屋根裏見たら異世界降臨

ノベルバユーザー198902

23話 大蛇の弱点

弱点が見つからず、正面から突っ込むが尻尾攻撃でふっ飛ばされ魔水砂漠から繋がっている水たまりに思いっきり浸かったハルキ。分身魔法を解除した後、痛みに顔をしかめながらも濡れた剣で大蛇の正面攻撃をリベンジするが、回避した大蛇。


「何でだ、回避する必要がないのに。」


戦ってる最中に集めた情報によると攻撃しても砂で斬られた場所などを回復する能力を持っている。


「ハル!今の…」


「ああ、理由を探しながら戦おう。」


この世界に来て、戦闘の仕方、戦闘時の落ち着き。何よりも回避力。たったのワンステップで大体は回避できる。異世界に慣れた体になってしまったのか。はたまた神の力か。


「さて、どうするか。」


睨み合う、大蛇とハルキ。まず動き出したのは大蛇だ。


「毒液っ!?」


紫色の塊が飛んでくる。それを回避するが毒液の着地地点の砂が溶けていく。


「うぉっ!?」


「ハルっ!やばいよ」


またハルキが睨み合う前にナツが動く。ナツの一撃が大蛇の中央らへんの横側に入るが斬られた場所を砂で回復…する前に


「氷の矢よ、敵を氷漬けへと導け!【アイス・フリーズ・アロー】」


そう唱えると唱えた本人。メネルの後ろに5つの矢が出現する。その矢のうち中央の1本をとり、メネルの弓にセットし大蛇。もっと詳しく言うとナツが斬った回復する前の場所に射る。それと一緒にメネルの後ろに浮遊してた矢も飛んでいく。


「よしっ全部命中!」


命中したと思ったら、矢が刺さった場所だけ凍る。


「ナイスメネル!」


どうやら凍った場所は回復しない。いやできない。そこをどうやって利用するか。


「それよりもメネルいつ覚えたの?」


「それは、アイス街に行った時に古本屋さんにあった本にこの魔法が載ってたんだけど、今の私じゃ5本が限界だけどね。」


どうやらアイス街に寄ったのは無駄足じゃなかったらしい。


「さて」


一言ぼそっと呟くと、メネルが凍らせた場所に向かっていく。


「ナツ、ターゲット!」


その瞬間ナツが大蛇の正面に立ち、視線を自分ナツに向かわせる。


「大蛇!こっちだ!」


その瞬間大蛇がナツに向かって毒液を吐く。


「【守る斬撃】ハッ」その瞬間ナツには毒液は届かなかった。いや毒液がナツを避けていった。


「ハァハァ、ちょっと体力がきついな。」


ナツにターゲットが向いてる今、ハルキが氷の部分に攻撃をするが、氷が砕けただけでそこがすぐ回復してしまう。


「ちっ、無駄かよ。」


「あとは、私ができることと言えば」


メネルは考える。使える魔法は極わずか。だが使える属性と考えれば3種類も使える。エルフは身体能力も高く主な武器は弓を使うエルフが多いが近接をやっているエルフもいる。さらに攻撃魔法にも優れている。平均的には2種類~4種類。ごく稀にそれ以上もいるが。つまりエルフは見た目もいいし、能力としてもいい。そのためか。はたまたエルフは貴重とされているためか。前にも言ったようにエルフは売られることもある。そんな中で生きてきたメネル。その中で見た武器。経験を。自分が、メネルが受けた悪い経験を


活かす。


それはなかなかできない事。だがこの時だけかは分からない。それでもこの時は自分の悪い経験を活かした。


「水の塊を銃として発射せよ。セット。」


そう言うと水で作った銃に、水の玉をセットする時にカチッカチッと音がなる。聞こえてるのはメネルだけだろう。ナツとハルキは近接戦闘中。


「私だって出来る事を、弓じゃ出来ない事を!」


この武器だと、弓は使えないが私は二人の出来ないことを補う。それが後衛。援護役だ。


「くらえっ!【ウォーターガン】」


シンプルな名前だが強かった。


「助けるんだ。それが後衛!」


その瞬間。


一気に水の玉がプシュという音とともにメネルの弓と変わらぬ速さで飛んでいく。


「シュル?」


何があったか、わからない大蛇。気づいたのはメネルの水で固まった体がハルキに切られたときだった。


「シュルァ」


大蛇が悲鳴をあげる。


「やっぱり!砂は水で固まる!」


「うぉっ!?今度は手応えがあった!ナイスメネル」


「ももも、もちろんナツは分かっていたけどね。」


「さて、メネル頼んだよ!」


「あれっ?無視なのっ?」


ナツの発言を華麗に交わし、代わりにメネルに話しかける。


「あはは、とりあえず任せられた!」


そう言うと弓は背に持ったまんま手には水の銃を持ち、両手で玉をセットする。


「ナツ!迎撃準備!」


「分かった!」


「さぁ大蛇!ここからが本番だ!」

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