屋根裏見たら異世界降臨

ノベルバユーザー198902

14話 ハルキ達の一日と山賊

ナツが風呂入ってる間のハルキは…


「へぇ~、案外この街大きいんだなぁ~」


いろいろな声が飛びかう中央市場へ、やってきたハルキ。


「えーごほっ、天気予報は10コルで一日分だよ~」


「へぇ~、この世界でも天気予報ってあるのか。」


この世界にテレビが出来ればあんまり困らないじゃないか


「じいちゃん!明日の分、聞かせてくれないか?これ」


と言い、10コルを渡す。ちなみに1コル→1円という感じで円がコルとなっているだけなので楽に覚えられた。複雑だったら白目剝いて泡吹くところだった。


「毎度あり。明日の天気を教えよう。明日は街の外でゲロみたいな匂いの雨が降るであろう。近くの草原では槍が…」


「あ~、なるほどぉ~。よ~く分かりました!ありがとうございました!」


「ほぉっほぉっほぉっ、そりゃ良かった!良い旅を」


「ありがとうございます!では~」


と言うと、その場を去る。


「これは参ったな。あんなのもあるのか。」


あんなのとは、つまりボッタクリの事。これからこの世界の天気予報は聞かないようにしよう。


「さて、どうしようかなぁ」


と、考えていたらいつの間にかアイスクリーム屋さんの前にいたらしい。


「いつの間に…。」


めちゃくちゃ美味し、かったからいつの間に体がここに動いてたらしい。


「あっすみません!またアイスクリームくれませんか?はっ、はっ、ハックション」


やべぇなんか寒いなぁ、さっきまでは寒くなかったのに


「相変わらずこのアイスクリーム美味いなぁ。この濃厚感。舌触り。ちょうどいい冷たさ。」


「兄ちゃん分かってるなぁ!」


アイスクリームを売ってくれた、おじちゃんが話しかけてくる。


「このアイスクリームにはにも飾らないってのがいいですよね~♪」


「ああ!このアイスクリームは味だけで勝負してるんだ、そこらのアイスとは何もかも違うぜぇ」


と話し始める。


「しかもなぁ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「うっ、うぅぅ」


と頼りない声で助けを求める。


「話長え。熱こもりすぎだろ、あのおっちゃん。」


話が終わりその場を逃げたハルキは宿舎へ戻ってきた。


ガチャ


「ふぅ、ただいま~」


「おかえりハルキ~」


「なんで僕が入ってる間に行ってるのよ!」


ぷんぷんと顔を膨らましながらそう言うナツ。


「悪い悪い!暗くなって帰ってきた事に怒ってるんでしょ?」


「そうじゃなくて!!そのー」


「???」


「もうっいい!ふーんだ」


「分かったわかった、とりあえず飯食べに行こ?」


「たまにはご飯私達が作ってあげようか?材料はこの街ついた時に買っといたし」


と、万能なメネル。


「うおっ!?いいのか?」


「私はいいよ!なっちゃんもいいよね?」


「僕はいいよ!」


「んじゃ、作ろうか!」


そう言うと部屋のキッチンへ向かう。


「エプロンつけてっとメネルはつけられた?」


「うん!こうでしょ?」


「ちょっ!なんで裸でつけてるの!?」


「はっ!?」と飲み物を吹いて戸惑うハルキ


「えっ?裸でつけるんじゃないの?」


「ちちち、違うよ!とりあえず服着て!」


「うっうん?」


少したってからカチッカチャなどの音が聞える。


「そっちできた?」


「こっちはできたよ!なっちゃん盛り付けできる?」


「出来るよ~、任せて♪」


少し経つと料理が運ばれてくる。見た感じ料理文化は日本と同じだ。


「これはオムライスかぁ!」


「そうだよ!こっちは卵で作ったサラダ!ドレッシングは手作りなんだ!」


と嬉しそうにメネルが話す!ちょっと天然だが料理などは華やかで美味しそう。


「じゃあ食べようか!」


「いっただきまーす!」


・・・・・・・・・・・・


「ふぅー、食った食った!」


膨らんだお腹をパンッパンッと叩きながらハルキがそう言う。


「これ片付けとくね!」


と、動き始めるナツに対し


「あっ、俺が片付けるよ~!」


とハルキが動き出す


「ありがとう!じゃあ、頼んだよ~!あっメネル先入っちゃていいよ」


「じゃあお言葉に甘えて!」


そう言うとメネルは風呂に入りに行く。


「さて、片付け終わったし何しようかな?」


「ねぇハル、外が騒がしくない?」


「聞いてくるか」


ガチャ


「あっ、すみません!何があったんですか?」


「あんた達も逃げなっ!北の入り口から山賊が降りて来てるらしい!」


「なにぃ?ナツ、俺行ってくる!」


「待って!ナツも行く!えっと置き手紙しとけば大丈夫かな?」


「大丈夫だと思う!書けた?」


「…よしと、書けたよ!」


「じゃあ行くよ!」


急いで部屋を出て、階段を降り、外に出る。


「外には来たものの。」 


「どうした?」


「北ってどっちだ?」


「そりゃぁ北って。どっち?」


「知らないよ(笑)」


「俺らが来た方の反対じゃね?」


「確かに!」


「よし行ってみよう!」


タッタッタッタッ。ちょっと経つとだんだん見えてくる。


「あれ?ここって」


「違うじゃねぇか!まったくここって言ったの誰だよ!」


「ハルだよっ」


とナツらしくない口調でツッコむ


「さてあっちいてみようか!」


「だね!」


タッタッタッタッ、さらに雪をかけていく。


「ふぅ着いた。」


「ねぇハル、あっちから来てるのって山賊じゃない?」


「いやいやここも外れ…。ホントだぁぁぁ」 


奥からこっちに向かって走ってくる大群がいる。


「さて、戦うぞ!」


「オメェらなにもんだぁ?」


「ハルキだ。こちらはナツ」


「よろしくです。」


ペコっ


「あっこれはどうも。じゃなくて!俺を何様だと思ってる?」


「俺様」


「ちょハル!クスクス、挑発しちゃ、ケラケラ、ダメだって!」


「てめぇ!俺の名はバンだ!自己紹介もしたし、オメェらやっちまぇ!」


「はぁ。平和じゃないなぁ【スラッシュ】」


「てめぇもだよ!よくも子分共を!」


と言うとバンが突撃してくる。ナツは子分共をやってるためもちろんハルキが相手だ。


「おりゃぁ!」


シュンという剣を振ると、バンが吹っ飛んでいく。


「なんだこれ?」


バンの胸から一冊の本を取り出す。


「帰ったら読むか」

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