡されるとおもったんだけど...」
「それは最後にわたすよ。でも、今渡したら君の血で真っ赤にそまっちゃうからね」
「それってほんのちょっとだよね!?今のでこれからの練習へのモチベが下がってきたよ!!」
「よし練習場所に行こうか」
「無視!? ほんとに頼みますよ先生!!」
俺の言葉を受け流し、シエルは書庫の扉に向かっていふわふわと移動した。
「ええっとー。『ウェズリー草原』の鍵はこれかな?」
扉には内側にも関わらず何故か鍵穴がついている。
シエルはどこからともなく鍵を出すと鍵穴に差し込んだ。
「なあ。さっきから鍵とか服とかどっからだしてんだ?」
「これはね 『トランス』っていう魔法をつかっているんだよ」
「魔法きたぁぁ! それ俺にも教えてくれよ!!」
「だーめ。魔法は学校で習いなさい。」
「えぇー。ケチケチすんなよぉ。魔法つかいたい〜」
「じゃあ、今日の練習を頑張ったら教えてあげようかなー」
「よっしゃぁぁ! さっそく練習しようぜ先生!!」
「君ってほんと扱いやすくて助かるよ」
ガチャっという音と共にドアを開けたシエルは、外に出る前にそう俺に微笑みかけた。
「さあ、ようやく俺の異世界生活の第一章がはじまるようだな。入学までに剣技を極めて、異世界ハーレムのはじまりだぜ!」
そして、ドアの向こうからは心地の良い風とともに、無限に広がっているようにも見える草原が目に飛び込んできたのだった。
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