お前ら『神器』って自覚ある?
2話
「……これで全部?」
「ああ、一応な」
「わー……ご主人様、いっつもたくさん買うね!食いしん坊さんだ!」
「お前らの分だからな?俺1人が食うわけじゃないからな?」
買った食材を持ち上げ、今度は飯屋に向かう。
「あ、ご主人様、私が持ちます」
「いいよ。リリアナに持たせるから」
「は?!なんであたしが持たなきゃいけないのよ!」
「お前一番力持ちだろうが」
嫌そうにしながらも、荷物を持ってくれるリリアナ。
「ね、ご飯!ご飯行こ!」
「ああ……行こうか」
「ちょっと、あたしだけに荷物持たせるの?!酷くない?!ご主人も持ってよ!」
「それなら私が持ちますよ……えへへへ……♪」
「さすがソフィア!頼りになるわ!」
重い食材を、ソフィアが楽しそうに持つ。
……いや、全部持たせんのかよ。
「……まあ、ソフィアが持ちたいんなら俺は何も言わないけどさ」
「任せてくださいご主人様……あの、できるならば、その……罵倒してくれると嬉しいです」
「よし、飯食いに行くぞー」
「はぁぁ……♪無視ぃ……♪最高ですぅ……♪」
恍惚とした表情のソフィアが、嬉しそうな苦しそうな声を上げる。
うん、こいつは俺の手に負えねえ。
「ごっ飯!ごっ飯!」
「わかったわかったから落ち着け」
アルマに引っ張られるようにして、町中を進む。
「あ、待て、ソフィアが追い付けてねぇ!」
「放置……♪放置ぃぃぃ……♪」
ズルズル荷物を引きずるソフィア……ダメだ。まったく追い付けてねえ。
「……はぁ……もう、しょうがないわね。半分持つわ」
「あっ……ありがとうございますリリアナ」
リリアナが荷物を持ち、こちらを追ってくる。
……相変わらず力持ちだなぁ……
―――――――――――――――――――――――――
「はーっ!お腹いっぱーい!」
「よかったなアルマ」
「うんっ!優しいご主人様、だーい好き!」
抱き付くアルマの頭を撫でる。
はぁ……ほんと、お前だけが俺の癒しだよ……
「……ねぇご主人」
「ん?」
「明日からよね……学校」
「……ああ、そうだな」
俺は16歳……明日から『王国立 アーネスト学院』に通わなくてはならない。
『王国立 アーネスト学院』―――『神器』を扱う者が、絶対に通わなくてはならない学院だ。
「……それって、あたしたちも行かなきゃいけないのよね?」
「まあ、そうだな」
「……くっそめんどくさ……」
わざわざ学院に通うために、親元を離れて『ヘヴァーナ王国』にやって来たのだ……が。
……正直、もう家に帰りたい。
だってこの3人だよ?
アルマはともかく、リリアナとソフィアはなぁ……見た目と『神器』としての性能は最上級なのに。
「……ま、お前らは勉強不足な部分があるからな」
「はー?!あたしは『神器』よ?!勉強なんか必要ないわ!」
「そうか……アルマとソフィアは?」
「はーい!アルマ、ご主人様と一緒に学院行きたーい!」
抱き付くアルマが、頭を擦り寄せてくる。
「私も、ご主人様が行くのであれば、それに付いていきます」
「……だ、そうだ。リリアナは1人で留守番しとくか?俺が卒業するまでな」
「……あーもう!わかったわよ!どうせあたしがいないと、ご主人は戦えないんだし!付いていってあげるわ!」
……まあ確かに、こいつの言う通りだ。
俺はリリアナがいないと、攻撃手段がない。
「……頼りにしてるぞ、リリアナ」
「はん!あたしに斬れない物はないからね!」
……さて、明日から学院生活になるんだし、今日中に色々用意しとかないとな。
「ああ、一応な」
「わー……ご主人様、いっつもたくさん買うね!食いしん坊さんだ!」
「お前らの分だからな?俺1人が食うわけじゃないからな?」
買った食材を持ち上げ、今度は飯屋に向かう。
「あ、ご主人様、私が持ちます」
「いいよ。リリアナに持たせるから」
「は?!なんであたしが持たなきゃいけないのよ!」
「お前一番力持ちだろうが」
嫌そうにしながらも、荷物を持ってくれるリリアナ。
「ね、ご飯!ご飯行こ!」
「ああ……行こうか」
「ちょっと、あたしだけに荷物持たせるの?!酷くない?!ご主人も持ってよ!」
「それなら私が持ちますよ……えへへへ……♪」
「さすがソフィア!頼りになるわ!」
重い食材を、ソフィアが楽しそうに持つ。
……いや、全部持たせんのかよ。
「……まあ、ソフィアが持ちたいんなら俺は何も言わないけどさ」
「任せてくださいご主人様……あの、できるならば、その……罵倒してくれると嬉しいです」
「よし、飯食いに行くぞー」
「はぁぁ……♪無視ぃ……♪最高ですぅ……♪」
恍惚とした表情のソフィアが、嬉しそうな苦しそうな声を上げる。
うん、こいつは俺の手に負えねえ。
「ごっ飯!ごっ飯!」
「わかったわかったから落ち着け」
アルマに引っ張られるようにして、町中を進む。
「あ、待て、ソフィアが追い付けてねぇ!」
「放置……♪放置ぃぃぃ……♪」
ズルズル荷物を引きずるソフィア……ダメだ。まったく追い付けてねえ。
「……はぁ……もう、しょうがないわね。半分持つわ」
「あっ……ありがとうございますリリアナ」
リリアナが荷物を持ち、こちらを追ってくる。
……相変わらず力持ちだなぁ……
―――――――――――――――――――――――――
「はーっ!お腹いっぱーい!」
「よかったなアルマ」
「うんっ!優しいご主人様、だーい好き!」
抱き付くアルマの頭を撫でる。
はぁ……ほんと、お前だけが俺の癒しだよ……
「……ねぇご主人」
「ん?」
「明日からよね……学校」
「……ああ、そうだな」
俺は16歳……明日から『王国立 アーネスト学院』に通わなくてはならない。
『王国立 アーネスト学院』―――『神器』を扱う者が、絶対に通わなくてはならない学院だ。
「……それって、あたしたちも行かなきゃいけないのよね?」
「まあ、そうだな」
「……くっそめんどくさ……」
わざわざ学院に通うために、親元を離れて『ヘヴァーナ王国』にやって来たのだ……が。
……正直、もう家に帰りたい。
だってこの3人だよ?
アルマはともかく、リリアナとソフィアはなぁ……見た目と『神器』としての性能は最上級なのに。
「……ま、お前らは勉強不足な部分があるからな」
「はー?!あたしは『神器』よ?!勉強なんか必要ないわ!」
「そうか……アルマとソフィアは?」
「はーい!アルマ、ご主人様と一緒に学院行きたーい!」
抱き付くアルマが、頭を擦り寄せてくる。
「私も、ご主人様が行くのであれば、それに付いていきます」
「……だ、そうだ。リリアナは1人で留守番しとくか?俺が卒業するまでな」
「……あーもう!わかったわよ!どうせあたしがいないと、ご主人は戦えないんだし!付いていってあげるわ!」
……まあ確かに、こいつの言う通りだ。
俺はリリアナがいないと、攻撃手段がない。
「……頼りにしてるぞ、リリアナ」
「はん!あたしに斬れない物はないからね!」
……さて、明日から学院生活になるんだし、今日中に色々用意しとかないとな。
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