意味が分かると怖いかもしれない話

ふみゅうひぅ

忙しさから

私はパソコンを使う仕事をしている。
いつもと言う訳では無いが今日は特に忙しかった。元々私はキーボードでの入力はそこまで早くなかった為、この仕事をするに当たって不安があったが今ではすっかり慣れ、キーボードを見ずに入力する事もできるようになった。所謂ブラインドタッチだ。
私はいつものように画面からは目を離さずキーボードをカタカタと鳴らし打ち込みコーヒーを口に運び喉をゴクゴクと鳴らす。
コーヒーを机に置く際に誤って床にボールペンを落としてしまう。
と言ってもこのくらいよくある事だ。私は顔を床に向けずに手探りでボールペンを拾い上げ机に置く。

「…よし。」

それと同時に入力が終わり、ようやく仕事が終わる。
私は退社する際にエレベーターを使う。
1Fのボタンを押し、開のボタンを押しながら他に誰も乗らないか数秒待つ。どうやら私一人のようだ。

1階に着くまでの待ち時間、私はふと「その事」に気が付きなんとも言えない感覚に陥った。

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