大罪の魔女達

黒猫

終わりの始まり

「これで、さよならよ。」色欲が、傲慢に対して銃を突きつけて言った。
「いずれこうなるとは思っていたけけどまさかこんな形になるとはね」「ねえさっ…やめっ…っっうああ!!」強欲が私の傲慢に向けて伸ばした腕を踏みつけた。
           「「…ごめんね…二人とも…」」
どうして…どうしてこうなったの…どうして…憎い…憎い…憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い姉さま達をこんな風にした奴が…「憎い!!」私に運命を変える力があるなら…8番目なら…特別なら!!「私のワガママ位聞いてよ!!」お願い…お願いします…こうなる前に…私たちを…時間を…戻して…『本当に…おまえが…望むなら…』声が聞こえる本当に望むならと…代償を払う覚悟があるならと…「いいよ…あげる…何でもあげるから!!だから…だから叶えて!!私の願いを!!」






……

波の音が聞こえる誰かが私を呼んでいる。
誰?私を呼ぶのは…流鏑馬(やぶさめ)?
……

「うーん…あともうちょっとー…」私が言うとしばらく沈黙が続いたあと…
ゴンっ…
その一撃によって私は現実に戻った。
「いったあ…さめもうちょっと手加減してくれてもいいじゃん!!」私が怒って言うとさめが「零(レイ)が起きないからだろ!!」そう言って怒った。
「でもさめの頭突きすっごい痛…い」私が黙りこむとさめが心配そうにあわあわし始めた。
「さめ大丈夫?!おでこ赤いよ?」私が心配そうに聞くとさめは私にデコピンをした。
「あうっ」「はぁ…まあいいや皆様が待ってるぞ零」「え?!もうそんな時間?!急いで準備しなきゃ!!」私がいそいそと着替え始めると、「こんな所で着替えるな!!」とさめが顔を真っ赤にして私をグイグイと着替え部屋の方へと押していった。
「じゃあ俺は外で待ってるからな!!」さめが顔を真っ赤にしながら言った。
「うんわかった!!」さめは着替え部屋から出ていった。
(…もうちょっとからかっても良かったかもな〜)今日は年に1度の私たち大罪の魔女の会合がある日だ。
私たち大罪の魔女は王国と国王そして国民を守る義務がある1人1つの国だ私たちが生き延びる言い訳はそれしかないから…
「よしっと」そして…堅苦しい服にならなければ行けない日でもある。
「さめ終わったよ〜」着替え終わったので着替え部屋から出てくる。
今回は黒の軍服によく似た服に訓示帽黒いコートを肩から袖を通さずに着ている。
「…今日は軍事会議なのか?」さめが不思議そうに聞く。
「ううん、違うよただの気まぐれってだけだから」私が言うとさめはぼそっと「ほかの方々と違ってよく変わるよな、零は…」そう言った。

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