T.T.S.
FileNo.3 The truth in her memory Chapter 1-6
6
源が降り立った地より、南に5kmほど離れた森の中、木佐幸太郎は足を止める。
T.T.S.出現。
空き家に転がっていた死体に仕込んだセンサーが、そう告げている。
「1人か……舐められたもんだ」
恐らく、正岡絵美だろう。かつて責任感の結晶のようだった少女は、確かAlternativeを設立した後、T.T.S.に加わっていたはずだ。
恐らく、彼女は今も変わらず咎人を追っていることだろう。幼い頃に目の前で母親と姉を殺害されて以来、彼女の人生は犯罪者への復讐で染まっていた。今日だって、きっと幸太郎を追って来ている。
だが、仮に彼女が来たのならば、T.T.S.は人選を誤ったと言わざるを得なかった。
「今の俺をあの頃と同じ気持ちで追うなよ、お嬢ちゃん」
すでに5人斬った。
斬撃に手が馴染み、感覚が研ぎ澄まされてきている。光学迷彩だろうがテーザー銃だろうが、斬り捨ててやる。
「こっちはもう人斬りに堕ちる気満々だからな」
血飛沫を浴び、血溜りに浸かる覚悟はできていた。
源が降り立った地より、南に5kmほど離れた森の中、木佐幸太郎は足を止める。
T.T.S.出現。
空き家に転がっていた死体に仕込んだセンサーが、そう告げている。
「1人か……舐められたもんだ」
恐らく、正岡絵美だろう。かつて責任感の結晶のようだった少女は、確かAlternativeを設立した後、T.T.S.に加わっていたはずだ。
恐らく、彼女は今も変わらず咎人を追っていることだろう。幼い頃に目の前で母親と姉を殺害されて以来、彼女の人生は犯罪者への復讐で染まっていた。今日だって、きっと幸太郎を追って来ている。
だが、仮に彼女が来たのならば、T.T.S.は人選を誤ったと言わざるを得なかった。
「今の俺をあの頃と同じ気持ちで追うなよ、お嬢ちゃん」
すでに5人斬った。
斬撃に手が馴染み、感覚が研ぎ澄まされてきている。光学迷彩だろうがテーザー銃だろうが、斬り捨ててやる。
「こっちはもう人斬りに堕ちる気満々だからな」
血飛沫を浴び、血溜りに浸かる覚悟はできていた。
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