異世界物語〜銃を添えて〜
クエストの受注〜警戒を添えて〜
まだ朝早い冒険者ギルドの中、酔い潰れていびきをかきながら寝ている冒険者達の横を通り、俺はクエストボードの前に立つ。
狙うはEランクかDランク。その2つに絞り、クエストボードの中からクエストを選択して行く。
一人で戦えそうなもので、なおかつ群れていないようなモンスターがいいな…。出来れば一緒に採取クエストも受けて…、一気に2つのクエストをクリア出来れば一石二鳥だな…。
クエストを端から1つ1つ確認して行くと、2つのクエストが俺の目に留まった。
俺はそのクエストをボードから剥がし、受付へと持って行く。
「こちらのクエストを受注させて頂きたいのですが…」
受付に立っていた、短髪栗色ヘアーの受付嬢に声をかける。きょろきょろと辺りを軽く見渡すが、今日はどうやらルイは休みのようだ。
「あっ…はい!かしこまりました、こちらで受注処理をさせて頂きますね。…ちなみにルイは今日休みですよ」
受付嬢はこちらを見て、ウィンクしてきた。
いや、だからルイさん目当てじゃないです。
「…あれ?今日もガルダンさんはお休みですか?」
冒険者ギルドを出て、今は街の門までやって来たところだ。商人や冒険者が手続きをしていたりする中で、俺は衛兵に声をかけていた。
「ああ…アンタか。ガルダンさん何でも体調が悪いとのことでな。2、3日休ませてもらうって話だよ」
「そうなんですか…。心配ですね」
病気や怪我などには無縁かと思っていたらそうではないようだ。いくら鍛えているからといえども、そういう事はあるだろうからな…。
ただ、少し心配だ。2、3日の付き合いでしかないが、ガルダンには世話になっているからな。駄目元で聞いてみるか…。
「あの、クエストから帰還した後、ガルダンさんのお宅にお邪魔しようかと思うのですが…場所って教えて頂けますか?」
俺がそういうと、衛兵は少し驚いた表情を見せた後、優しげに微笑み
「あっ…ああ!今日は夜までここに居るからな。終わったら声をかけてくれ。自己紹介が遅れたな、俺はここで衛兵をしてるジェイクだ。宜しく頼む」
ジェイクはそういうと、俺に右手を差し出してくる。俺はしっかりとその右手を掴み、強く握る。
「はい!ありがとうございます!僕はリョウと申します!では、ジェイクさんクエストに行って来ます!」
「おう!気をつけて行ってこいよ!」
ジェイクに手続きをしてもらい、見送られながら、アリシアの街を出た。
“グランドキャタピラー”
防具を購入しに行った時に、ゲインが言っていたモンスターだ。
俺の記憶が正しければ、グランドキャタピラーの糸と言うのが、防具に使用する素材になるらしい。ゲインには防具を売ってもらった恩もある、コイツを討伐して、糸をゲインに渡してこようと言う訳だ。
場所は変わらずアリシアの森。ガルーダ討伐の際にアリシアの森奥地を左に曲がっていたが、そこを右に曲がる。その辺りにグランドキャタピラーは生息しているらしい。
今回は、コイツを討伐しに行くというのと
“ヒール草“の採取クエストを受注した。
ヒール草と言うのは、ポーションの材料となる草の事だ。
クエストを受注した際に、実物を見せてもらったのでどんなものかは把握している。
ハートを2つに割ったような形をしていたので、随分とわかりやすい。
これは、アリシアの森の奥地に群生しているようなので、グランドキャタピラーを探すついでに確認していこうと思う。
そんなわけで、俺は今アリシアの森奥地の方へと進んでいる。
朝から森の中に居るというのは何とも気持ちがいいもので、身体が軽くなるような気がする。
少し草が混じったような道を踏む感覚を楽しみながら、ずんずんと奥に進んでいくと
「キュルルルルルゥ!」
肩にのぼっているキュアが警戒を示す鳴き声を発した。
狙うはEランクかDランク。その2つに絞り、クエストボードの中からクエストを選択して行く。
一人で戦えそうなもので、なおかつ群れていないようなモンスターがいいな…。出来れば一緒に採取クエストも受けて…、一気に2つのクエストをクリア出来れば一石二鳥だな…。
クエストを端から1つ1つ確認して行くと、2つのクエストが俺の目に留まった。
俺はそのクエストをボードから剥がし、受付へと持って行く。
「こちらのクエストを受注させて頂きたいのですが…」
受付に立っていた、短髪栗色ヘアーの受付嬢に声をかける。きょろきょろと辺りを軽く見渡すが、今日はどうやらルイは休みのようだ。
「あっ…はい!かしこまりました、こちらで受注処理をさせて頂きますね。…ちなみにルイは今日休みですよ」
受付嬢はこちらを見て、ウィンクしてきた。
いや、だからルイさん目当てじゃないです。
「…あれ?今日もガルダンさんはお休みですか?」
冒険者ギルドを出て、今は街の門までやって来たところだ。商人や冒険者が手続きをしていたりする中で、俺は衛兵に声をかけていた。
「ああ…アンタか。ガルダンさん何でも体調が悪いとのことでな。2、3日休ませてもらうって話だよ」
「そうなんですか…。心配ですね」
病気や怪我などには無縁かと思っていたらそうではないようだ。いくら鍛えているからといえども、そういう事はあるだろうからな…。
ただ、少し心配だ。2、3日の付き合いでしかないが、ガルダンには世話になっているからな。駄目元で聞いてみるか…。
「あの、クエストから帰還した後、ガルダンさんのお宅にお邪魔しようかと思うのですが…場所って教えて頂けますか?」
俺がそういうと、衛兵は少し驚いた表情を見せた後、優しげに微笑み
「あっ…ああ!今日は夜までここに居るからな。終わったら声をかけてくれ。自己紹介が遅れたな、俺はここで衛兵をしてるジェイクだ。宜しく頼む」
ジェイクはそういうと、俺に右手を差し出してくる。俺はしっかりとその右手を掴み、強く握る。
「はい!ありがとうございます!僕はリョウと申します!では、ジェイクさんクエストに行って来ます!」
「おう!気をつけて行ってこいよ!」
ジェイクに手続きをしてもらい、見送られながら、アリシアの街を出た。
“グランドキャタピラー”
防具を購入しに行った時に、ゲインが言っていたモンスターだ。
俺の記憶が正しければ、グランドキャタピラーの糸と言うのが、防具に使用する素材になるらしい。ゲインには防具を売ってもらった恩もある、コイツを討伐して、糸をゲインに渡してこようと言う訳だ。
場所は変わらずアリシアの森。ガルーダ討伐の際にアリシアの森奥地を左に曲がっていたが、そこを右に曲がる。その辺りにグランドキャタピラーは生息しているらしい。
今回は、コイツを討伐しに行くというのと
“ヒール草“の採取クエストを受注した。
ヒール草と言うのは、ポーションの材料となる草の事だ。
クエストを受注した際に、実物を見せてもらったのでどんなものかは把握している。
ハートを2つに割ったような形をしていたので、随分とわかりやすい。
これは、アリシアの森の奥地に群生しているようなので、グランドキャタピラーを探すついでに確認していこうと思う。
そんなわけで、俺は今アリシアの森奥地の方へと進んでいる。
朝から森の中に居るというのは何とも気持ちがいいもので、身体が軽くなるような気がする。
少し草が混じったような道を踏む感覚を楽しみながら、ずんずんと奥に進んでいくと
「キュルルルルルゥ!」
肩にのぼっているキュアが警戒を示す鳴き声を発した。
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