異世界召喚 ~繋りを失った幼馴染の少女に異世界へ召喚されました~
16話
デートでの事があってから数週間経過し、僕も優君も無事、期末テストを切り抜け夏休みを迎えた。
「夏休み、海、プール……! 遊び三昧や!」
夏休みが間近に迫り、テンション高くなっているのは優君だ。
「せやな……。文音ちゃんと行くんやろ? まあ、僕は稽古三昧や……!」
僕はそこまでテンション高くない……。
「偶には息抜きも大切やで? あまり堅い事ばかりやってると、小明ちゃん取られてまうで? 文音に聞いた限りでは、夏休みに向けて、学年の男子に声掛けられてるらしいねん」
小明は、まあ、かわいいから、声掛けられてもしゃーないよな……。
「行くか行かんかは、小明が決める事やで、俺が口挟む事ちゃうわ……」
「何で、そんな弱気やねん? 男やったら、一か八か誘ってみい?」
僕の弱気な発言に、らしい事語る優君。
「せやったら、優君はもう文音ちゃんを誘ったっちゅうこと?」
「これから……、誘おう、思うとるとこや……」
僕の質問に、一転、しどろもどろに答える優君……。
「何や……。らしい事語るから、優君、もう誘っとったんかと思ったわ……。優君もヘタレやろ?」
「ぐっ……! なら、どっちが誘えるか、先に了承得られるか競争や!」
僕の指摘に、競争を煽る優君……。
「優君、それはフェアやないで? 前やったら、それも有りやったけどな……。優君は確実やん!」
「確実かどうかわからへんやん?」
「何言うとんねん? 文音ちゃんは確実や! 俺の方は可能性低いんやで?」
「埒明かんわ! ヘタレ同士、誘いに行こうやないか?」
「そうするか……」
僕達は、それぞれの相手へ誘いに行く事になった……。
「結局は、同じになってしもうたな……」
「同じとか無いやろ?」
僕達は、放課後、文音ちゃんから迎えに来て、と優君に連絡があり、僕達は、小学校に向かっている。さっきから、こんな会話ばかりである。
そして、小学校に着いた。
「小学生も、中学生もやっとる事変わらへんな……?」
「せやな……」
玄関の昇降口前で待っている文音ちゃんや小明の周りには、男子達が蝿の様に集っていた。
「文音!」
優君が文音ちゃんに呼び掛けた。
「優君! 凌先輩!」
文音ちゃんが気付き、手を振り、小明の手を引いてこちらに向かおうとする。が、男子達が小明の腕を離さず、引っ張っている。
「おい、男子! ええ加減、手を離したれや!」
僕は、男子達を睨み付けながら、近づいた。
「何や、先輩! 小明と関係あらへん……」
「凌君!」
男子が言い返そうとする所で、小明が手を振り切って飛び込んで来た。
「あんた達こそ、関係あらへん! ただのクラスメイト、個人的な付き合いは望まへん!」
小明は、結構、ハッキリと物を言う方である。
「凌君、行こ?」
僕に対して、ニッコリ笑いかけながら言った。男子達は、自分達と僕との態度の違いに茫然としていた。
「文音も行くで?」
優君は、文音ちゃんに声を掛け、手を引いていた……。優君も文音ちゃんも顔を赤くしていた……。どんだけ初(うぶ)やねん?
お前もな……?、と優君がツッコミを入れていた。
「夏休み、海、プール……! 遊び三昧や!」
夏休みが間近に迫り、テンション高くなっているのは優君だ。
「せやな……。文音ちゃんと行くんやろ? まあ、僕は稽古三昧や……!」
僕はそこまでテンション高くない……。
「偶には息抜きも大切やで? あまり堅い事ばかりやってると、小明ちゃん取られてまうで? 文音に聞いた限りでは、夏休みに向けて、学年の男子に声掛けられてるらしいねん」
小明は、まあ、かわいいから、声掛けられてもしゃーないよな……。
「行くか行かんかは、小明が決める事やで、俺が口挟む事ちゃうわ……」
「何で、そんな弱気やねん? 男やったら、一か八か誘ってみい?」
僕の弱気な発言に、らしい事語る優君。
「せやったら、優君はもう文音ちゃんを誘ったっちゅうこと?」
「これから……、誘おう、思うとるとこや……」
僕の質問に、一転、しどろもどろに答える優君……。
「何や……。らしい事語るから、優君、もう誘っとったんかと思ったわ……。優君もヘタレやろ?」
「ぐっ……! なら、どっちが誘えるか、先に了承得られるか競争や!」
僕の指摘に、競争を煽る優君……。
「優君、それはフェアやないで? 前やったら、それも有りやったけどな……。優君は確実やん!」
「確実かどうかわからへんやん?」
「何言うとんねん? 文音ちゃんは確実や! 俺の方は可能性低いんやで?」
「埒明かんわ! ヘタレ同士、誘いに行こうやないか?」
「そうするか……」
僕達は、それぞれの相手へ誘いに行く事になった……。
「結局は、同じになってしもうたな……」
「同じとか無いやろ?」
僕達は、放課後、文音ちゃんから迎えに来て、と優君に連絡があり、僕達は、小学校に向かっている。さっきから、こんな会話ばかりである。
そして、小学校に着いた。
「小学生も、中学生もやっとる事変わらへんな……?」
「せやな……」
玄関の昇降口前で待っている文音ちゃんや小明の周りには、男子達が蝿の様に集っていた。
「文音!」
優君が文音ちゃんに呼び掛けた。
「優君! 凌先輩!」
文音ちゃんが気付き、手を振り、小明の手を引いてこちらに向かおうとする。が、男子達が小明の腕を離さず、引っ張っている。
「おい、男子! ええ加減、手を離したれや!」
僕は、男子達を睨み付けながら、近づいた。
「何や、先輩! 小明と関係あらへん……」
「凌君!」
男子が言い返そうとする所で、小明が手を振り切って飛び込んで来た。
「あんた達こそ、関係あらへん! ただのクラスメイト、個人的な付き合いは望まへん!」
小明は、結構、ハッキリと物を言う方である。
「凌君、行こ?」
僕に対して、ニッコリ笑いかけながら言った。男子達は、自分達と僕との態度の違いに茫然としていた。
「文音も行くで?」
優君は、文音ちゃんに声を掛け、手を引いていた……。優君も文音ちゃんも顔を赤くしていた……。どんだけ初(うぶ)やねん?
お前もな……?、と優君がツッコミを入れていた。
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