異世界召喚 ~繋りを失った幼馴染の少女に異世界へ召喚されました~

ノベルバユーザー232154

13話

数日後、不良達(手下)は、勧告拒否の封書を持って来た。

「なるほどね……。近々、争闘になりそうやね?」

「せやな……」

はあ……、面倒やな……。ボスっていうのがどういう奴か知らへんけど、素直に従っていれば、手間掛けんで済んだのに。


そして放課後、彼らはやって来た。

「俺の連れをやった二人言うんはこの二人か?」

「ハイ。ボス!」

ボスと言われる男は、他のメンバーより体格の良い筋肉質な体つきをしていた。

「ボスさん、勧告拒否の返事寄越しはったけど、どないするつもりや?」

僕は、少し威圧を加える。

「そんなもん、決まっとるやろ! お前、二人、ぶっ倒す!」

ボスは返事をした。

「優君、僕がボスさんやるさかい。優君は、他のメンバー相手したって?」

「ええで? 凌、不覚取るなや?」

「わかっとる。優君、任せたで!」

僕は、優君と打ち合わせをして、向き合った。

「お前、一人で十分なんか? 俺も舐められたもんやな」

ボスは、僕達に向かって、言葉を放った。

「せや! 僕は、あんたより、よっぽど強い男を相手にしとるさかい? それに、一対一のタイマンやでな……。優君は、他のメンバー相手したるからな」

「くっ、このガキゃあ!」

ボスは、殴りかかって来た……。

「(遅い!)はっ!」

ドス!僕は、ボスの腕を掴んで、背負い投げをした。

「グハッ! この野郎!」

ボスは起き上がり、殴りかかって来る。

「はっ!」

僕は避け、カウンターで鳩尾に拳打を打ち込み、前屈みに怯んだ所を再度投げ飛ばした。

「ぐっ! 何でや!」

ボスは、自棄になり、殴りかかって来た。

「(余計、動きが悪くなっているよ?)せいっ!」

僕は、大振りになったボスのパンチを軽く避け、顎に打ち込み、ボスはのけ反りながら倒れた。気絶したようだ。

「いっちょあがり!」

僕は、手をパンっ!パンっ!と叩きながら告げた。

「優君、終わったで?」

「りょーかい!」

優君に声かけた所、優君も終わった所やったみたい。

「ほな、不良さん達? 約束は守ったってな!」

僕達は、その場を後にした。不良さん達は、以後絡んで来る事は無くなったし、屋上もしっかり開放された。めでたしめでたし。



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