小さき蒼雷の魔法使い

柊木凪

第五十九話「強化、そして戦闘試験に向けて」

 ライガ達は現在、ギルドの地下施設である闘技場にいた。

 現在の闘技場は朝が早い事もあり、少ないが人が何人かいた。


「さてと、これからシエルが俺達の仲間になれるかどうかが掛かっている訳だ。」


 ライガは人がいる中端の空いているスペースにで静かに話し始めた。

 そして、三人……シオンはまだ寝むたそうに、カレンはそんなシオンを支え、シエルはライガの話をしっかりと聞いていた。


「(強化を始める前にシオンの目を覚ますことからだな……。)」


 そう、強化を始めるにもシエルの実力が分からないので少しだけシオンと軽く簡単に戦闘をしてもらおうと思っていた。

 理由だが、シオンがやりやすそうだったからなんだが……この状態では素人かどうか分からないがシエルが怪我をしてしまう。


「シオン!起きろ!」


「まだ、眠い~ライ君~ベットに帰ろ~。」


 ライガの声かけにも寝ぼけているように聞こえる。

 今日はこの闘技場での戦闘訓練をするので、一応確認をギルドへと取る意味でライガだけ先に来てカレンとシオン、シエルは後からやって来たのだ。


「よし!俺と組手をやるか!」


「はい!起きたよ!組手やろう!」


 どうやらシオンは組手が嫌らしい。

 なら今度からこの手を使うのも良いのかも知れない。

 まあ、起きたのなら良いだろう……試しに少しだけ戦闘をしてもらおう。


因みにシオンのステータスだがこのようになっていた。


ステータス

名 前:シオン

種 族:厄災神龍

年 齢:???

レベル: 298

称 号:厄災を司る者

    天災地変を起こす者

    精霊王に認められし者

    SSS+ランク

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ステータス

体 力:155,995,490/155,995,490

魔 力:84,886,180/84,886,180

状 態:人化

魔 法:暗黒,獄炎,暴風魔法

スキル:危険察知,毒操作

    魔力操作,体魔自然回復力上昇

    龍魔法,人化


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そして、シエルのステータスはこちらである。

ステータス

名 前:シエル

種 族: 人種

性 別: 女

年 齢:  7

レベル: 25

職 業:

称 号:辺境伯次女,召喚魔法の天才



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___________________

ステータス

体 力:900/900

魔 力:1,330/1,330

状 態:なし

魔 法:召喚,聖魔法

スキル:霊力解放

加 護:魔法神の加護

    創造神の加護

    霊王の加護

契 約:下位・中位・一部の上位の魔物(霊獣含む)

    ※召喚には今までに契約し、成功した全ての魔物・霊獣

     が含まれるが、召喚出切る数は自分の魔力量、精神状

     態に依存する。


補 足:霊力使用時魔力制限なし(時間制限あり)


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 シエルのステータス見たライガは思った。


 こいつ支援系だと……


「まあ、軽く戦闘をしてみてくれ。

シオンは超手を抜くように!シエルのレベルに合わせて同じくらいか少し強いくらいで戦ってくれ。


あと、最初は要らないと思うが、周りへの影響に関しては俺たちで対処するから気にするな。」


 そして、ライガの言葉を聞いたシエルとシオンは少し離れて戦闘準備に入り、静かに合図を待った。


「カレン!俺の向かい側で炎操作を使ってくれ。

俺は時空神魔法を使って、二人で簡易結界だ。」


 そして、簡単に結界擬きを作り出し、シエルの強化が始まった。

 しかし、強化と言ってもそこまでの強化は必要なかったようだった。


 シエルとシオンの戦いは激しかった。

 最初こそ大人しい組み手だったのだが、シエルが聖魔法を使い上手に攻防を繰り返してシオンを翻弄していた。

 そして、シオンも徐々にペースを上げて暴風魔法を使用し今や大戦闘になっていた。

 しかし、本来ならシエルがシオンの攻撃に耐えられる訳が無いのだが、そこは聖属性本来の結界魔法で守り、攻撃も隙を見て聖魔法を使っていた。


 だが、このままでは決着が着かないことが分かるとシオンは更に闇魔法までも使用した。

 それに、対抗するようにシエルはお得意の召喚魔法を使い魔物を召喚した。


 召喚したのは、一般的な森にいる単体ではCランクのフォレストウルフだが、数は30匹の大所帯だった。


「そんなの意味ないよ!暴風砲エアロブラスト」


 シオンの魔法は地面を抉りながらフォレストウルフを蹴散らした。

 戦闘不能になった召喚された者は強制的に治療され異空間へと連れていかれ回復したのち元の場所へ戻されるので心配はいらない。


 シオンの魔法は凄まじくライガたちの結界でようやく消滅した。


 そんな戦闘が繰り広げられるとは思っていなかったライガはカレンとアイコンタクトで戦闘の中止の合図を出した。


「これ以上はヤバイから一先ず終わりにしてもらう。」


 ライガはシオンを止めに、シエルにはカレンが近づいた。

 そして、数秒後には静かな闘技場に戻り、ライガは場所を移動することを考えるのだった。




皆様、柊☆黐です。

本日はお読み頂きありがとうございました。
是非ともお気に入り登録といいね!をよろしくお願いします。

次回は強化もしますが......あの方たちが姿を現しますよ!

さて、第六十話「王家の訪問」でお会いしましょう。

お楽しみにっ♪

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