やはりオレは恋をしてしまっている

春川 桜

2.再開

オレは夏月さんに連れてかれるままに学園の中にある立派な建物に着いた。
そこには"桜荘"と書いてあった。

「あなたにはここに住んでもらいます」
「あの〜荷物を持って来てないんですけど」
「心配しないで、もう荷物は積み込んだらしいから配送中よ!」
(あぁ。オレの許可は必要ないってか…)

夏月さんに連れられリビングに行くと、そこは豪華な空間だった。
テレビは大きく、ソファーはふわふわ、クーラー完備に、シャンデリアまで付いていた。
本当に学生が暮らすための荘と付く場所なのだろうか、絶対に金持ちの別荘だよな。

「ちょっと座って待っててね。舞結ちゃーん」
「夏月さん!その呼び方やめてくださいよ」
「あれ?どっかで聞き覚えが」
「紹介するわね。彼女は〜」
「愛川… 舞結…」
「響夜くん…」

オレは彼女の姿を見て固まってしまった。
2年前に彼女の事が気になってしまい、連絡先を交換して遊んだりしたが彼女がオレの気持ちに気付いてしまい距離を置かれてオレも距離を置いたら悪者扱いにされていて、それ以来、同い年の女子には目を合わせて話しせなくなった時期が一時期あった。

「あれ〜2人とも知り合いなの〜」
「まぁ、ちょっと訳ありですけど…」
「あの…響夜くんが何故ここにいるんですか?」
「そ・れ・は…今日から一緒に住んでもらいます ︎」
『はい〜 ︎』
「何言ってるんですか!一緒に住むって…それって…」
「そうですよ!一緒の部屋に一緒のお風呂の毎日、いちゃいちゃですよ〜」
「バカ言わないでくださいよ夏月さん ︎」
「あれ〜もしかして2人付き合ってるとか〜」
『違います ︎』
「息もぴったりだし。顔が真っ赤だし」

舞結は顔を真っ赤にして、こちらをチラ見してきた。だけど、オレはオレで顔が少し赤くなっていた。
そりゃあそうだ、前に好きだった女の子と再会して一緒に住むなんて幸せかつ恥ずかしいに決まってるだろ。

「まぁ、そうゆう事だから。じゃあねー」
「ちょ…ちょっと〜」

夏月さんが去ってから、しばらく沈黙が続いた。お互いに気まずさのあまり話しかけずらいのだ。

「その〜なんだ。よろしくな」
「うん…よろしくね」

そして2人は今日から、この桜荘で一緒に暮らすことになったのだが、この後2人はどうなるかをまだ知らなかった。

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