屋根裏見たら異世界降臨

ノベルバユーザー198902

10話 また次へ

駆け出した少年。紫色という独特な色の髪型だが、覇気が違う。確実に強さが俺とは比べ物にならないだろう。そんな考察をするが見た方が早い。進展は早くもメネルが追い込まれている。


「やっぱり剣神さんは一味違うねぇ」


「そんな余裕を言ってられるのかな?」


そうすると剣のひと振りでカマイタチが起こる。


「俺も参戦してくる。」


結構やられてるが残っているはずだ。分身が。


「全てを吸い込み永遠の闇へと落とせ【ブラックホール】」


そう言うと紫色の少年を吸い込む。いや、正しくは引き寄せる。


「うわっ!?」


吸い込む寸前で止め、次へと行動を移す。


「闇よ貫け【夜水晶】」


その瞬間ハルキ達(分身など)が四方八方から夜水晶を飛ばす。


「むっ、ここまでか」


メネルはこれ以上は無理と察知したのか魔法を唱える。


「【テレポート】」


透き通る声でその森に伝わっていく。


そして夜水晶が当たる前にメネルは消えていた。いや、それで良かったのだ。当たっていたら死んでいたかもしれない。俺は殺そうとしてしまった。仲間を。だけど今のメネルはメネルじゃない。


「それよりもえっと剣神さんありがとう。助かったよ」


「いやいや、それに剣神じゃなくて普通に呼んでくれ、名前はバールドラ・アルスだ!」


「アルスか、俺はミネラ・ハルキ。宜しくな!」


「ああ、それよりもさっきのは?殺したくないようだったが?まぁ最後のは無しとして」


「あいつは仲間なんだが、多分だが連れ去られそして今に至る。」


「ふむ、考えられるものとしては記憶改ざんか?もしくは自分でか。」


「できれば前者であって欲しい。」


「というかその前にハル!治療!」


「えっ?」


傷口がとにかくやばいことに気づく。


「僕に任せて。」


「?」


「伝わりし神秘よ、ここに光をもたらせ【完全治癒】」


その瞬間傷が光り始め、埋まっていく。


「治った、のか?」


「うん、これで完治してるはず」


「助かった。ひとまずお礼をさせてくれ!」


「いやいや、僕はやる事をやったまでだよ!それに…」


「イケメン」


「へっ?ハルそういう趣味?」


「いやいやいや!男でも憧れるよね!?」


「いっ、いや僕はまだまだだよ」


イケメン&純粋【確】


「それよりも僕はやらなきゃいけない事があるから」


「本当に助かった!このお礼はいつか」


「ああ、じゃあまた!」


そう言って風とともに去る。


「ナツ、明日から情報収集しようか」


「ん?やっと戻ってくれたかな?」


「気にしなくていいよ!これから返してくれれば」


「あぁ、任せろ!」


それとともに日は明けた。

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