屋根裏見たら異世界降臨
2話 二重人格には気づけない
やばい、何かが出てくる。抑えられない。
ハルキは負の感情に気づかない。
ピキっ、音とともにハルキは堕天使となった。残ったのはほんとに少しの意識と、ハルキではない誰か。
剣を抜いてしまう。ナツの病室が別だった事は不幸中の幸いだろう。
「だめだ、ここにいてはだめだ。」
少しの意識で自制をかける。
「はぁはぁ、くっそ」
壁に手を付きながら窓に寄り、開け、そこから飛び出す。
月が出た夜。その中に紛れ込んだ闇。闇が向かった先は来る時に通った山。そこには風の加護を受け、5分足らずで着いてしまう。
木に背中を付け、寄りかかる。例のゴブリン達が顔を覗かせるが体を震わせ逃げて行く。
が、それが正しい判断だろう。今のハルキは、ハルキであってハルキじゃない。
そして夜が明ける。
「う、体が痛い。」
病室の窓が開いている。そこから風が吹いているがそれが傷に染みる。
「おはようございますハルキさんって傷口が開いてる!?先生っ!」
看護師さんが入ってくるが傷口に気づくやいなやすぐさま先生を呼びに行く。再び目覚めたのはその日の夕方であった。
トントン
「ハルー、起きてる?」
「ああ、入っていいよ」
「失礼しまーす。」
そう言うとひょこっと顔を覗かせる。
「というかナツ大丈夫なのか?」
「いいとは言いきれないかなぁ、それでも魔法で回復してもらったから」
「回復魔法?メネルは?あれ?あれ?」
「ハルキ!?落ち着いて!」
呼吸が荒くなる。荒くなるのを自分でも止められない。
自分の油断。負い目。あの時にもっと情報を集めてれば。
負の感情に負の感情が重なり、また負の感情が重なっていく。そうしてハルキが起きたのは夜中だった。
ハルキは負の感情に気づかない。
ピキっ、音とともにハルキは堕天使となった。残ったのはほんとに少しの意識と、ハルキではない誰か。
剣を抜いてしまう。ナツの病室が別だった事は不幸中の幸いだろう。
「だめだ、ここにいてはだめだ。」
少しの意識で自制をかける。
「はぁはぁ、くっそ」
壁に手を付きながら窓に寄り、開け、そこから飛び出す。
月が出た夜。その中に紛れ込んだ闇。闇が向かった先は来る時に通った山。そこには風の加護を受け、5分足らずで着いてしまう。
木に背中を付け、寄りかかる。例のゴブリン達が顔を覗かせるが体を震わせ逃げて行く。
が、それが正しい判断だろう。今のハルキは、ハルキであってハルキじゃない。
そして夜が明ける。
「う、体が痛い。」
病室の窓が開いている。そこから風が吹いているがそれが傷に染みる。
「おはようございますハルキさんって傷口が開いてる!?先生っ!」
看護師さんが入ってくるが傷口に気づくやいなやすぐさま先生を呼びに行く。再び目覚めたのはその日の夕方であった。
トントン
「ハルー、起きてる?」
「ああ、入っていいよ」
「失礼しまーす。」
そう言うとひょこっと顔を覗かせる。
「というかナツ大丈夫なのか?」
「いいとは言いきれないかなぁ、それでも魔法で回復してもらったから」
「回復魔法?メネルは?あれ?あれ?」
「ハルキ!?落ち着いて!」
呼吸が荒くなる。荒くなるのを自分でも止められない。
自分の油断。負い目。あの時にもっと情報を集めてれば。
負の感情に負の感情が重なり、また負の感情が重なっていく。そうしてハルキが起きたのは夜中だった。
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